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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

甘すぎる感情 173

Posted by 碧井 漪 on  

本音とは、何の事を言って居るのだろう?


“死ぬまで我慢して続ける”って、何?誰の事?


俺の事?それとも先輩の事?


今まで、俺は、自分の事ばかりで、先輩の話を聞く余裕を持てなかった。


だから、先輩の気持ちが分からないのだろうか。


だから、君の気持ちも分からないのだろうか。


君の本音を知りたいと思った。最期までに聞きたい。


先輩の本音は・・・・・・知らなくてもいいと思うけれど、先輩が俺に話したいと思うのなら聞く。


今日の先輩は、いつもと少し違う気がした。





俺は、着替えてダイニングへ向かった。


白いフリルのエプロンを着けた先輩は、テーブルの上に並べたランチボックスの蓋を一つ一つ開けて居る所だった。


「先輩、何かあったんですか?」
「何が?」


「先輩の様子、いつもと違う気がして。」
「そう?あー、さっき“一緒に死ぬ”とか言ったから?あれは冗談よ。本気にしたの?」


「冗談に聞こえなかったので。」
「ふうん。快人くんは本気の方が良かった?」


「いえ、そうではなく・・・・・・」
「何だか、快人くん、世界で一番、自分が不幸だっていう人の顔をしてるね。」


「そんな事は・・・・・・」
「色んなものを我慢して諦めて手放して消えてく、みたいな。」


「俺、そんな風ですか?」
「風(ふう)じゃないよ。」


「そうですか。」ホッとしながら、じゃあ何故言ったんだと先輩を見た途端、
「風なんかじゃなく、言った通り、そのまんまだよ。」と先輩は俺の顔を真っ直ぐ見て言った。



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