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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 508

Posted by 碧井 漪 on  

僕の言葉を受け、瞠った目をふっと緩めた皇くんは、

「俺も好きだよ・・・良かった。」と小さく吐き出した。


「えっ?」


今のはもしかして、と期待が膨らんだ。

頭の中に浮かぶのは、BL小説のハッピーエンド。


思いがけず幼馴染みに告白してしまった主人公が、もうこの関係は終わりだと諦めた時に、奇跡的に二人は想いを通わせるという、何とも甘い展開に────「勇田さんと伸長くんが恋人同士になっても、俺と友達で居てね。」・・・僕らはならなかった。


ガラガラと崩れ落ちたのは、僕らの関係ではなく、彼に決死の告白をした僕の恋心だけ。友情は保たれたのならよしとしなければならないのかも。


決死とは言っても、本当に死ぬ訳では無いから、このまま、恥ずかしいまま、僕は生きなくてはならない。


当然、僕を恋愛対象と見て居ない彼の、友人の顔をして。


こんなに僕は彼を好きなのに、彼は僕を好きにはならない。


チャンスすら与えられない。


だって同性同士なのだから、恋愛対象ですらない。


それなのに僕は彼を好きになってしまって、僕だけにこんな運命を辿らせる神様に『不公平です』とぶつけたくなってしまう。


逆だったら良かったのかなあ?


もしも、皇くんが僕を好きになってくれて居たら・・・僕がその想いに気付けなかったら・・・・・・


そう考えた時、僕はイサダさんを思い出した。


イサダさんは僕を”好き”?・・・僕が皇くんを好きなように。


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碧井 漪

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