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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 507

Posted by 碧井 漪 on  

ドックン、

心臓が、この胸から飛び出してしまうのではないかと思う程、大きく動いた。


嬉しい感情が波のように寄せられ、そして引いて行く。砂浜にぽつりと残された貝殻のような寂しさが、僕の胸に残った。


君は波、僕は砂浜、

僕の気持ちを攫って、だけど一緒に連れて行っては貰えないんだ。

イサダさんは貝殻。


攫うなら攫って行ける。


けれど皇くんは攫わない。イサダさんも砂浜に残る事を決めた。僕はそれを喜ぶべきなのだろうけれど、

僕は、本当は・・・・・・


「僕だって、皇くんを忘れられない、絶対に!」


忘れられるものなら、こんなに苦しい思いをしない。


辛いよ、本当に。恋が甘いなんて誰が言ったの?


息が苦しくて、胸も痛くて、切なくて、涙も出て来る、

それでも君を忘れられない。好きだから、どうしても忘れられない。


嫌いになりたいなんて考えてすぐに後悔する。


例えば君の事を忘れて、君に出逢う前の世界に戻ったとしても、

多分僕の人生はつまらないのだろう。


今より苦しくない、楽だと思う。


だけどそれだけが僕をしあわせにするとはどうしても思えない。


君の居る世界だから、

切なくて苦しいけれど、

しあわせも楽しみも、

君に知らせる喜びが生まれる。


「僕は、皇くんの事が大好きだから・・・・・・」


言葉と言うより想いが溢れてしまった。


もう隠し切れなかった。



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碧井 漪

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