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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 505

Posted by 碧井 漪 on  

しかし、今ここで僕の気持ちを打ち明けてしまえば、

イサダさんを諦めた皇くんと僕を好きだと言ってくれたイサダさんの気持ちを台無しにしてしまう。


二人から絶交される。


そして、皇くんの想いもイサダさんの想いも僕の想いも、誰一人報われないまま。


「ごめんね・・・」


「何で伸長くんが謝るの?」


「僕なんかがイサダさんの想い人で・・・」


皇くん、”納得”なんて言ったけれど、本当は”ガッカリ”だよね。


僕なんかより皇くんはずっとずっとハンサムだし、やさしいし、僕みたいにおっちょこちょいではないし・・・僕が女子なら、絶対に皇くんを選ぶ。


「どうしてそんな風に言うの?伸長くんはもっと自信持ちなよ。謙虚過ぎるよ。まあ、そこも素敵だけどさ、これからは、もうちょっと前に出てもいいと思うよ?あー、分かった!違うよ伸長くん、そうじゃないってば!」


「え?」


“違うよ、そうじゃないって”って何の事を言われているのか分からなかった。


「俺が“ガッカリした”なんて言ったから誤解したんでしょ?ごめんごめん、そういう意味じゃなくってさ、勿論、二人が恋人同士になって嬉しいのは嬉しいんだけど、その、さ・・・」


“嬉しい”なんて、皇くん、無理してる。


夕陽の色を纏いながら憂う皇くんの顔は、絵画の中の人みたいに幻想的で、この世のものとは思えない程美しい容貌だった。


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碧井 漪

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