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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 504

Posted by 碧井 漪 on  

ギクリとした。皇くんに、とうとう僕の本当の気持ちが気付かれてしまったのだと。


「違う、違うよ・・・」


否定しながら、もう唇の下まで『皇くんが好き』という言葉が出掛かって居た。


─────駄目、我慢、我慢して・・・・・・


僕の唇が震えた時、皇くんが言った。


「大丈夫。勇田さんは伸長くんの事、本当に大好きだって、俺は知ってるから。」


・・・・・・えっ?


僕の吐きたかった言葉は、溜め息を壊したような息に変わった。


皇くんは続けた。


「本当にね、勇田さんは伸長くんの事を大好きで、中学卒業の時も高校入学してからも言ってたよ。『この学校のどこにあの素敵な人が居るのかなあ・・・』って。『会いたいけれど、会うのが怖い』って。どんな人だろうって思ってた。伸長くんと知って納得した。でもさ─────」


そこで皇くんは悲しそうな顔をした。


僕の胸はズキンと痛む。


────そうか、やっぱり皇くん・・・イサダさんの事が好きだったんだ。


ごめん、ごめんなさい、皇くんの好きな人を取ってしまって・・・


そう考えて、苦しくなった胸に拳を重ねた時、

「でも、正直”やだな”って思った。」

皇くんは素直に気持ちを打ち明けてくれた。


それを聞いて、僕も本当の気持ちを明かしたくなった。


僕の本当に好きな人は”皇くん”なのだと────


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碧井 漪

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