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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 477

Posted by 碧井 漪 on  

恋に於いて、どれが甘くて、どれが苦いかなんて区別がはっきりつけられない。まだ恋の入口付近に居るのではと思う僕には。


でも、恋というものが、楽しくて苦しくて嬉しくて痛くて、笑って泣くものだとはもう知った。


会いたいと願う気持ちも、切ないって多分こんな風と感じる気持ちも、

全部彼に、僕らが出逢ったこの世界で教えて貰った。

彼が笑うと僕はしあわせで、彼が悲しむと僕は自分の無力さに打ちひしがれる。


そう思ってすぐ、昨日の皇くん、そしてお昼休みの小西さんとやっくん、それから日曜日のイサダさんの顔が次々浮かんだ。


そうか────恋・・・は、もう続けられないんだ。


僕の恋。


初めて大切に想った人だった。誰よりも何よりも彼が大好きだった。


もう密(ひそか)にも、彼を想ってはいけないのだと、諦めるしかないのだと観念するしかない僕は、顔を上げた。


込み上げそうになる涙を我慢する為、黒板を凝視した。


右から左だった先生の声が、頭の中で大きくなった。


「じゃあ、今日はここまでです。もうすぐテストなので、よく復習しておいて下さい。」


みんなで先生に礼をして、授業は終わった。


先生が教室を出た途端、ガタガタと机や椅子を動かす音の中、みんなそれぞれ自由になった。


僕の視線はまだ、黒板とノートを行ったり来たり。


もう、皇くんに会えなくなる・・・と言う訳でも無いのに、何故か僕の心は今までにない程沈んで居た。


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碧井 漪

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