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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 473

Posted by 碧井 漪 on  

僕の脳裏に浮かんだのは朝臣先生。


先生だけは、僕が皇くんを”好き”だって事に気付いて居る。


「聞いてるの?白岸!」


小西さんの声が静かな中庭にまで響いて、僕は”現実”に戻って来た。


皇くんを好きで居る事は許されない”現実”に。

「本気かって訊いてるの。どうなの?本気で好きって言える?」


「本気だよ。」僕がゆっくり吐き出した声は、自分でも驚く程低かった。


腹の底から、怒りを抑えて居る訳でも無いのにそんな風に。


「何よ、何で怒ってるのよ!ただ本当かどうか確かめただけでしょう?」


僕の様子にたじろいだ小西さんは、やっくんの右腕に隠れた。


数秒後、予鈴が鳴った。


「ほらほら、昼休み終わる。もう行かないと。朱音、これで分かっただろ?白岸くん、ごめんね。こいつにとってはさ、青維ちゃん、妹みたいなというか、親友?みたいな感じらしいから、つい向きになっちゃうんだわ。許してな?」


「許さないから!」不意に小西さんが叫んだ。


えっ?と僕とやっくんは同時に小西さんを見た。


「青維の事、弄んだら許さない!絶対!校内歩けなくしてやる!」


そう言って、小西さんはビシッと音が出そうな人差し指で、僕の顔を指した。


弄ぶも何も、僕が”好き”なのはイサダさんではない。付き合う事にはなったらしいけれど、それをまだイサダさん本人に告げられても居ない。



1/10ブログ公開記事に原稿の抜け(1ページ)がありました。mecuruの方が正しいです。申し訳ございませんでした。
★「そうそうない 358 2020年8月31日のこと(6) 訂正版」★

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碧井 漪

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