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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 472

Posted by 碧井 漪 on  

「だから、そう・・・それ!」


小西さんは僕を呼び出した本当の目的を忘れて居たみたいだった。やっくんに言われるまで。


二人は恋人同士なのだろうか?そう見えるような、そうと断定してはいけないような・・・・・・そんな事を考えてぼうっと二人を見て居た僕に、小西さんは目に力を込めて訊いた。

「本気なの?本気で好きなの?命懸けられる?」


その時、僕が想った相手は皇くんだった。


“うん”と返事をしそうになったけれど、ハッと我に返った。


違う・・・今僕が訊かれて居るのは皇くんの事ではない。


イサダさんの方だ。彼女の事を僕は”好き”・・・なのかどうか。


分かって居る。僕が”好き”なのは”命懸けられる”のはイサダさんではないと。


皇くんだ。僕がそう思うただ一人の人は。


小西さんの言う”好き”の意味は分かる。僕のそれが誰に向けられて居るのかも自覚して居る。


でも、それを正直に話す事は出来ないし、仮に話した所で信じては貰えないだろう。


いいな、と思った。


正直に”好き”と言って信じて貰える関係にある人同士は、と。


小西さんとやっくんが仮にそういう間柄になっても、簡単に周囲に認めて貰える。


僕と皇くんの間には”認められない”。


だけど、イサダさんの事を”好き”と認めれば、受け容れられる。それが実は”嘘”になるとしても、この世の誰もは”嘘”だと知らない─────ううん、違った。ただ一人、”真実”を知って居る人が居た。

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碧井 漪

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