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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 321

Posted by 碧井 漪 on  

だけどその事を朝臣先生には言えないから、

「僕が自分で買うまで読まない、と決めたんです。先生の本は自分で稼いだお金で買いたいので。」といつになるか分からない言葉を放つと、

「自分で稼ぐって、先輩、バイトするの?どこで?」と先生に訊かれた。

「まだ決めてませんが・・・」僕は俯いた。本当はアルバイト出来ないかもしれない。母はともかく父が許してくれるとは思えない。

「ふうん・・・・・・そうだ!それならさ、うちでバイトしない?」

「えっ?」

どういう事か分からない僕に、先生が説明した。

「それを僕がやらせて頂いてもいいのですか?」

「ほらー、また丁寧な言葉になってる。嫌なら無理にとは言わないけどね。」

「こ、光栄です!僕でお役に立つなら是非!」

先生は苦笑いして「じゃあ、是非。」と僕に握手を求めた。

ドキドキしながら先生と握手を交わした僕に、

「親御さんには何て言おうか。」と先生か訊いた。

「ええと・・・・・・」

"小説家の作品の資料集め"のアルバイトをする、と言ったら反対されるかもしれない。

例えば他のアルバイトにしたって、"勉強はどうするんだ"と反対されそう。

そんな僕には、先生のお手伝いをするというのは無理なのかもしない・・・やっぱり断るしかないと顔を上げた時、先生が微笑んだ。

「じゃあ、取り敢えず内緒でする?ここに遊びに来て居る体(てい)で。それと図書館で勉強して居る体で。あ、勿論勉強も頑張ってね。成績落ちたらバイトさせられないから。」

もしそれが本当なら、願ってもない話になる。

先生のお手伝いが出来る上、皇くんの家に来る理由が出来てしまう。

正直、お金を貰わなくてもやりたい仕事だった。

「本当に僕が、その・・・先生のお手伝いをしてもよいのでしょうか?」


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碧井 漪

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