FC2ブログ

sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 232

Posted by 碧井 漪 on  


にほんブログ村 BL小説


僕には少年の気持ちも、皇くんの気持ちも、文字で呼んで理解した部分だけ分かるけれど、実際の心の中は複雑で、到底分からないと思った。だけど、分かりたいとも思う。


僕は皇くんの喜びも悲しみも理解して、分かち合いたいと思った。それを口には出せないけれど。


「僕の事、シロって呼んでもいいよ。”白岸”だし。」


真面目に提案してみると、皇くんは、手で口を押さえ、ぷっと吹き出した。


「何か可笑しかった?」


「可笑しいよ。だって、シロって、あははっ!」

「お静かに。」僕はそう言って、笑い続ける皇くんを窘めた。他に利用者は居ないから、そんなに目くじら立てる程でもないけれど。


「あはっ、だって、笑わせたのは伸長くんじゃないか。あ、”シロ”って呼んだ方がいいんだっけ?」


にやりと笑った皇くんの顔を見て、僕はそこで初めて、変な提案してしまったと恥ずかしくなった。


「いつも通りでいいです・・・」


「ふっ、あはは!」再び皇くんが声を上げて笑った。


つられて、僕の口の端も上がってしまう。


皇くんの笑顔は、しあわせそうに見えた。


しあわせ・・・うん。


皇くんと居られて僕もしあわせだよ。少年とシロのように、いつまでも一緒に居られたらいいなと思った。


関連記事
碧井 漪

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation.

該当の記事は見つかりませんでした。