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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 231

Posted by 碧井 漪 on  

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オリジナルBL小説・・・ストーリー系


「何、じっと見て。俺の顔、何か付いてる?」


「あ、ううん。皇くんは借りた本、読んだ?」


「読んだ読んだ。児童向けと思って読んでたけど、読んだ後考えたら、何か深いなって思った。シンプルに書かれた分、隠された想いまで考えちゃうと、グッと来た。」


「少年が養父母と一匹の犬と暮らす話?」


「そう。俺も似たような境遇だったからかな。」


「え・・・?」

「俺の母親、今、海外で暮らしてるんだ。俺が小学校に上がる前、外国人と結婚して、俺を日本に置いて向こうに行ったんだ。それ以来、伯父の、朝臣のお父さんの家で朝臣と兄弟みたいに暮らして来た。高校に入って、朝臣の家の方が近いからって、朝臣が俺を呼んでくれたんだ。一緒に住まないかって。嬉しかった。朝臣と暮らせなくなってからつまらなかったから。伯母さん、朝臣のお母さんは良くしてくれたよ?実の母親以上に。やさしくて料理上手で、こんな人が母親だったらいいなって思った。俺も朝臣の本当の弟だったらって。ただ、伯父さんは苦手。厳しい人なんだ。朝臣にもお母さんにも、勿論俺にも。だから、少年の気持ち、俺はよく分かる。あ、でも、朝臣は犬じゃないけどね。」


物語の中で少年が一番心を許した相手は、シロという犬だった。


路上で保護され、養父が知人から譲り受けた子犬を、少年は兄弟のように一緒に過ごし、養父母の愛情を受け、成長した。


大人になった少年は、自分もシロと同じように親から見捨てられた子だけれど、この家に来てシロと共に育ち、現在しあわせそうなシロを見ていたら、自分は不幸ではないと気付き、大人になった少年は、シロと養父母に感謝した。

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碧井 漪

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