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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 190

Posted by 碧井 漪 on  

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キィー、パタン。


片手でトレーを胸の前に抱え、後ろ手にドアを閉めた皇は、机の上のノートパソコンの画面を食い入るように見つめる伸長の姿に、気恥ずかしさを覚えた。


コーヒー、持って来たのはいいけど、置く所がないなと考えた皇は、仕方なく、トレーをベッドの上にそっと置いた。


「伸長くん、あの、コーヒー・・・」


マウス片手に伸長は、皇の書いた小説を一生懸命読んでいる。


伸長は、皇の声など耳に入らないようだ。

「コーヒー冷めちゃうけど、ま、いっか。」


皇のコーヒーには口を付けず、伸長が読み終えるのを黙って待っていた。


30分以上経過したのは間違いない。


ベッドから腰を浮かせた皇がノートパソコンの画面を覗き込むと、書きかけの小説のページはすでに終盤だった。もうこの辺でいいだろうと考えた皇は、ノートパソコンを折り畳んだ。


「えっ?」


それでようやく伸長は驚いた声を上げ、隣に立つ皇を振り返った。


「ありがと、伸長くん。もういいよ。この小説、まだ執筆途中で、そろそろ終わる頃なんだ。」


「え、あ、そうなんだ・・・」


少し残念そうに言う伸長の様子に、皇は嬉しさを覚えた。


「あのさ・・・どうだった?伸長くん、続き、読みたい?」皇は、激しく騒ぐ胸の上を手で押さえながら訊いた。


「うん。気になる。」


ただ素直にそう答えた伸長の表情は、皇の心臓を益々どきどきさせた。


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碧井 漪

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