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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 188

Posted by 碧井 漪 on  

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「あの、服、貸してくれてありがとう。」


「いいよ。それより伸長くん、何飲む?」


「あ、ううん、お構いなく。」


「コーヒー飲める?」


「うん。」


「じゃあ、淹れて来る。と、その間に、これ・・・読んで欲しいんだ。」


皇は机の上のノートパソコンを開いた。そして電源を入れ、マウスでファイルフォルダを開いた。

画面にパッと現われたのは白い紙のような映像。


そこに、縦書きの黒い文字がずらり並んでいる。


覗き込んだ伸長は、皇に訊いた。


「これは・・・原稿?」


「そう。俺が書いた小説。」


「えっ?皇くんが?」


「恥ずかしいけど、読んでみて。」


「え、いいの?」


「うん。お願いします。」


“お願いします”と真剣な目をした皇に言われた伸長は、心して読まなくてはと思い、「はい。」と返事をすると、勧められた椅子に腰掛け、画面の文字を目で追い始めた。


原稿を読む事に没頭する伸長をそのままに、皇は静かに部屋を出ると、コーヒーを淹れにキッチンへ向かった。


そこには賢一がいて、丁度コーヒーのハンドドリップを終えた所だった。


キッチンへ入る皇に気付いた賢一を尻目に、皇は無言のまま、水を入れたケトルをコンロに掛けた。


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碧井 漪

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