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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 187

Posted by 碧井 漪 on  

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BL小説(創作)

伸長が困っている所へ、皇が伸長の背後からやって来て、

「朝臣、お茶とかそういうの、俺がやるからいいってば。」と伸長の背中を両手で押し、回れ右とばかりに伸長の体を回転させた。


「えー?お茶煎れるからさあ、ここで話そうよ。俺も混ぜてよ。」


「だーめ。俺が用事あって連れて来たんだから、伸長くんは俺の部屋に連れてくの。」


「じゃあ、用事済んだらこっちで話そう?」

伸長が振り返りながら見た朝臣の表情は、わくわくして見えた。


「先生、いけませんよ。二人のお邪魔をしては。先生は、それより原稿の続きをお願いします。」


賢さんの声が響いた。


「ちぇっ。つまんなーい。」


背後から聞こえて来る、砕けた感じの先生の声に、僕はまたどきどきしてしまった。


“先生”、”原稿”、かっこいいなぁ・・・本当に小説家なんだもんね。


その先生のお宅にこうしてお邪魔しているなんて、夢のようだ。


しかも皇くんとはもう会う事も話す事も諦めていたから、こんなに近くに居られる事もねやっぱり夢みたいで・・・


「どうぞ。」


僕の目の前でガチャリと開けられたドア。一度お邪魔した事のある皇くんのお部屋の中をぐるりと見回す間もなく皇くんに押し込まれ、バタン、ドアを閉められた。


はあーっ、と大きな溜め息を吐いた皇くんは、「ごめんね、朝臣が煩(うるさ)くて。」と言った。


僕にとっては小説家・藤野朝臣先生であり塔之寵姫先生でもあるけれど、皇くんにとっては、従兄弟の朝臣さんなんだ。


「ううん。羨ましい。」


色々な意味を込めて言うと、「そう?」と皇くんは、嬉しそうに はにかんだ。

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碧井 漪

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