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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 186

Posted by 碧井 漪 on  


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シャワーを終えた伸長は、籠の上に置かれたバスタオルに手を伸ばした。


このタオル、すごくふわふわだ。いい匂いもする。


タオルを取った籠の中には、白いTシャツ、その下にグレーのスウェットズボンとビニールパッケージ未開封のボクサーブリーフ、真新しい黒の靴下が入っていた。


「これ・・・僕が着てもいいのかな?」


脱衣所には伸長以外、誰も居ない。

腰にタオルを巻いたまま、リビングに出て行って訊く勇気もない伸長は、用意された着替えに袖を通した。


皇くんの服、僕とあまりサイズが変わらない。


体つきは伸長の方が細かった。しかし身長は大差なく、スウェットズボンのウエストはゴムと紐も入っているので、問題なく着れた。


考えてみれば、学年は一年違ってしまうが、誕生日は一日違いだ。


本当に、皇と同じ学年であれば良かったのに、と伸長は思う。


伸長は、バスタオルを脱衣所にあったハンガーに干した後、どきどきしながらリビングに向かった。


「あのう・・・」伸長は廊下と思われる部分から声を掛けた。


リビングは開放的で、キッチン、ダイニングから一続きになっていて、ドアなどない造りになっていた。


「あっ、先輩!」


真っ先に気付いたのはダイニングテーブルの向こうにいた朝臣だった。まるで待ち構えていたかのように伸長を見つけ、明るい声を出した。


「せ、先生・・・」


ペコリ、伸長は頭を下げた。


「やだなあ、硬いよ。朝臣(あさみ)でいいって。」


「え、あ・・・朝臣、さん。」


「そーそー。あ、そんな事より、お茶、何飲む?コーヒー、紅茶、緑茶、ココアもあるよ?ジュースの方がいい?」


「あ、いえ、お構いなく・・・」


先生にお茶を煎れて貰うなんて、そんな恐れ多い。


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碧井 漪

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