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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 185

Posted by 碧井 漪 on  

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オリジナルBL小説・・・ストーリー系

脱衣所で、皇は大きな洗濯機の蓋を横に開いた。


「脱いだらこの中に入れて、蓋して、ここのスイッチボタン押してくれる?」


「ええと、このスタートっていうボタン?」


「そう。洗剤入れとくから、このまま入れて蓋してピッて押して。」


そう言うと、皇くんはうちとは違う、横に傾いている洗濯槽の中に、スーパーボールをポンと放り込んだ。

「あの、何でスーパーボールを入れるの?」


「スーパーボール?」


「今、洗濯機の中に入れたでしょう?どうしてかなって。」


「ああ、これの事?」


皇くんは、箱の中から洗濯機に放り込んだのと同じボールを取り出して見せてくれた。


「伸長くん、知らない?これ洗剤だよ。液体の洗濯洗剤と柔軟剤がボールの中に入ってて、洗濯機の中で割れて、洗濯物が綺麗になるっていう・・・」


「へぇ、そうなんだ。知らなかった。」


スーパーボールだなんて言って、皇くん、また可笑しいと思っているだろうな。


伸長の家の洗濯機も全自動だったが、丸い洗濯槽は真っ直ぐ上を向いて立っていて、洗剤は箱に入った白い粉末状の物だった。


そして乾燥機能もない。


この洗濯機には、乾燥という文字が書かれている。


本には書かれていない事。僕の世界はまだまだ狭い。


いくら本を読んでも、広げられない事は必ずある。


やってみなければ分からない。


でも、僕のうちの洗濯機は皇くんのうちのものとは違うし、皇くんは僕のうちの洗濯機を知らない。


経験は勉強、どこかで聞いた言葉が僕の背中を押す。


やってみよう、色々な事を。迷惑かそうでないか考えるより先にと、この時、伸長は考えた。


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碧井 漪

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