FC2ブログ

sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 16

Posted by 碧井 漪 on  

にほんブログ村テーマ BLイラスト・漫画・小説何でも書いちゃう!へ
BLイラスト・漫画・小説何でも書いちゃう!

食後、お風呂に入った伸長は、明日は学校が休みだから、遅くまで本が読めると、うきうきしながら階段を上(のぼ)った。


二階の自分の部屋のドアを開けると、あれ変だな、灯かりを消して出て来た筈なのにと、部屋の中を見ると、

「げっ・・・!」と思わず声を上げてしまった。


姉の日和が、伸長のベッドに寝そべって本を読んでいた。


しかもその本と言うのが、紙袋に収めていた筈の、藤野に借りたBLコミックスだった。


「お、おねえ・・・」


「あんた、こういうの好きだったの?知らなかった。いつから?」


「それ、借り物だから、丁寧に扱って・・・」


伸長は借りて来た本を読む時は、ブックカバーを付ける習慣があった。


借りた本を汚さないのは勿論の事、潔癖症という訳でもないが、カバーを着ける事により、誰がどこに持ち込んだか分からない本を触っても気にならなくなる。


藤野くんに借りた本は新品のようだから、そのままでも綺麗だけれど、万が一汚したら、返す時にそのままでは返しづらくなる。


日和はうつ伏せにねそべり、天井に向けた足の裏をブラブラ動かしながら、開いているコミックスの表紙をちらと確かめた。


「この本、借りたの?誰に?」


「誰にって、学校の人・・・」


「へぇ、どんな子?・・・まさか、彼女とか?」


胸の前で両手のひらを日和に向けた伸長は、ぶんぶんと首を横に振った。


「とにかく借り物だから、お姉ちゃん、本返して。」


姉に盾突いた事のない伸長だったが、本の事となると別だった。


関連記事
碧井 漪

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation.

該当の記事は見つかりませんでした。