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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 14

Posted by 碧井 漪 on  

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自作小説!!


副岡先生に訊かれた伸長は、ぎくりとして肩を揺らした。


ファン・・・と言うか親戚。しかしそれは、藤野くんの様子から誰にも明かせない。


「先生、塔之寵姫さんをご存知なのですか?」


「ええ、家に全巻揃ってますよ。私のというより、妹のだけれど。」


「先生の妹さんのですか?」


「そう。白岸くんに貸した本も、元は妹が買って来た本なの。塔之さんの本は性描写が過激だからここには持って来ていないけれど、他にもあるわよ。」


「そうなんですか・・・この他にも。凄い作家さんなんですね。」


有名な人なんだ。今まで知らなかった。


藤野くんの従兄弟は凄いんだなぁ。


「寄贈したいと言ってくれた人は誰?」


「えっと・・・」


「折角だけど返さなくてはならないでしょう?私から連絡しておきましょう。」


「いえ、僕が個人的に借りたんです。読み終わったら、僕が責任持って返します。」


それで副岡先生の追及はかわせた。


その上、持って帰れない分は全て、司書室の棚に一時、預かって頂いた。


今日はコミックスを十二冊、小説を二冊、持ち帰る事にした。





「ただいま。」


玄関を入った伸長は、靴を脱ぐ時、見慣れない女性物の白い靴が母親のサンダルの隣に並んでいるのに気付いた。


上履きのゴムバンドを無くした形の平たい靴。名前を書く部分に、紐で出来た小さなリボンの飾りが付いている。


24.0センチ。まさか・・・


伸長は、玄関すぐにある二階の自分の部屋へ続く階段を上らずに、奥のリビングへ急いだ。


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碧井 漪

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