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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

あなたが生きていてくれて良かった

Posted by 碧井 漪 on  

虹
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イラスト(イラストレーション、挿絵)




すべての事に自信なんてなかった。


生きている事も。







今まで、

自分に向けられた否定と肯定の言葉の総数を競わせたら尚更。




「あなたが生きていてくれて良かった」



誰かから


そんな言葉を聞ける人間ではないことは理解している。




「オマエなんて死ねばいい」



よく似た言葉は何度か聞いた事がある。




その意見に従う決まりはないけれど、


「生きて」と言われず、


「死ね」と言われたからには、


「生きて」いてもいいものかと悩んだ。




けれども、


「死ね」という言葉をぶつけられても生きていたし、


「生きる価値がない」という視線で殺されたりしなかった。




「誰かに必要とされるように頑張ればいいんだよ!」


物語の主人公が励ましてくれた。





でもね、自分は主人公にも、主人公に倒される悪役にもなれない、


名前もなく、人の記憶にも残らないような人間なんだ。




頑張っても、認められるに至らない。



それどころか、失敗して、更に詰(なじ)られるような不器用な生き方しか出来ない。




生きていて良かったと思える事なんて、この先ないのだろう―――






思う通りに行かない自分の、その考えも裏切られた。




今、まだ生きている。




今、死にたいと思わない。




死を考えてから、生きていて良かったと思う日が来るなんて、と



今、思う。







「生きて」



今、自分という人から「生きて」と強く願われている。









まるで土砂降りの雨に打たれ続けているような息苦しさが消えない日もたまにあるけれど、


そんな日の後に、晴れて、胸いっぱいに清々(すがすが)しい空気を吸える日が来る事を今は知っている。









土砂降り涙の日は、虹の絵を描いて貼っておこう。



おまじないじゃないよ。



心が晴れて、笑顔の虹が架かる日がある事を





いつも忘れないように。



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碧井 漪

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