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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 360

Posted by 碧井 漪 on  

「帰ろう。」


微笑んで軽く頷いた君は、僕に手を差し延べる。


「うん。」


少し冷えた指先同士が、やがて同じ温度になる頃にはもう、すぐに離れてしまうのだろう。


でも恐れない。公園の入口に向かうまで、束の間の”恋の道”をゆっくり歩こう。


君に想いを告げられなくても、今僕はしあわせだから、いいんだ。

縺曖 359

Posted by 碧井 漪 on  

真冬の山小屋、暖炉の前で二人肩を並べて語り合って居るような。


けれど、それはいつまでも続かないだろう、

そんな風に先を考えてしまう。


きっとこの時間が続けばいいと願ってしまう分だけ。


もう一人の僕が囁く。


────皇くんに僕の気持ちがバレなかっただけいいじゃないか。もし、僕が皇くんに対して”親友”以外の感情を抱いて居る事を知られたら一巻の終わりだったと。

縺曖 358

Posted by 碧井 漪 on  

さようなら────


僕が皇くんとの別れを覚悟した時、


「あはは!」皇くんの笑うような声が聞こえ、ハッと顔を上げた。


皇くんはお腹を抱えて笑って居た。


────どうして?

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 43 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

快人は指で押し広げたままの夢野の雌孔に、再び硬く勃ち上がった快人の雄棒をズブズブと呑み込ませて行った。

柔らかな濡襞の間を、剛直な肉棒が割り入って、熱くなった最奥へ辿り着く。

互いに触れ合う事のないと思われたその部分を交わらせながら、二人は深い口づけを交わした。

縺曖 357

Posted by 碧井 漪 on   1 

────コノカオ、スキジャナイカラ・・・・・・


「え?どうして?」気が付くと、思った事が口から出て居た。


「どうしても、好きじゃない。」


そんな、どうして?こんなに素敵な顔なのに。


「僕は素敵だと思うけど。」


「じゃあさ、伸長くん。俺みたいな顔になりたいと思う?」

縺曖 356

Posted by 碧井 漪 on  

ぷっと皇くんが吹き出した後、笑った。


「二人して”ごめん”、”ごめん”って、何だかおかしいね。」


「うん。」


僕の目尻が下がるのが自分でも分かった。


だって、皇くんの笑顔が素敵過ぎるから。


そんな顔を見せられたら、何度も好きになってしまう。

縺曖 355

Posted by 碧井 漪 on  

いつの間にか辿り着いた小道の両側は、丁度僕らの膝下まで伸びた緑の草で一面覆われていた。


雑草ではなさそうだなと、さっきより緩くなったスピードの中、手を引かれながら僕は、風にそよぐグリーンカーペットの中を泳げたら気持ち良いだろうなとぼんやり思った。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 42 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

「エロいな、お前のカラダ。」

普段の快人からだったら、一生聞けないような言葉を聞かされた夢野は衝撃を受けた。

────何?"エロい"なんて誉め言葉でも何でもないのに、寧ろ男達にそんな目で見られるのが嫌だったのに、先輩にそう言われて、何故か嬉しい。体はどんどん熱くなる。いつもと別人の先輩に見つめられて、いつもと違う行為をされて、この先、どこへ行き着くのか知りたい。だから・・・

「もっと・・・エロくして、先輩。」

夢野は快人を煽った。自分ではない、別の女にこのカラダを乗っ取られてしまったようにも感じた。けれど、それを嫌だとは思わず、このまま快人を煽れるならば、今までの自分には無かった知恵を、自分が今まで気付かなかった自分に教えて欲しいとまで考えた。

「こんな女だって思わなかった。」

いい意味でも悪い意味でも夢野の胸に突き刺さる言葉を一つ吐いた快人は、その口ですぐに剥き出しにした夢野の乳房の片方を含んだ。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 41 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

快人は

「イッた?」と夢野に訊くが、

今のが"イッた"という感覚なのか夢野には分からず、

「分かりません。」と言うと、

「じゃあ、まだだ。」と再び口を開け、舌を出した快人を見て怖くなった夢野は慌てた。

「もうイキました。だから────」

「ふうん。じゃあ、出ようか。」

急に快人は、冷めたように言って、夢野の体を手離した。

互いに熱いシャワーを短く浴び、無言でバスルームを出ると、バスローブを羽織った。






先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 40 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

夢野の秘処を擽るように、シャワーのお湯が当たる。

「や、やめ・・・っ!やめ、て・・・・・・」

痛みなら堪えられる。けれど、これは────

お湯で刺激されながら、突っ込まれた指をグルグルと掻き回され、夢野の下半身は今まで感じた事のないもどかしい疼きを連続で与えられ続けた。

「ちゃんと洗わないと。まだ痛い?うーん、じゃあ・・・」

縺曖 354

Posted by 碧井 漪 on  

きっとこれが正解ではないって少し思うけれど、正解を探す事を諦めた訳でもないけれど、

多分僕は、これが正解だよと言われた事を見つけても、その通りにする自信が無いだけなんだろうと思うよ。

どっちつかず、はっきりさせない、曖昧なまま、隠して、

君を好きな気持ちを、僕は独り占めしたいだけ。

縺曖 353

Posted by 碧井 漪 on  

キャンプ場から逃げ出し、さっき抜けて来た林道とは別の方向へ、皇くんは僕を引っ張って行った。

僕が何か言おうと思っても、口を噤んでしまうのは、口下手なせいだけではない。ここから見える皇くんの耳がほんのり赤くなっているから。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 39 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

「何で?愚問・・・」

快人に馬鹿にされた夢野は腹が立った。

いくらSで腹黒な男が好きだとは言っても、貶められるのは嫌いな夢野だった。

────"愚問"って何よ。分からないから訊いてるの!この状況の何が"地獄"なのか説明してよね!

しかし腹は立てても、それを快人に真っ直ぐぶつける事が出来ない夢野は、"地獄"の言葉の裏に何が隠されているのかと一生懸命考えた。

────"地獄"="嫌だった"って事よね?ハッ、もしかして、私とのセックスが気持ち良くなかったとか?俗に言う"イケない女"なの?私。だから"最悪"って意味で"地獄"って言ったのかしら?

「そんなに嫌なら、早く離れて下さい。」






先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 38 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

「心臓、止まりそう・・・」

「えっ?心臓?大丈夫ですか?」

あれだけ激しかった快人の突き上げが止んだ事から、夢野は本当に心臓が止まりそうなのかもと心配になった。

ラブホテルの一室。二人共全裸でバスタブに浸かったまま繋がっている状態の今、快人の心臓が止まり、死んでしまったら困る。

夢野は焦った。

「先輩、早く抜いて出ましょう!」

縺曖 352

Posted by 碧井 漪 on  

「無理だって!」

男女二人はもう僕らの方は見ず、やり合っていた。

すると今度は白いTシャツから日に焼けた逞しい両腕を覗かせる男性が、笑いながら僕らに言った。

「気にしなくていいから。それより二人ってさ、ただの友達?・・・じゃなさそう。」

縺曖 351

Posted by 碧井 漪 on  

「ちょっと、伸長くん!」

普段冷静な皇くんが慌てる姿を可愛らしいと思いながらも、僕は振り返らず、キャンプ場内に皇くんを引き摺り込んだ。

ズッ、ズッ、ズリッ・・・だんだんと炊事場の方に近付くと、皇くんの抵抗する力が弱くなり、繋ぐ手と手の緊張が緩んだ。

縺曖 350

Posted by 碧井 漪 on  


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前に、皇くんは”火熾(ひおこ)し”に興味があると言った。

僕はそれが出来るキャンプ場などを調べたりもした。ここもその中の一つだった。

皇くんは僕と手を繋いだままの事も忘れて、キャンプ場の端から端まで眺めていた。

そんな無邪気な彼の横顔と左手の熱をもう少し独り占めしていたかった僕だけど、それ以上に彼の欲求を満たしたくて口を開いた。

積み重なって解けるとき 65 ※哲編

Posted by 碧井 漪 on  

「いらっしゃいませ。」

「こんにちは。」

昼下がり、誰も居ない店を訪れて居たのは鈴木ひかりだった。

タウン誌の記者で、渓の同僚の従姉妹。

白のニットワンピースを纏ったひかりは、哲に笑顔を見せた。

「どうしたんですか?今日は。」

緊張を隠しながら、哲は下がった丸眼鏡を押し上げて訊いた。

先週、ひかりに告白され、断ったばかりだ。気まずくないと言えば嘘になる。

縺曖 349

Posted by 碧井 漪 on  

永遠なんて無いんだって、知って居るけれど、まだ知らない振りをしたい、今は。

「わ・・・!」

湿った枯葉に足を取られ、転びそうになった僕が声を上げると、

皇くんは立ち止まって振り返り、

「どうしたの?大丈夫?」と心配そうに訊いた。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 37 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

ズ、ズブ、ズプン・・・

夢野の中に、快人が呑み込まれて行った。

「あっ、ああ・・・!」

痛みは伴うが、さっきの初めての時とは異なる感覚に、夢野は声を上げてしまった。

快人は夢野の腰を掴み、下から何度も強く突き上げた。

硬い異物で体の中を押し広げられる夢野は、怖いと思った。

しかし、段々痛みだけではない、何かが体の奥から押し出されるような、決して気持ちの良いだけではない不思議な感覚が、痛みだけが欲しいと思っていた夢野の思惑が外れた事を教えてくれた。

────セックスって、痛み以外の何があるの?快感?快感って、この気持ち悪い感じ?吐き出したいのに吐けない感じ。いつまで続くの?この不快感・・・体が壊れるまで耐えれるものなのかな・・・・・・

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