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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

縺曖 322

Posted by 碧井 漪 on  

「やっぱり駄目だな。」

「えっ?」

"駄目"って、そうなんだ・・・先生、僕に助手をさせると言ったけれど、気が変わったんだ。

泡沫の夢と先生の微笑。

絶望と希望、いや、この場合、絶望と絶望なのだけれど、先生の笑顔は何と言うか悪いものに思えなくて。





先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 26 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  



────キスでもしたら、びっくりして飛び起きるかしら?

けれど、夢野は快人にキスしたいと思わなかった。

────そう言えば、昨日、されたんだ・・・チョコで豹変した先輩にキス・・・・・・あれ?チョコ?食べた?まさか全部?

夢野が再びテーブルを振り返ると、チョコレートの紙袋が転がっている。

────まさか、ね・・・このまま先輩を起こしたら昨日みたいに豹変するなんて事、無いわよね。ドキン、ドキン、ドキン・・・・・・


先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 25

Posted by 碧井 漪 on  

裸でバスルームを出た夢野は、脱衣籠に入れたバスタオルを身に纏った。

バスローブもあったが、それより腕と脚の出るバスタオルの方が、快人を慌てさせると思った。

────ふふっ、先輩、多分滅茶苦茶慌てると思う。見ものだわ。録画しなくちゃ。

夢野は快人をからかうつもりでいた。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 24

Posted by 碧井 漪 on  

────ゴシゴシ、ゴシゴシ・・・もうそろそろ出よう。

バスルームで20分以上体を擦り続けた夢野は、ようやく体中の泡をシャワーで洗い流した。

────どのくらい経った?15分位?先輩、まだ立ったまま待って居るのかしら?

実際には30分以上経過していた。

夢野がバスルームに籠もって居る間、快人は・・・・・・

縺曖 321

Posted by 碧井 漪 on  

だけどその事を朝臣先生には言えないから、

「僕が自分で買うまで読まない、と決めたんです。先生の本は自分で稼いだお金で買いたいので。」といつになるか分からない言葉を放つと、

「自分で稼ぐって、先輩、バイトするの?どこで?」と先生に訊かれた。

「まだ決めてませんが・・・」僕は俯いた。本当はアルバイト出来ないかもしれない。母はともかく父が許してくれるとは思えない。

縺曖 320

Posted by 碧井 漪 on  

先生はちらと僕を見上げ、

「欲しいなら欲しいって言えばいいのに。」と小さく言った。

「え?」

「先輩はさ、遠慮し過ぎ。もっと思った事を口にしてもいいよ。まあ、顔に出てるけどね。」

「え、え、えっ?」

僕はカーッと熱くなる頬を両手で押さえた。

「ほんと、可愛いなあ。皇が構いたくなるのも分かる。」



縺曖 319

Posted by 碧井 漪 on  

「よろしいのですか?」

「先輩の話し方って高校生っぽくないね。あ、いい意味でね。誕生日、皇と一日違いなのに、随分年上みたいだ。」

苦笑いの先生に言われて、僕はきょとんとしてしまう。

そんな中、本を渡され、受け取ってしまった。

「あの、これ・・・本当に?」

「皇の嫌いなBLだけどね。先輩は好き、と言うか、理解してくれるみたいだから。」

縺曖 318

Posted by 碧井 漪 on  

皇くんの部屋に戻ろうとした時、

「先輩!」と後ろから呼び止められた。

どきりとさせられるその声は皇くんそっくりで、だけど今、皇くんはまだトイレの中だから違うと思い、恐る恐る振り返ると、そこに居たのは車椅子で近付いて来る朝臣先生だった。


縺曖 317

Posted by 碧井 漪 on  


小説(BL)ランキング

「ごめん。俺もイキたい。」

ドクンとなった。言われた瞬間、胸以外の苦しい部分が。

恥ずかしくて熱くなった耳朶を掠める距離で、僕らは交替した。

ガシャンと鍵が閉まり、僕はトイレの前から離れた。

ドクドクドク、まだドキドキしてる。


先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 23

Posted by 碧井 漪 on  

「と、とにかく、早くシャワー浴びて、着替えたら帰ろう!」

────それは私も考えていた所。帰らないで泊まるけれどね。取り敢えずシャワー浴びてから、先輩をどう苛めるか考えよう。

「先輩、そんなに焦らないで下さい。」

「いや、焦るとかそういう事じゃないから・・・!」

夢野はこの後、いたぶられて慌てる快人の様子を思い浮かべると、愉しくて、口の端が上がってしまうのを止められなかった。

快人は夢野に背を向け、部屋のドアを見つめたまま、固まっている。

────先輩、ガチガチに緊張してる。ふふっ、滑稽で見ているだけで愉しい。この後、どうやってからかおうかな。

「シャワー浴びて来ます。テレビでも見てて下さい。」

「いいから、早く。」

「はい。」

夢野は洋服の入った紙袋を持ち、自作チョコの入った紙袋はゴミ箱に捨てた。

縺曖 316

Posted by 碧井 漪 on  

しかし、僕の眉間に皇くんの指先が触れた。

そして悪戯な笑みを浮かべ、

「まだ眠そう。」と僕を真っ直ぐ見て言った。

「ううん。平気。」と僕は開け切れていないらしい瞼を、一生懸命持ち上げる。

僕の心臓は、かつてない程速く動き続けている。

息が上手く吸えなくて、喘いでしまいそうなのを誤魔化して。

縺曖 315

Posted by 碧井 漪 on  

熱い────

ジワリ、湿り気を帯びた下半身に気付き、僕は目を開けた。

あれっ?と眩しさを感じる中、辺りを見回す。

ここは皇くんのお部屋の中だ。

朝?さっきのは夢?

夢だ・・・良かったと思う反面、少し残念に思う自分に気付いた僕は、ベッドの方を向いていた体をドアの方に向けた。

あんな淫らな事を皇くんにさせてしまうなんて、夢の中とは言え、僕は親友失格だ。



先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 22 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

「今って、松田、ここで脱ぐのは・・・」

コートの下はブラジャー一枚。寒いし、いくらそういうホテルの前だからって外で脱ぐのは本意ではない。

「じゃあ、部屋で。一緒に付いて来て下さい。」

「え?一緒にって─────」

「ここで騒ぐのは目立つので嫌です。早く!」

夢野は快人の背中を両手で押し、ホテルの中へと入った。

自殺相談所 46 休日

Posted by 碧井 漪 on  

ニュースになっている人身事故の人は、俺の知り合った彼ではない。

そう思おうとした。

けれど何故か、そうかもしれないという思いは消えず、胸の中に靄(もや)が広がる。

死んだら終わりなのに。

それは思う。いい意味でも悪い意味でも。

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