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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

そうそうない 168 2016年1月9日のこと(9)

Posted by 碧井 漪 on  

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【お詫び】

昨日公開の167話は168話の間違いでした。

訂正してお詫び申し上げますm(__)mドクシャノミナサマ、ホントウニゴメンナサイ

mecuruでの公開時刻も23時を過ぎる日が増え、申し訳ございません。頑張りますφ((*^-^*))オウエンアリガトウゴザイマス!






「元啓さんはやさしいですよ。とても。」美和まで何を言い出すんだ。

もう駄目だ。僕の顔は限界だ。熱いし、父のようにニヤケてしまいそうだ。

再び僕がごほ、ごほと咳をすると、

「木村様、お待たせ致しました。」とお店のスタッフがノートパソコンを抱え、僕らの前の席に座った。

そうそうない 167 2016年1月9日のこと(8)

Posted by 碧井 漪 on  

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「じゃあ、でえとちゅう?」

「こら、数喜。そろそろ行くぞ。すみませんでした先生、えっと、彼氏さんも・・・」

僕の名前を知らないから"彼氏"と言ったらしいカズキくんのパパは、ペコペコしながらカズキくんを連れてママと一緒に人波の中へ消えて行った。

手を振り終えた美和と、視線が合った。

そうそうない 166 2016年1月9日のこと(7)

Posted by 碧井 漪 on  

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美和を残して自分一人先に死のうと考えるなんて───やっぱり無理だ。こんな人間の僕に結婚は無理だ。

独りは寂しい。だけど、結婚したからと言って、寂しさを完全に消す事は出来ないだろう。

寂しさはやがて不安に形を変え、結局僕の心の隅にこびり付いたまま。

喜怒哀楽、人ひとりの心の中に元から持って居る感情の割合はきっと大きく変わらないんだ。

二人の心は一つにはならない。それぞれの悩み、寂しさ、悲しみ、喜び、分かち合えるとは言っても、感じる度合いは、それぞれきっと異なる。

そうそうない 165 2016年1月9日のこと(6)

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五、六個のパンを皿に盛り、戻って来た母と美和。

母が美和と同じ位の量のパンを取って来ていた事に驚いた。

「母さん、そんなに食べられるの?」美和なら余裕だろうけど。

「お父さんと元啓も食べて。」

「え、だけど・・・」父と僕は注文して居ないのに、こういうのっていいの?

そうそうない 164 2016年1月9日のこと(5)

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ある訳ない事だが、

もしも、万が一、仮に、

父の言ったように、美和が僕に"惚れて"いるのだとしたら、僕はどうしたらいい?

だって僕はゲイだから、女性を好きになった事がない。だから、どうやって女性を好きになったらいいのかも分からない。

美和が男だったら───もしも他の男に失恋して、僕と暮らす内、僕を好きになってくれたとしたら、僕は・・・いや、駄目だ。僕にはわーさんという大切な人が居る。

そうそうない 163 2016年1月9日のこと(4)

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美和に正直にぶつけてみようか迷って、結局

「僕ら、夫婦に見えるのかな?」ぽつりと訊いた僕の声に、その時シャッター音が被った。そのせいで、美和が聞こえず、答えられなかったのかどうかは分からない。

宙ぶらりな気持ちのまま、撮影は終わった。またスリッパに履き替える。

母と美和は奥の部屋で化粧を直し、戻って来た。さっきの派手な顔より、こちらの方が安心する。

そうそうない 162 2016年1月9日のこと(3)

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「えっ?」

訳が分からない僕は、美和と顔を見合わせて、内心オロオロしていた。

「呼ばれたから、行きましょう。」

美和が僕の腕を掴んで店の中に足を踏み入れた。

幼稚園教諭の美和は、こういう子ども向けのカラフルなお店に入る事は抵抗ないのかもしれないが、40半ばの独身ゲイである僕にはとても抵抗があった。

お店のスタッフも女性ばかりだし、それを言ったら父もだが、一番場違いなのは紛れもなく僕だろう。

そうそうない 161 2016年1月9日のこと(2)

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不満でも何でもいいから、父が思って居る事を今知っておきたいと思った。

明日、両親が帰ったら、次に会えるのはいつになるか分からない。

それまでの間に、僕ら家族の内、誰かの命が尽きてしまう事もある。

それは父かもしれないし、母かもしれない、僕かもしれない。

「気を悪くするなよ?」

「何?」

そうそうない 160 2016年1月9日のこと(1)

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土曜日の朝。今日はのんびり出来る・・・と思って居たけれど、実家から訪ねて来ている両親が「出掛けましょう。」「このショッピングモールがいいそうだ。」とスマートフォン画面を僕に見せ、車を出せと催促して来た。

「このショッピングモールって、えっと、この前美和が演奏した所?」

僕が美和に父のスマートフォン画面を見せて訊ねると、「そうだね。この辺ではあそこが一番大きいかな?」と言われた。

しかし、買い物?

正直、ここのショッピングモールより、両親の暮らす都会のデパートの方が、どんなブランドにしても品揃えがいいと思う。

「ほんとに行くの?何買う気?」母に訊ねると、

「何だっていいでしょう?美和ちゃんも一緒に行ってくれる?」と母が美和に訊ねた。

「はい。お邪魔でなければ。」

「お邪魔だなんてとんでもない。私、美和ちゃんとお買い物したいの。」

まるで母娘のノリで言う母に呆れながらも、

「分かった。何時に出る?」と訊いた。

「支度が終わり次第。」

そうそうない 159 2016年1月8日のこと(9)

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ああ・・・僕は、両親の前で何をしているんだ、まったく。恥ずかしい。

火照る顔を何とかしたくて、洗面所へ急いだ。

冷たい水でバシャバシャ顔を洗い、シェーバーで髭を剃って歯を磨いた。

濡れた前髪を櫛で梳かして、後ろに流してみたりする。

会社に行っていた頃の僕のスタイル。

でも、美和は僕にこの髪型は似合わないと思っているようだから、いつもの状態にしておこう。

そうそうない 158 2016年1月8日のこと(8)

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お風呂上がりの美和と両親、僕の四人で、居間のテーブルを囲んだ。

両親は隣同士座り、母の向かいに美和、僕の向かいに父さんが座った。

ご飯に味噌汁、肉じゃがにひじきの煮物、白菜の浅漬けに父の好物・風呂吹き大根。

「あれ?ひじきなんてあった?」

確か、乾物の引き出しには無かったと思う。干ししいたけはあったけれど、大豆も無かった筈だ。

そうそうない 157 2016年1月8日のこと(7)

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僕のせいだから、と謝った。

「ごめん。まさか両親が訪ねて来るなんて思わなかったから。」

だけど言い訳みたいに聞こえる。

「私はいいけれど、元のご両親が嫌じゃないかしら?私みたいな者が勝手に住み着いていて。」

「勝手にって、もうそういう次元の話じゃないだろう。」

あの日突然強引に住み始めたくせに、僕の両親が訪ねて来たぐらいで怯え始めるなんて可笑しい、と僕は笑ってしまった。

暁と星 92 (R-18) 甘噛み

Posted by 碧井 漪 on  

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「いつまで寝ているのですか!早く起きて下さい!」

眩(まばゆ)い陽の光に包まれた部屋のベッドの中で、毛布に包(くる)まり、ぐっすり眠っている励の体を枝野が揺さ振った。

「うーん・・・」

励は目を擦りながら、体をゴロリと仰向けにした。

「朝です。起きて下さい。支度して帰りますよ?」

「帰る?・・・いや、このまま帰らないよ?」

「えっ?このまま帰らないって、まさかもう一泊するなんて言うのでは──」

「違う。行く所がある。まあ、俺はるびぃとだったら、何泊してもいいけどね。」

ベッドの上に寝転んだまま頬杖をつく励がにやりと笑った。

そうそうない 156 2016年1月8日のこと(6)

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僕も父の隣で目を閉じた。

僕の死後を両親に頼めないとなると、頼れるのはやはり美和しか居ない。

だけど、美和には出て行って貰うつもりだから、頼めない。

仮に、独りになった僕が死んだ時に、第一発見者になってくれそうな在宅訪問医の加藤先生に話しておくのと、志歩理にも、万が一の時は僕をわーさんのお墓に一緒に埋葬して欲しい旨を伝えて、一応両親にも、言い難いけれど、両親が建てようとする木村家の墓ではなく、この家の裏のわーさんのお墓に入りたいと思って居る事を伝えておこう。

美和に頼るにしても、そうではないにしても、両親には一応、僕が考えて居る事を伝えておかなければ。

そうそうない 155 2016年1月8日のこと(5)

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ああ、だからなのかな。人が結婚をするのは。

血が繋がって居なくても家族になれる制度。

僕と美和のように、何の関係が無い者同士でも、一応男と女だから、婚姻届を役所に出して受理されれば、家族と認められる・・・って、僕は何を考えているんだ。

ザクザクザク、ザクザクザク・・・

美和は結婚なんて考えていない。特に僕なんかとは。

そうそうない 154 2016年1月8日のこと(4)

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涙を拭ったハンカチをポケットにしまうと、正座したまま父が振り返り、「彼女はいつ帰って来るんだ?」と言い出した。

「ええと、夕方、幼稚園まで迎えに行くんだ。」

「車で?」と父が訊いた。

「うん。駅まで乗って行く?」と僕が訊くと、

「何で?」と母が訊いた。

そうそうない 153 2016年1月8日のこと(3)

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母が僕の前に広げたのは、例のアレ・・・とはつまり、さっき僕が居間に干した美和のパンツだった。

一人暮らしの息子の家を訪ねたら、部屋に女性の下着が干してあった・・・と言うのはまあ、ありそうな話。だけど僕の場合、ゲイなので少し違う。

男が好きな筈の息子が、女性物の下着を所持していたら、親は、特に母親は色々と心配になるだろう・・・と僕は何故か母の気持ちがよく分かってしまっていた。

「何だ、どうした?」

そうそうない 152 2016年1月8日のこと(2)

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僕はコートを着込んだ。そして勝手口から外に出ると、お墓へ向かった。

墓石に積もった雪を払い、しゃがみ込んだ僕は手を合わせた。

わーさん、まだ、もう少し待ってて。でも必ず行くから。

未練なんかじゃないよ、ただ、心配なだけだ。まだ若い、美和の事が。

「おーい。」

小さな声が聞こえた。

僕は顔を上げて墓石を見つめた。

そうそうない 151 2016年1月8日のこと(1)

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わ、わ、わっ!

僕はそれを、まるで焼き立てアツアツのパンを触ってしまったかのように、宙に放り出していた。

ひらり舞うそれはつまり・・・ゆうべ僕が不問にされた事件の証拠と同じ物で、穴が三つ、足先から腰まで引き上げて使用する下着、つまりパンツだ。パンではない。

暁と星 91 (R-18) 処女

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全身が火照り、力の入らない状態になった枝野は徐々に理性を保てなくなり、やがて意識せず高い声を上げてしまうまでになった。

「あっ、あっ、あっ・・・ああっ!励さ・・・んっ・・・・・・!」

初めて、こんなの初めて。

体の真ん中に直接触られているみたい。

ああっ、あっ、ゾクゾクする──変な感じ・・・だけどもっと、もっと触って、もっと私の体の奥まで強引に暴いて欲しくなる。

気持ちいいと感じるなんて、私おかしい・・・私どうかしてる。

頭の中も体も全部熱くて、全く力が入らないの──

励の舌は、枝野から溢れる蜜を掬い、そして唇で啜った。

そうそうない 150 2016年1月7日のこと(6)

Posted by 碧井 漪 on  

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「元、乾かしてくれるの?」

美和はそう言って、頭を前に傾けた。見せたうなじの下にタオルを置いた僕は、美和の濡れた髪の先を包むように拭き取る。

ゴシ、ゴシゴシ。

強過ぎず、弱過ぎず、ただタオルを持つ十本の指に神経を集中させる。

僕の事をどう思って居るかなんてもう、訊けなくなってしまった。

ただ、絶望からは抜け出せた。


そうそうない 149 2016年1月7日のこと(5)

Posted by 碧井 漪 on  

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事件はその後起きた。

美和がお風呂に入った後、僕はさっき想像した、美和が僕にした事と同じ事を美和にしたらと言うのを実行したら僕の気持ちも伝わるだろうし、僕のした事による美和の反応で、美和が僕をどう思って居るのか判断出来るのではないかと考え、

箪笥から、美和のパジャマと下着を取り出した。

洗面所の戸をそっと開ける。

そうそうない 147 2016年1月7日のこと(3)

Posted by 碧井 漪 on  

僕はタイミングを見計らっていた。

後ろに積み込んだ米袋の事。美和の表情を沈ませる事に、おそらく関係しているであろう米袋。

赤信号で停まったタイミングで切り出そうかとも思ったけれど、こんな時、信号はすぐに変わって引っ掛からない。

こんな時はわーさんの力を借りよう。

僕は、わーさんだったらこう訊くだろうと口を開いた。

そうそうない 146 2016年1月7日のこと(2)

Posted by 碧井 漪 on  

『そうだぞ、元啓。親が生きてるのだって、いつまでもじゃないんだからな。出来る時に母さん孝行しておけ?それと、この前あげた日本酒飲んだか?どうだった?彼の口にあったかな?』

分かってるよ、父さん。人の命に限りがあるのは。大切な家族と別れる苦しみも僕はもう分かってる。

今なら言えると思った。

「その事だけど、父さん───あのね、彼、毛利さんはもう」ぐっ・・・一度奥歯を噛んでから、「もう居ないんだ。亡くなったんだ、癌で。」冷静に吐き出した。

そうそうない 145 2016年1月7日のこと(1)

Posted by 碧井 漪 on  

今日から幼稚園の新学期が始まり、朝から慌ただしい。

僕の心の中にあった漠然とした不安は、それらに追いやられ、今はどこかへ見えなくなっていた。

「わー、待って待って!」

バタバタと、助手席に滑り込んだ美和は、

バタン!助手席のドアを勢いよく閉めると、シートベルトをカチッと締めた。

暁と星 90 (R-18) すべて

Posted by 碧井 漪 on  

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重ねた唇、吐息は熱く、励と絡めた舌から枝野の全身に甘やかな痺れが広がって行った。

「ん・・・はっ・・・んっ!」

枝野の頭の中は、さっき以上に回らない。ただ熱かった。いつの間にか、励は浴衣を脱ぎ捨て、裸の胸を枝野の胸に押し当てていた。

───何、これっ・・・あ、やぁっ、胸、触っちゃ、だ・・・めぇ・・・・・・!

励は枝野に深くくちづけながら、枝野のやわらかな胸に指を這わせた。そして広げたその指に、ゆっくり力を籠め、やがて硬く勃ち上がった薄ピンクの乳首を転がすように弄り始めた。

「や、や、やめ、てぇ・・・!」

はっ、はっ、はっ・・・荒い息の下で枝野が訴えても励はやめる気配を見せない。励は抵抗する枝野の両手首を押さえ付けたまま、敏感になった枝野の胸の先を口に含んだ。

「あ・・・!」

励の熱くやわらかな舌で、乳首を舐められた枝野の体はブルブル震えた。

初めての感覚に、自分は一体どうなってしまうのかと怖くなった枝野は、脚をバタつかせた。

「こら、るびぃ。おとなしくしてろ。」

「やっ、だって、何?もうやめて!」

「やだ。無理。お前がいけない。」

「いけないって、私が悪いの?もしかしてさっきのお仕置きのつもり?」

「お仕置きとか言うなよ。怖えな。」

「怖いって、それは私の台詞。」

「そうか。じゃあ、怖くないように少しの間だけ目を閉じて、力を抜いて。悪いようにはしない。」

そうそうない 144 2016年1月5日のこと

Posted by 碧井 漪 on  

ガーガー、ガーガー、あまり好きではない掃除機の音を聞きながら、僕は傍らの壁に手を付いた。

美和は僕と同様、誰と付き合う気も、結婚する気も無いらしい。

それならば、何も気にせず、美和が居たいだけここで暮らしてもいい。

僕にとっては喜ばしい事なのだろうけれど、どうしてか胸の奥が締め付けられて居る。

自殺相談所 37 相互依存

Posted by 碧井 漪 on  

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「気にしないで下さい。」

所長は持って来た椅子をガタンと小さく鳴らして並べると、「座りましょう。」と俺を促した。

所長が腰を下ろす気配を感じられなかったから立っていると、

「どうぞ、座って下さい。」とお客様のような扱いを受け、先に腰を下ろした。

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