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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

自殺相談所 9 (R-15) 自縛

Posted by 碧井 漪 on  

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「私は神様にお会いした事はありません。私の神様というのは自分の事だと考えています。私の意志を自由に操っているのが神様とした場合です。ですから、自然界の神々は別でしょう。この世は生命の数ほどの神様が絡み合って、大きな力を生み出しています。」


「自分が神ってことですか?」


「あなたの神様と私の神様は違うという事を解っていない人が多く存在しています。平等にといいますが、相反するものに平等を与えるのは難しいのです。沢山の命を救う未来を持つ医師と沢山の命を葬る未来を持つ暗殺者を前に、ここに100年の命があったとします。どちらにどれだけ与えたら平等なのでしょう?50年ずつですか?それとも0か100かですか?」


百世不磨の心 72 (ムーンライトノベルズ87話)

Posted by 碧井 漪 on  

百世72

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12月26日土曜日、友引の朝。


今日は銀矢先生の結婚式かぁ・・・


私も呼ばれたかったけど、部外者だから呼ばれない。


金ちゃんの奥さんだったら呼ばれていただろうと思うと、ちょっと悔しい。


いいなー、結婚式。出てみたい。


でも親戚のお姉ちゃんの結婚式の時、まだ小学生で遠方だったから呼ばれる事は無かったけれど、『新郎新婦の親兄弟は式と披露宴の最中、前に出たり紹介されて挨拶したり、気を抜けずに大変で疲れるものよね』と結婚式から帰って来てずっと後に、唯一参列したお母さんが花嫁の母と電話で話していたのを思い出した。


金ちゃん、大丈夫かなぁ?


“頑張って”ってメールしようかなぁ?


“無理しないで”の方がいいかなぁ?


うーん。メールより電話の方がいいから、今じゃなくて夜、電話してみよう。


でも、その時は疲れてるかな?


ちょっとだけならいいかな?


よしっ!金ちゃんも頑張ってる!私も頑張ろう!

陽る日

Posted by 碧井 漪 on  

陽の日 sazanamiの物語

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今年は


桜が咲くのを見るのが怖かった


君を思い出して


涙を零すのが怖いんじゃない


『綺麗ね』


きっとそう言うと思う君の声が思い出されて


目を閉じ耳を塞いで気を張った





怖くなんてない


公園の桜並木の道を歩くのは僕だけじゃない





でも今ここで


君が傍に居てくれない寂しさを感じるのは


僕だけ


風邪みたいに移して 27

Posted by 碧井 漪 on  

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2月25日水曜日の朝になった。


公子はいつも通り起床し、朝食後、顔を洗って歯磨きをした。


部屋に戻って普段なら仕事着に着替え、隣の店へ出勤し、あと10分で哲に「おはよう、てっちゃん」と挨拶をして、仕事を開始する。


仕事以外で会う約束はしていない。


時々、水曜日に買い物に出かける事はあったけれど、主に店の物。


それも火曜日にてっちゃんから『明日、買いたい物があるんだけど・・・』と誘われた場合のみ。


平均すると、水曜日にてっちゃんと出掛けていたのは月に一回。


そういえば・・・吉夜がお菓子を作るのを禁止してからは出掛けてないかも・・・お菓子の材料買わなくなったからかしら。


今日は水曜日。運が悪い。


てっちゃんに会う口実がない。


一人で出かけると言っても、どこに?


学生時代の友人とは随分連絡を取っていない上、平日の昼間・・・みんな仕事に違いない。


かといって、お母さんと出掛けるのはウルサイから嫌、それなら一人の方がのんびり出来そう。

積み重なって解けるとき 42 (「乙女ですって 170・171」)

Posted by 碧井 漪 on  


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電話の向こうで溜め息を吐いた後、彼は無言になった。


深い溜め息―――すごく怒っている。そうよね。自分のお部屋の鍵を失くされて怒らない人はいない。


彼は私を信じて合鍵を預けてくれたのに、私は彼の信頼を裏切る事をしてしまった。


『だらしない人は好きじゃない』以前のアパートの部屋の事もあるし・・・


私は彼に愛想を尽かされたかもしれない。


上手く息が吸えなくなって、そして、両目から温い粒がぱたぱたと零れ落ちた。


「ぐす、ぐすっ・・・本当に、ごめんなさい。どうか許して、あっちゃん・・・私、別れたくない。」


泣きながら絞り出した私の気持ち。彼を怒らせてしまって本当に申し訳ないし、悲しい。


「別れる?何で?」


「だって・・・鍵を失くしてしまって――――」「あるよ、鍵。溪ちゃん、俺のコートのポケットに合鍵入れたでしょう?」


彼のコートに鍵が・・・入っていた?!


百世不磨の心 71 (ムーンライトノベルズ86話)

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百世71

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12月25日金曜日、クリスマス。


夕方、自分の部屋に居る時、みゆきちゃんから電話が来た。


『琥珀、今どこ?』


「えっ?家だけど・・・」


『今から話あるんだけど、いい?』


「話って?」


『会ってから話す。クリスマスプレゼントも渡したいし』


「クリスマスプレゼント?あ、でも私・・・』みゆきちゃんに何も用意してない・・・


『とにかく、あと15分で琥珀の家の前に着くから出掛ける支度しておいて』


「え?今から出掛けるの?16時過ぎてるよ?」


『じゃーね!』


ぷつっ・・・


えー?今から出掛けるのー?寒いよ。あ、車かな?だったら寒くないだろうけど・・・


話って何だろう?


風邪みたいに移して 26

Posted by 碧井 漪 on  

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結婚、か・・・


パタン。


パジャマ姿の公子はベッドの中にうつ伏せの姿勢で、吉夜から廻って来た結婚情報誌の表紙を捲って、いや やっぱり・・・と、すぐに閉じ、灯かりを消した。


ごろん・・・公子は、暗くなった部屋の天井を仰いだ。


公子は、自分に縁の無くなった人生行事、結婚式、

その舞台を背景にして、満面の笑顔で婚礼衣装に身を包むモデルの写真を見るのは怖ろしかった。


結婚が人生の分岐点とはいうけれど、結婚しないで人生を終える人もいる。


例えば、私の人生あと三日だったら・・・結婚は不可能。それならば結婚よりも、何をすればいいのかな?と考えてみる。


日曜日、時刻は23時52分、あと8分で月曜日の0時になる。


そうしたら、期限はあと二日、48時間か。


風邪みたいに移して 25

Posted by 碧井 漪 on  

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私は、よしっ、今日も頑張ろう!と、てっちゃんへの気持ちを今日も封印したつもりで出勤した日曜日の朝。


「おはようございます!」と公子は厨房裏口ドアから入ると、元気よく挨拶した。


と・・・そこには、どんよりと顔色も人相も悪い男が一人 椅子に腰掛け、その隣には、背筋をきちん伸ばし、公子と同じ服装をして丸眼鏡を掛けた王子さまが立っていた。


「・・・ったく、うるせぇ。頭に響くんだよ。静かに入って来い。」


ムカッ。


やっぱり二日酔いの吉夜。


ゆうべ私とてっちゃんを邪魔した罰よ!──といっても、本当に邪魔だったかどうか?と訊かれれば、うん、と肯定出来ないけれど。


「吉夜、そんな言い方・・・おはよう、きみちゃん。」


SとS (BL) 続きはないかも編 (R-18)

Posted by 碧井 漪 on  

SS愛憎
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(番外編結婚式から十か月、最終話から三か月後)



12月、セイの誕生日前日の夜。


共通の友人のMike(マイク)から、Syunを心配しているという電話を貰った瞬太朗は、大丈夫だよと切ろうとしたが、彼の恋人も男である事から、いつしかMikeの彼氏が浮気した時の愚痴になってしまい、切り上げるタイミングが判らなくなってしまった。


「Uh-huh」と相槌を打ちながら、頭の中で、こうなった発端の事件について考えると、憂鬱になった。


百世不磨の心 70 (ムーンライトノベルズ85話)

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百世80

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ちゅっ。


金ちゃんは私のおでこにくちづけた。


そして、私の頤を指で押し上げた金ちゃんは、私の唇にそうっと唇を寄せた。


金ちゃんの吐息が私の唇を擽った後、しっとりとあったかい唇が合わせられた。


押し当てられた唇、少し開いた歯列から、金ちゃんの舌が私の舌をノックした。


どきりとした後、合わせた部分が深くなって、さっきより大きく開いた口の中で、


金ちゃんの舌と私の舌が絡み合った。


それはすごく体の中が痺れて、気持ちがいいと感じた。


今までしたキスの中で一番、愛されている気がした。そして、愛したいと思った。


この人だ、私の運命の人は金ちゃんだったんだって。


みゆきちゃんへの好きとは違う気持ちだと、はっきり判った。


もっと、全部、私の心をさらけ出すから、金ちゃんの心も見せて欲しいって思った。


風邪みたいに移して 24

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てっちゃんちのお夕飯、今夜はハンバーグ。


うちの分も貰っちゃった。お母さんがお夕飯をすでに作っていたら、明日の朝ごはんはハンバーガーになる。


てっちゃんの作るハンバーグは厚みがあってふっくらジューシー。デミグラスソースは作って冷凍してあるものを解かす。


片付けを終えたてっちゃんが冷蔵庫から取り出したのは、今日も出なかった ウ・ア・ラ・ネージュ。


「これ、残っちゃったね。」


「うん。」


哲は、取り出した皿にソースを敷き、ウ・ア・ラ・ネージュを盛り付けた。


今日、てっちゃんの彼女さんは来なかった。


訊いちゃおうか、思い切って。


「今日はどうして三つ作ったの?」


どきどき、どきどき・・・


風邪みたいに移して 23

Posted by 碧井 漪 on  

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哲がコーヒーを持ってテーブル席にやって来ると、「きみちゃんも。」と公子を促し、二人揃って椅子に腰を下ろした。


「・・・・・・」哲は無言だった。


公子は、はっ、とした。


溪ちゃんが髪を掻き上げて左耳に掛けた時、左手の薬指に白金のダイヤのリングが光っているのに気付いてしまった。


それって、婚約指輪?っぽい・・・


私の左隣のてっちゃんの位置からは、見えるか見えないか、わからない。


コートを脱いだ加集さんの恰好は、会社帰りではなさそうなのにスーツだし・・・


これって、と何故か私がそわそわ緊張し出した時、溪ちゃんがゆうべの事を話し出した。


加集さんに会いに行って、帰ろうとしたら雪で電車が止まって、それでやむを得ず加集さんのお部屋に泊まる事になったと・・・そして、今日、加集さんからのプロポーズを溪ちゃんが受けた事も。


ええーっ、結婚?!じゃあやっぱり溪ちゃんの左手の薬指のって、エンゲージリング?


私は溪ちゃんの隣に座る加集さんをちらっと見た。


美人な溪ちゃんを射止めた人。イケメンではないけれど、でも、この前話した感じでは、やさしい人だと思った。


別れちゃったから、結婚は絶望的だと思っていたけれど、良かった。プロポーズが上手く行って。溪ちゃん、しあわせそうな顔をしている。


それより、ビックリしたのは・・・


百世不磨の心 69 (ムーンライトノベルズ84話)

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クリスマスカラーの街の中を、恋人と手を繋いで歩く。


女の子なら誰だって憧れるシチュエーション。


金ちゃんと過ごす初めてのクリスマス・イブ・・・の前日だけど。


銀矢先生の結婚式が26日土曜日だから、クリスマス・イブとクリスマスは金ちゃんが忙しいから会えそうにない。


結婚式と引越し、「疲れてない?」と訊くと「琥珀の顔見たら、元気出た」・・・金ちゃんらしくない答えが返って来て、私は戸惑った。


「だって、面白い顔だから。」


なーんだ、やっぱりそういう事か。


ロマンチックに決まらないわよね、相手が私じゃあ。


ふと思った。


ちさとさんなら、そのやり取りも大人でロマンチックな雰囲気になるんじゃないかなって。


銀矢先生の言う通り、二人が両想いなら、金ちゃんとちさとさんはお似合いのカップルになれると私も思った。


風邪みたいに移して 22

Posted by 碧井 漪 on  

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連絡を取りたくて鳴らし続けている電話の相手にいつまでも出て貰えないと、確かに不安になった。


折り返しの電話もないと、益々不安になるよね。無事なのかな?って。


幼馴染みのお姉ちゃんというだけの私でも心配になるのだから、溪ちゃんの弟であるてっちゃんの心配や不安は大変なものだと思う。


着替えた公子は、店に裏から入った。


厨房で、哲は一人、ボールに入れた卵白を泡立てていた。吉夜はいない、と公子はホッとした。


調理台の上のもう一つのボールには三個の卵黄が入れられている。


てっちゃんは朝、二人分のウ・ア・ラ・ネージュを作る。


風邪みたいに移して 21

Posted by 碧井 漪 on  

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どくんどくん、どくんどくん・・・


嘘、てっちゃんが私にキスとか、そんなまさか・・・!


あっ、でも私、てっちゃんとキスしたことあるんだった。


子どもの頃だけど。しかもキスとかそんな色っぽい感情抜きの、ただ飴の受け渡しの為の口移し。


今は飴も食べてないし、第一、てっちゃんには水曜日にお店で見た彼女が、いる、のに・・・


ひゃっと首を竦めながら、公子は目を瞑った。


スッ・・・哲の指先は、公子の髪を掴んだ。


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