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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

大局観

Posted by 碧井 漪 on   0 

自宅からバスで15分の所にある大型商業施設に設けられた、無料の碁会所のような所で、

最低でも週に一度は出くわす三つ年下のやっさんと碁を打っていると、やっさんがにこにこというよりはにたにた笑いながら自分の話をし出した。


やっさんはこの前、自宅に遊びに来ていた5歳の孫娘に囲碁を教えてくれとせがまれて、おもちゃ屋で買って来た子ども用の小さな盤で教えたところ、孫娘は一日で碁の打ち方を憶えてしまったらしい。


その後、やっさんの娘と対局して、孫娘が母親を見事打ち負かしたという話を自慢気に聞かされた。


「あれ(孫娘)の"大局観"はすごい。プロになれそうだ。」などという孫バカぶりを臆面も無く話されると、却ってこっちが恥ずかしくなり、綻ばしてしまった口元から慌ててそっかと相槌打って、笑ってしまった理由を隠した。


まだ5歳だろ。棋士になりたいと思う訳がない。自分の願望を押し付けるなよ。孫バカ過ぎておかしいぞ。


「頑張ればいつかじーじに勝てる?とか聞いて来る、可愛いやつでさ・・・」


へっ、何がじーじだ。いい年して自分で言うか?


あーあ、鼻の下伸びてるぜ、じーじ。


思惑 【注:カラー漫画1P】

Posted by 碧井 漪 on   0 

漫画 思惑

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※112KB


初めは、君のまあるく出っ張るチャーミングなおでこにキスして

「おやすみ」と

紳士を気取って帰るつもりだった、よ。


でもさ、

立ち上がった俺の視界にハイッテシマッタンダ。

チェックのミニスカートと黒いニーハイソックスを履いた脚の間の白い肌が、

君を見下ろす俺を惹き付け、

俺を見上げる君の唇が「帰らないでって言ったら怒る?」と動いた時、

「じゃあ、帰らない」と答えた俺は、

再登板

Posted by 碧井 漪 on   4 

隣の家の娘さんが、三人目となる赤ん坊を産んだ。

俺の息子と同い年の娘さんの里帰り出産前から、3歳と5歳のヤンチャ坊主を預かる隣の家の奥さんと家の前で会って挨拶をしたとき、

苦笑いして大変そうな素振りを見せた奥さんに、嫉(ねた)む気持ちのようなものを覚えた。


結婚して12年経つ俺の息子が子宝に恵まれないことを知る奥さんは、無意識もしくは無神経に孫の可愛さを見せつけ、俺に対して勝ち誇っている、或いは同情している、

どちらにしても、俺の心にずしりと生まれたその悪い気持ちを捨てる場所がすぐに見つけられない。


居た堪れず、適当なところで家に入り、その気持ちを振り払う如く、首を振ってみる。


60半ばを過ぎた俺は焦っていた。内心では、死を常に意識しているお年頃。


一日でも早く孫が欲しい。


乙女ですって 149 (R-18) 和むとき

Posted by 碧井 漪 on   6 

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お昼に菜津子は、最近訪れていなかった社員食堂にいた。


解いた包みに載せた小さなお弁当箱の中身は、サラダ。そしてみかんを二個。


今は、さっぱりした物しか胃が受け付けない菜津子が、冷ましたお茶を飲みながら、少量のサラダを食べ終え、みかんの皮を剥いている時、

「お疲れ様です。久し振りですね、綱島さん。ここの前の席、いいですか?」カチャッ、菜津子の向かいのテーブル上に定食のトレーが置かれた。


見上げた菜津子は、

「西尾さん・・・どうぞ。」と返事をした後、椅子に腰を下ろす由佳と共に、上に向いていた視線をゆっくり下ろした。

乙女ですって 148 (R-18) 不安地獄

Posted by 碧井 漪 on   2 


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火曜日の夜、会社帰りにコンビニに寄った加集は、店内用のカゴを手に取ると、窓際の雑誌コーナーへ歩いた。


普段買わない成人男性向け雑誌を右手でラックから抜き取ると、持ち手を左腕に通したカゴに三冊入れた。その中の一冊はコミックを選んだ。


パン売り場のコーナーを曲がると、棚に一つだけ残ったあんぱんが気になった。


小麦色の肌の女性のへそに見えて、かぶりついてみよう、と変な衝動に駆られた。


いや、あんぱんの窪みが、穴のように見えたからなのかもしれない。


今の俺に必要なのは、このままの俺を否定せずに受け入れてくれる・・・穴、なんだ。


吸い込まれてイキたくなる絶妙なカタチの中央の窪みに、ゆっくり指を突き立てて掻き回す・・・そんな想像をしながら加集は、あんぱんの袋を手に取ると、カゴに入れた。


百世不磨の心 50 (ムーンライトノベルズ65話)

Posted by 碧井 漪 on   2 

百世65

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    17時まであと30分を切った・・・でも、うう、寒い!


    琥珀は工場裏隣接のバスロータリーで足踏みしながら、センリの仕事が終わるのを待っていた。


    ・・・ら、トイレに行きたくなって来た。


    さっきから我慢してたけど、17時まで持ちそうにない。陽が落ちかけて、寒くなって来たから一層。


    17時30分にセンリちゃんが出て来て、そのあと色々話を聞いて、18時35分発の最終バスに乗ると・・・予定していた帰りの新幹線の発車時刻に間に合わない。


    ど、どうしよう!


    その前のバスだと、17時40分・・・えーん、17時30分にセンリちゃんがこの門を出て来たら、10分しか時間がない?!


    祝日だったから休日ダイヤで待ち時間を含めたら往復九時間弱で、再会時間10分って事になったら、最悪だよね?


    バカー!えーん!



    好ましいアンド 1 (R-18) 短編

    Posted by 碧井 漪 on   0 

    好ましいアンド

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      ドアを開けると煙草臭い彼女の部屋。


      玄関へと足を踏み入れる彼女の背後にくっついて、狭いたたきで靴を脱ぎ、上がる。


      煙草を吸うのも吸われるのも好きじゃない。


      だけど、俺は何も言わない。


      「何か飲む?」


      「いらない。」


      居酒屋で飲んで、つまみ食べて、それなりに腹は満たされてる。



      積み重なって解けるとき 26

      Posted by 碧井 漪 on   2 

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        溪は自分の部屋に入ると、灯かりを点けて、カーテンを閉めた。


        バッグを机の上に置き、コートをベッドの上に脱ぎ捨てた。


        ふう・・・と息を吐き、ベッドの上に腰を下ろした溪は、リモコンを手にし、暖房を点けてベッドの上に仰向けに倒れた。


        溪は実家に戻って来て一か月以上が過ぎ、気が緩んだのか、散らかった部屋の中を見回し、ハッと思い出したように立ち上がった。


        そして、ベッドの上に脱ぎ捨てたコートをハンガーに掛け、床の上に散らかった雑誌類を部屋の隅に纏めた。


        それから、クリーニングに出そうとしながらも、まだ吊るしたままだったスーツをハンガーから外し、大きな紙袋に入れた。


        積み重なって解けるとき 25

        Posted by 碧井 漪 on   0 






          ドキドキドキ・・・どうしよう。


          そうだ、きみちゃんのブラジャーの色は、やっぱり見てないと答えよう。


          「今日、若い女性のお客さんって来た?」


          えっ?お客さん?


          「若い女性のお客さん?・・・ううん、来てないけど。・・・急に、どうしてそんな事 訊くの?」


          「へ、変な夢を見ちゃって・・・」


          「変な夢って、どんな夢?」


          「えっとね、コホ、ゴホゴホッ、ゴホッ・・・!」


          きみちゃんが激しく咳き込んだ時、僕は思わずきみちゃんを振り返ってしまった。


          今日のこと

          Posted by 碧井 漪 on   4 

          雨上がりの世界

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            ゆうべ降っていたらしい雨は

            朝起きたら

            降っていなかった



            どうして夜の内に雨が降っていたと知れたのは

            昨日から引き摺る気持ちを新たにしたいと考えて

            もやもやを吐き出し

            代わりに

            新しい朝の空気を吸いに

            外に出たから



            半分乾いたアスファルトの上を歩いたら

            ゆうべの雨が

            昨日までの空気を

            全部洗い流してくれている気がして

            安心している気持ちが見えた



            SとS 34 (BL) SとS 最終話

            Posted by 碧井 漪 on   4 

            SとS バナー

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              SとS。


              重ね合わせて見た螺旋形は、太古の昔から続くDNAの形に似て見える。


              俺とセイ監督のDNAは重なり合う事は永遠にないけれど、この命が齎され、誕生する事になったきっかけ。


              父と母を引き合わせたのはセイ監督によってと聞かされた時にもう、監督の事が神様みたいに思えていた。


              過去から今現在まで繋がっていたんだ。


              父を通して、俺とセイ監督の運命が。


              この命で繋がったから、もういい。


              次の世代に繋げるのは、肉体ではなく精神を繋げて行くと、俺と監督は決めている。


              百世不磨の心 49 (ムーンライトノベルズ64話)

              Posted by 碧井 漪 on   0 

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                新幹線を降りてから在来線に乗り換え、やっとセンリちゃんの暮らす街に着いた。


                電車を降りると、お昼に近いというのに陽射しの熱は弱く、風が冷たかった。


                想像していたより在来線の駅舎は古くなく、大きかった。


                でもお店が少ない。


                駅にあるのは売店と喫茶コーナー。


                駅を出るとこじんまりしたロータリー、そしてタクシー乗り場とある停留所標識は錆びて、とてもタクシーが来そうにないと感じた琥珀は、比較的新しい屋根付きのバス乗り場へ足を向け、時刻表を確認した。



                積み重なって解けるとき 24

                Posted by 碧井 漪 on   0 


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                  2月17日火曜日の夕暮れ。


                  今日も寒かった。


                  閑散とした店内の様子はいつも通りだけれど、今日はきみちゃんがいないから寂しい。


                  昨日もきみちゃんがいなかったけれど、姉ちゃんがいた分、別の意味で賑やかだった。


                  僕はきみちゃんに依存しているのかもしれない。


                  バトンというお題の作文 7 キャラクターバトン

                  Posted by 碧井 漪 on   4 

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                    登場人物が多過ぎて、細かい特徴など忘れていました。


                    バトンをしながら、一体この子達をどこに入れたら・・・(T▽T)?と悩みながら、解いてみました。


                    登場キャラクターの傾向が解って来て、新たな発見に繋がりました。


                    悪役が少ないから面白くないんだ!!Σ( ̄□ ̄;)ソウダッタンダ‼

                    ・・・という事で、悪役を増加して・・・うーん(ー_ー;)いつどこで?

                    自殺相談所 3 (R-15)

                    Posted by 碧井 漪 on   0 

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                      カーッ、小さく軽い音を立てて、自動扉が開いた。


                      それが閉まる前にと、慌てて中へ足を踏み入れたのは、自動扉に挟まった経験があったからだった。


                      でもそれがいつどこでだったか思い出せない。


                      鬱になる以前から、現実の中のような擬似体験の夢を見るようになって、本当に自信が扉に挟まれた経験があったのか、他人が挟まれたのを目撃したからなのかも自信がない。


                      夢を見た日は憂鬱だった。


                      風邪みたいに移して 18

                      Posted by 碧井 漪 on   2 

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                        哲が灯かりの漏れる店裏厨房のドアを開けると、

                        「おっ、おかえりー哲!どうだった?」と裏用のスツールに腰掛けた吉夜が、顔だけを振り向かせて訊いた。


                        「どうだった?って、何が・・・」


                        「えー?”きみちゃん”と仲良し出来た?」


                        「仲良しって、仲直りって事?」


                        「違う違う、な・か・よ・し。あいつ結構色気のあるカラダしてたなって、俺も驚くくらい」


                        風邪みたいに移して 17

                        Posted by 碧井 漪 on   0 


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                          「・・・・・・」


                          あまりの事に、公子は声が出せなくなっていた。


                          そして、わなわなと震えてしまうのは熱のせいだけではないかもしれないと考えていた時に、

                          「あ、着替え中だったのか、わりぃわりぃ。じゃ、俺はこれで・・・そうそう、これ見舞いのプリンだ。ここに置いとくな。」吉夜がわざとらしく明るくした声で言った。


                          そして「じゃーな!」とニヤけた吉夜は、部屋の入口にプリン専門店のロゴの入った紙袋を置いて後ずさり、お大事にではなく、「ごゆっくり」と意味の解らない事を呟きながらドアを閉めた。


                          SとS 33 (BL) 愛しい笑顔

                          Posted by 碧井 漪 on   0 

                          夜街

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                            絶対反対、と聞く耳持たなくなった姫麗はセイを追い返し、海外へ行く事も許さないと言い出した。


                            愛麗を連れて仕事部屋に閉じ籠もった姫麗が落ち着いた頃を見計らい、瞬太朗は食事を運ぶついでに、自分の気持ちを話してみた。


                            「お母さん、俺・・・初めて人を好きになったんだ。好きというか、とても大切な人だって思ってる。そして、俺を大事にしてくれる人だとも。それって、お母さんの方がよく知っているでしょう?」


                            「・・・・・・」


                            風邪みたいに移して 16

                            Posted by 碧井 漪 on   0 

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                              ゴーンゴーンゴーン。


                              鐘が鳴っている。


                              白色じゃない鳩が数多飛び立って、鳴っている鐘は教会の鐘ではなく近所の神社にある鐘。


                              ウエディングドレスではなく振袖姿の私は、何故か鐘の中に立って、上半身をすっぽり覆われていた。


                              そこへ現れたのは白い足袋に草履を履いた灰色袴の男。足しか見えない。


                              「なんだ?その鐘の衝き方。なってないよ。もっとこう強く・・・」


                              せーの、と聞こえた声は吉夜のものだった。


                              ハッ!と気付いた時には、もう遅かった。


                              百世不磨の心 48 (ムーンライトノベルズ63話)

                              Posted by 碧井 漪 on   0 

                              百世ホーム

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                                銀矢の依頼を受けてから、一月(ひとつき)以上が過ぎ、十一月三日、祝日・文化の日。


                                早朝、琥珀は一人で駅のホームに立っていた。焦茶(こげちゃ)色コートを着込み、黒いリュックを背負った姿で、もうすぐ来る電車を待っていた。


                                それは、杜野千里の暮らしているという街へ行く事にしたからだった。


                                SとS 32 (BL) 甘い罰

                                Posted by 碧井 漪 on   4 

                                SとS 32

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                                  監督に捕獲されてしまった俺は、家に帰して貰えないという甘い罰を受ける事になった。


                                  シャワーの後、上はTシャツと下は下着のまま、ゲストルームのベッドに潜り込ませられた。


                                  隣には監督が居て、俺を見つめる眼差しは、罰というにはあまりにも甘過ぎた。


                                  でも今は、それが苦しくもある。あと少しで、このしあわせを感じる世界には、当分の間、住めなくなるから。


                                  「いよいよ、明後日出発ですね・・・俺、学校があるから・・・」


                                  「わざとそうしたって言ったら怒るか?」


                                  「どうして?・・・俺に見送られるのがそんなに嫌ですか?」


                                  「うん。昔、瞬太朗のとーさんとかーさんに見送られたのを思い出す。あの時、サツキの手を離した夢を何年も見続けて、苦しかったから。」


                                  「俺は、監督から離れません。」


                                  「わかってる。俺が瞬太朗の事を無理矢理連れて行きたくなるかもしれないから、来るなって言ってるの。」ははっ、とセイが笑った。


                                  「・・・何年も夢に見る位、父の事、愛してたんですね。」


                                  積み重なって解けるとき 23

                                  Posted by 碧井 漪 on   2 

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                                    ハッとした哲は、公子の肩から手を離し、

                                    「それじゃ、僕はこれで失礼します。もし、病院へ行く事になりましたら声を掛けて下さい。」
                                    お辞儀をすると部屋を出た。


                                    店の厨房に戻ると、二階から下りて来ていた吉夜に、

                                    「どこ行ってたんだよ。いくら金目のものがないからって、裏開けっ放しで出て行くなよ。まったく、公子も哲も不用心なんだから。」と、腕組みしながら叱られた。


                                    「ごめん・・・」


                                    「公子は?」


                                    SとS 31 (BL) 愛着

                                    Posted by 碧井 漪 on   6 

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                                      つるっ・・・ガシャン。


                                      シンクの中に落としたコップは割れなかった、けど・・・


                                      動揺してしまった事に気付かれたかと、瞬太朗はおそるおそる父・梧朗を振り返って、

                                      「な、何で?」と自然な笑顔を心掛けながら言ったつもりだった、けど・・・

                                      「瞬の事、弟子にしたいって、この前の夜、セイに会った時にお願いされた。」梧朗も瞬太朗以上に、にっこり微笑んでそう言った。


                                      「あの、それは一応、見込みがありそうだって事で・・・」


                                      「自分もそうだったから、隠さなくても判るよ。それにその時計・・・」


                                      「え?この時計?」


                                      SとS 30 (BL) 承知

                                      Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                        来月12月に出産予定で、すでにお腹の大きな叔母さんと、来年3月に出産予定でだんだんお腹が目立って来た母。


                                        共に40歳前後の高齢出産。


                                        初産ではなく経産だから大丈夫というが、二人共、前回の出産から十年以上経つから不安なのか、最近は毎日のように電話でお互いに「大変よ」「大変ね」と話しているらしい。


                                        本当に大丈夫なんだろうかと、俺は男で子宮のハリとか痛みとか全く解らないので、考え出すとどんどん心配になって来る。


                                        お父さんも、叔父さんも、家族計画という言葉を知らないんだろうか?


                                        お母さん達の体を心配するなら避妊すべきなのに。


                                        だけど、お母さん達の騒ぎぶりを見ていると、時々楽しんでいるようにも思えるし、何より羨ましいなと考えもする。


                                        子どもを産みたいとは思わないけど、でも、もしも監督の子どもが産める体だったら、迷わず「産む」と言ってしまうだろう。


                                        男同士の付き合い。俺の持つ負い目の中に、子を成せないという理由がある。


                                        結婚というのは家同士の結び付きとも言われているが、俺と監督は結婚出来ないから、家同士を結び付けられない。


                                        うちにはまだ弟達が居るから五月家を継ぐ人がいるけれど、弟さんを亡くした監督の家には監督一人しか跡継ぎが居ない。




                                        悩んでいる真っ最中

                                        Posted by 碧井 漪 on   2 

                                        漫画 悩んでいる真っ最中

                                        にほんブログ村 トラコミュ イラスト・まんが・挿絵・デザインへ
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                                        ※画像サイズ108KBです。ご注意下さい。




                                        悩みがあるなら話してごらん?


                                        目の前の相手にそう言われても

                                        話せる話と話せない話がある



                                        訊かれた相手にもよるし

                                        今一番

                                        この頭を悩ませている話にもよる



                                        相手からしたら大した話ではないだろうと考えてしまうと

                                        こちらが真剣に話しても真摯に聞いて貰えないのではないかと

                                        口を開く事が出来ない



                                        鼻先で笑われないにしても

                                        自分が今一番思い悩むことがらを

                                        心の中で大したことないという段に位置付けられるのも

                                        愉快ではない



                                        それに

                                        簡単に解決策が見つかるとは思えない


                                        当事者がこれだけ考えても答えが出ないのに







                                        しゅわっとシたい(R-18) 目次

                                        Posted by 碧井 漪 on   0 

                                        しゅわっとシたい(R-18) 目次





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                                          百世不磨の心 47 (ムーンライトノベルズ62話)

                                          Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                            琥珀も美優生も、銀矢の話をしばらく黙って聞いていた。


                                            そして琥珀と美優生は銀矢に渡されたファイルの中の書類に目を通した。


                                            「杜野千里の勤める工場はここだ。近くの社員寮に住んでいる。基本、休日は土日祝日。」


                                            新幹線とタクシーで二時間、車で行ったら四時間近い場所だという。


                                            「場所が判っているなら、先生が行けばいいと思います。」


                                            そう口を切ったのは、琥珀ではなく美優生だった。


                                            銀矢は上着のポケットから白い封筒を取り出して、琥珀の前に置いた。



                                            SとS 29 (BL) 腕時計と不安

                                            Posted by 碧井 漪 on   2 

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                                              今夜、監督は仕事で出かける予定らしいから、俺は、従兄弟の松田光樹の家に泊まりに行こうと考え、そうするかもしれないと監督に告げて、

                                              監督の家から自宅に帰る途中、スーパーに寄って、夕飯の食材を買った。


                                              土曜日の昼頃、光樹に「泊まってもいいか?」と確認の電話をすると、快諾された。


                                              平日は監督の家に泊まれない俺は、学校が終わると時間をやりくりして、家と光樹の家の家事を手伝い、報酬として光樹に夕食後、英語を教えて貰っていた。


                                              光樹は叔母さんの代わりに、俺の父と一緒にHARUNOの広告モデルの仕事を引き受けているので、家に居る時間は以前より少なく不規則になったみたいだけど、毎晩遅くても20時過ぎには帰って来る。


                                              母も叔母さんも、妊娠した女の人は大変そうだ。


                                              『共に高齢出産だからねー』と週に最低でも二日はお互いの体調確認の電話で話している。


                                              さてと、腕まくりをした俺は、自宅キッチンに立った。


                                              今夜のメニューは、脂の乗った秋刀魚(サンマ)の竜田揚げ。


                                              小麦粉で作るとから揚げ、片栗粉で作ると竜田揚げと呼ぶのが一般的みたいだ。


                                              該当の記事は見つかりませんでした。