FC2ブログ

sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

自殺相談所

Posted by 碧井 漪 on   0 

にほんブログ村 トラコミュ 自作小説!!へ
自作小説!!


ブログランキングならblogram
blogramランキング参加中!





    「死にたい」

    その言葉を身近な人から聞かされると

    とてもつらい気持ちになります。



    かつて自分も毎日のその考えに支配されていた事を思い出しながら書きました。


    今でも年に数度はそう思う日もあります。


    本気のSOSを受け止める人が居る、

    そういうお話を書いてみたいと走り書いた文章が下(続きを読む以下)にあります。


    自殺を考えた事のない方はご覧にならないで下さい。


    R-15にすべきなのかもしれないとは考えましたが、

    自殺を考えた事がある人ならご覧になっても何という事はないでしょう。



    読む前に、この事を一番伝えたいので、横に置いといて読んで下さい。


    「私は今 生きていて良かったと 自分のいのちを守ってくれた全てに感謝しています」


    死のうとしか考えられなかった日々は長かったですが、

    未来にしあわせな事は何も待っていないと思っていましたが、

    やりたい事が見つかりました。


    それは、浮き沈みながら手探り継続中のブログで小説を書くという事。


    お金にもなりませんし、

    時間も体力も使います。


    書けない日は苦しいですし、日々勉強中です。


    ですが、やっと「自己満足」出来るようになって来ました。

    ブログで繋がった顔も声も知らない皆さまの存在を感じて、

    毎日生きる力を貰っています。




    今日も生き続けられていられる感謝の気持ちと、

    亡くなった親友に読んで欲しい気持ちを合わせて突然書き始めました。

    (親友は自殺したのではありません)


    完結はいつになるのか見通せませんが、

    恋愛小説以外の、原点を思い出して書いて生(行)きたいと思います。




    タイトルは「結婚相談所」があるのに「自殺相談所」はないという着想から。


    ※行政機関には「自殺対策相談室」なるものがあります。

    このお話は、民間非営利団体「自殺相談所」を舞台に繰り広げられるフィクションです。


    9月1日 午前6時に第1話を「小説家になろう」で不定期連載開始します。






    この命が誰かの役に立たないのなら、

    まず自分だけの為に生きてみる。


    その内に仲間が増えて来て、

    自分が必要とされてしまう存在になって行く。



    永合遼大(ながいりょうた)24歳、

    9月1日に

    自殺相談所 所長と出逢う。












    積み重なって解けるとき 16

    Posted by 碧井 漪 on   0 

    にほんブログ村 トラコミュ 恋愛小説(オリジナル)へ
    恋愛小説(オリジナル)

    ブログランキングならblogram
    blogramランキング参加中!





      溪は、菜津子と病院から戻った13時半過ぎから3時間近く加集の部屋の前にしゃがみ込んで待ち続けていた。


      16時半頃、溪の電話が着信を知らせた。


      相手は『美樹』、同い年の女性で、大学時代は親しくした事もあったが、溪の病気と前後して疎遠になった人だった。


      大学を卒業してから、一度も電話のかかって来なかった、まだ友人と呼べるのか疑問符の付く人。


      名字は確か『林』さん・・・電話を受けた場合、「林さん」と呼んだ方がいいのかしら?


      電話に出るか迷った溪だったが、疎遠になってまで電話をかけて来るのは、余程の用事か、或いは、毎回欠席している同窓会の件か、もしくは間違って発信してしまったという事もある。


      その内のどれかだろうと予想して、液晶画面に表示された応答の文字をタップした。


      「は、い・・・」おそるおそる返事をすると、


      乙女ですって 137 (R-18) 貞操の危機?

      Posted by 碧井 漪 on   2 

      にほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
      にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)
      ブログランキングならblogram
      blogramランキング参加中!





        15日の日曜日、10時待ち合わせの5分以上前からスポーツクラブ前で待っていた加集は、同じ通りにある10時開店のドラッグストアに客が入って行くのを見て、美樹ちゃんはまだかなと、待ち詫びていた。


        早く早くと・・・


        それは溪に会いに行く為だった。


        今朝も8時に電話してみたが、その時も溪の電話は電源が切られていた。


        ゆうべ哲くんに電話して聞いた溪ちゃんの様子は、普段と変わらないという答えだった。


        溪ちゃんに電話を代わって欲しいと頼んだら、少しお待ち下さいと言われた後、もう寝ていると言われてしまった。


        今、溪ちゃんと電話で話せたとしても、明日会いに行って直接言うべき聞くべき言葉は変わらない。


        哲くんに、日曜の午後、コーヒーを飲みに行ってもいい?と訊くと、はいと返事が返って来てひとまずホッとした。


        寺沢と溪ちゃんが付き合ってたら断られるよね?


        いや、もしかしてただの客として行くのならいいって事?


        ・・・とりあえず行ってもいいと哲くんには許可を貰えたから、一つだけ安心を得られた。



        乙女ですって 136 (R-18) 本命

        Posted by 碧井 漪 on   2 

        にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
        にほんブログ村 BL・GL・TLブログ

        ブログランキングならblogram
        blogramランキング参加中!





          加集は風呂に入って温まってから、部屋着に着替え、台所に立った。


          お銚子に日本酒を注ぎ、スーパーで買って来た和風弁当を温める前に先にと、重みを増したお銚子の首を持ち上げて電子レンジのターンテーブルに載せた時、

          ピンポーン、

          インターホンが鳴った。


          部屋の時計を振り返ると、時刻は18時過ぎだった。


          誰だろう?


          俺は電子レンジの扉を開けたまま、はーい、とドア向こうの相手に聞こえるように、台所から直接声を上げた。



          積み重なって解けるとき 15

          Posted by 碧井 漪 on   2 

          にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
          にほんブログ村 恋愛小説(純愛)
          ブログランキングならblogram
          blogramランキング参加中!





            溪は会社最寄り駅に着いた。


            改札口を通り抜けると、会社に向かうのとは反対の商店街の方へ向かって歩き出す。


            一歩一歩踏みしめるようにし、震える膝を見ないように顔をずっと上げていた。


            時刻は10時を過ぎ、土曜午前の商店街、殆どの店は開いていた。


            この商店街に洋菓子店がある事を知っていた溪は、駅デパートの地下に寄らず、加集の好きな商店街でチョコレートを買おうと決めていた。


            アイビー洋菓子店、まだチョコレートは売り切れていないかしら?


            溪が昨年まで用意していたチョコレートは、日本に出店した海外のショコラ専門店のものだった。


            百世不磨の心 37 (R-18・ムーンライトノベルズ52話)

            Posted by 碧井 漪 on   2 

            にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
            にほんブログ村 BL・GL・TLブログ

            ブログランキングならblogram
            blogramランキング参加中!





              「金ちゃん、キスして下さい。」


              「したら、何してくれる?」


              「うーんと、窓の桟(さん)の掃除でどう?」


              「それだけ?」


              「えっと、洗濯槽のカビ取り剤を入れて、洗濯機を回すのは?」


              「あ、ソレ、昨夜(ゆうべ)しちゃった。」


              「むーっ・・・」


              「何、キスならこの前もしただろ。ほら。」


              チュッ。


              金矢は、シンクの前で隣に立っている琥珀の前髪を濡れた指先で掻き上げて、キスを落とした。



              乙女ですって 135 (R-18) 二つのチョコ

              Posted by 碧井 漪 on   0 

              にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
              にほんブログ村

              ブログランキングならblogram
              blogramランキング参加中!





                加集は溪の大学時代の友人だという林美樹(はやしみき)に誘われたEホテルの展望レストランで食事を終え、ガラス越しに遠くが霞んで見える景色を堪能しながら、コーヒーを飲んでいた。


                最初は「林さん」と呼んだら、「美樹」と呼んで欲しいと言うので「美樹さん」と呼んだら「美樹ちゃん」にしてと言われてそうなった。


                私も「敦也(あつなり)さん」って呼んでいいですか?馴れ馴れしくて嫌だったらやめますけど・・・と、このホテルに向かう途中、美樹の方から積極的に腕を組んで来て、胸をグリグリ加集の体に押し付けられながら迫られて、巧く断る理由も思い付かない加集は「うん」と了承してしまった。


                美樹は飲み終えた紅茶のカップをソーサーに戻すと、「敦也さん、明日もこうして会って頂く事は難しいですか?」と加集に向かって上目で遠慮がちに訊ねた。


                「え・・・?明日も・・・?」まぁ、明日も特別な用事はない。プールに行こうと考えていた位で。


                「お忙しいですよね、すみません。私ったら調子に乗って。それとこれ、私の連絡先です。土曜日は隔週でお休みで、日曜が定休の会社に勤めてます。手書きの番号は私個人の携帯の番号です。」


                美樹はボストンバッグから取り出した名刺ケースから一枚を抜き取って、加集に両手で差し出した。


                乙女ですって 134 (R-18) 悖徳(はいとく)

                Posted by 碧井 漪 on   0 

                にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
                にほんブログ村

                ブログランキングならblogram
                blogramランキング参加中!





                  土曜日の正午を過ぎて、受付時間の終了した病院の診察室前の待ち合いで一時間以上待たされた菜津子は、ようやく次の診察に呼ばれ、診察室に入って行った。


                  さっきまで混雑していた待合室で、席が空いていなかった為、長椅子の端に掛けた菜津子の隣で溪はずっと立っていた。


                  空いて来た待合室の長椅子に腰を下ろすと、肩の力が抜けて、溜め息が漏れた。


                  病院へ入った時にバッグに押し込んだチョコレートの紙袋を、取り出してみようかどうしようかと悩んだ。


                  ここは暖房が効いていて暖かい。


                  溪の買った生チョコレートは溶けてしまったかもしれない。


                  それなら渡せない、告白もやめておこうか・・・溪の気持ちは揺らいでいた。


                  何度訪ねても加集さんに会えないのは、縁がないからかもしれないと溪は思い始めていた。


                  それまでは、頭の中で何度もシュミレーションしていた。


                  加集の部屋の前に立ち、インターホンを鳴らし、玄関に出て来た加集にチョコレートを渡して、本当は軽蔑などしていないと、今も「好きです」と―――――伝えようと考えていた。



                  雨のち晴れた日に 1 新しいうたを (「乙女ですって」真琴編)

                  Posted by 碧井 漪 on   0 

                  にほんブログ村 小説ブログへ
                  にほんブログ村

                  ブログランキングならblogram
                  blogramランキング参加中!





                    五感で好きなのは"聞く"こと。


                    生きる上で何が必要かって?


                    俺にとっては生まれついた時から、音楽だった気がしている。


                    目を閉じて心を澄ますと、自然にメロディーが溢れるように湧いて来て、ワクワクする時間が始まった。


                    けれど今は音楽をやめて、そんな時間があった事さえ思い出さないようにしていた。


                    なのに・・・胸の芯に火が点いてじんわりとした熱の心地良さを思い出させられたら、耳を塞いで、とうに失くしたと思ったメロディーが鮮やかに蘇り、体の中を血と共に駆け巡る。


                    そして、俺の体の中から溢れ出しそうなこの音を、発生源のお前に聞かせてやりたくなる。


                    こんな俺を「好き」だと言う、ちょっとおかしなお前に。


                    聞かせたら、歌って欲しくなるかもしれない。


                    お前の明るい声を、ずっと聞かせてくれるなら、弾くのをやめたギターを弾いてみてもいいなんて、バカな考えが止められない。


                    思い浮かべた旋律を、心の中に響いてる声は今一番そばにいて貰いたい人のもの。


                    寂しいと素直に口に出来なかった俺のそばに居てよ。


                    新たに生まれたメロディーを歌い続けて欲しい、いつまでもお前に、俺の隣で、ずっとずっと、ずーっと・・・・・・







                    2月14日、土曜の朝。


                    変な夢を見てしまって起きる。


                    煎餅布団から立ち上がると、真っ先にカーテンを開けた。


                    そして現れた薄いレースのカーテンの向こうの窓には、結露防止と断熱効果を期待した、通称プチプチと呼ばれるエアパッキンが貼られ、外の景色は窓を開けないと見えなかった。


                    ぶるるっ、日が昇ってても寒い。


                    ハックション!とくしゃみをした真琴は、アラーム音が鳴る1分前の目覚まし時計を手に取ると、ボタンを押した。


                    7時か、そろそろ母ちゃん出掛ける時間だ。


                    真琴はクラブの仕事から帰宅すると大体2時半頃に就寝して、6時半~7時頃、母親がパートに出かける頃に起きる。


                    クラブの仕事のない週一日だけは、母親に代わって父の隣で眠ったりもするが、普段は母親が夜中の介助をする。


                    最近は、父親の足腰が弱って来ているので、以前のように頻繁に起き出して台所を掻き回したりとかそういった事も無くなって、多少楽にはなっていた。


                    性能の良い紙おむつにしてから、夜中の交換も減ったし、以前よりはいいと母ちゃんも言ってた。


                    ふー・・・、さてと。


                    着替えよっと。


                    っていっても、この黒い安っぽっちいジャージ上下を着るだけだけどな。


                    綿のジジシャツに保温効果のあるポリエステルシャツ、保温ステテコにジャージズボンを穿いて寝ていたその上から、揃いの黒ジャージ上を羽織って袖を通し、ジッパーを鎖骨まで上げた。


                    寒いから本当なら首まで包んでしまいたいところだが、親父がその着方を嫌うし、首を動かす度、プラスチックファスナーの端が顎に擦れるのも煩わしいので、学生みたいで若干嫌だが、襟を折っている。


                    靴下は、寝る時は履くなと言われるが、あまりの寒さに履いて寝ている。


                    靴下は、まぁどっちでもいい。


                    夜中に何か非常事態が起きても外に出られる恰好がとにかく基本だから。


                    地震、雷、火事、親父・・・って、そんな感じ。


                    真琴は押入れを開け、畳んだ布団を上段のスペースに押し込んだ。








                    一階でベッドでおとなしくしている父親を見ながら、真琴は掃除機をかけ終えて、

                    陽が照って来たので、洗濯機の前にあった満杯の洗濯籠を持つと、狭苦しくて庭とは大声で呼びにくいスペースに出た。


                    物干し台の前で、洗濯物の皺を伸ばして竿に干し、洗濯ばさみで留めて行く。


                    冬は陽の光が弱々しいけれど、乾燥しているから乾きは悪くない。


                    今日は少し風があるから、乾いたらすぐ取り込もう。


                    今は日なたでも正午過ぎには日陰になる狭い場所。


                    でもここは、明日になったら、また日なたになる。


                    俺みたいに、日陰に入ったまま、二度と燻りもせず消えていく煙草の燃えかすみたいよりまだいいな。


                    こんな俺みたいな、日陰者が生きて行くのに必要なのは、体力と金だ。


                    しかし体力は年々衰える。どんなに自信があっても、年齢には逆らえない。


                    働けるうちに働いて、金を貯められる内に貯めておかないと、

                    誰かからあてにされるようになる日が来るかもしれないが、

                    俺自身は誰もあてに出来ない。


                    そんな時に俺の力になってくれるのは金のみだとわかっている。


                    家族だって先に死んで・・・

                    逆に俺より両親が後に死ぬというのなら、なおさら金は要る。



                    金をくれる人は金をくれない人よりいい人。


                    ご祝儀だって一万と三万じゃ気持ちまで違う感じがしてしまうだろう?


                    実際は心の底からおめでとうと祝ってくれていたとしても金額に反映されない、それは金がないから。


                    或いは大して思ってない、軽く見てるかもしれないと邪推する。


                    だけど沢山包まれていたら、貰った側は目を眩ませて相手の真意なんて考えずにただ喜ぶ。


                    金にものをいわせる。


                    金の力は怖い。


                    体力の衰えた人間に必要になる武器のような金。


                    何もないからせめて金を持っていようと考えて毎日あくせく働いても、そうそう金は貯まらない。


                    雨のように空から降って来い。



                    そんな想像をして上を向く夢も希望も無くなった俺の前に、

                    前ばかり向いて、そのまま真っ直ぐ直進で、

                    俺に向かって突き進んで体当たりして来た女が、

                    今日もまたやって来て、目の前に立っている――――





                    乙女ですって 133 (R-18) 誘惑チョコレート

                    Posted by 碧井 漪 on   2 

                    にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
                    にほんブログ村 恋愛小説(純愛)
                    ブログランキングならblogram
                    blogramランキング参加中!





                      ピンポーン。


                      溪は加集の部屋のインターホンを押して、ドアの前で静かに加集の応答を待った。


                      胸の奥はドキドキと落ち着かない。


                      手と足の先がジリジリして、紙袋の持ち手を強く握り締めながら、こげ茶のショートブーツのつま先をモゾモゾ動かしてしまう。


                      すーっ、はーっ・・・


                      もう一度押してみようかと考えた溪の耳に、バサバサッと紙袋などの落ちる音が届いた。


                      振り向いて見ると、ここは三階、そのまま下へ視線を落とすと、菜津子の家の勝手口から一メートルも離れていない場所で菜津子の持っていた紙袋が地面に散乱し、菜津子は両手と両膝を地面につけた恰好になっていた。


                      「な、つこさん・・・!」


                      乙女ですって 132 (R-18) 2月14日

                      Posted by 碧井 漪 on   0 

                      にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
                      にほんブログ村 恋愛小説(純愛)
                      ブログランキングならblogram
                      blogramランキング参加中!





                        2月14日土曜日の午前0時過ぎ。


                        気分が優れず、眠る事も出来ない菜津子は、台所の勝手口から、外に出た。


                        家の西側、生け垣を挟んでジュエリーショップの建物があり、加集の部屋はその三階にある。


                        家とショップの建物の間、南寄りに物干し台が置いてある。そのまま南側に回ると、縁側と庭があり、生け垣の内側に小さな花壇と布団を干せる台があった。


                        ジュエリーショップの裏手の北側が商店街の裏通りに続いている。


                        菜津子はまだ灯かりの残る商店街の裏通りに背を向けて、丁度灯かりのない、自宅上空を見上げた。




                        百世不磨の心 36 (R-18・ムーンライトノベルズ51話) スキダ

                        Posted by 碧井 漪 on   0 

                        百世51
                        にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
                        にほんブログ村 BL・GL・TLブログ

                        ブログランキングならblogram
                        blogramランキング参加中!





                          ガッ!


                          後ずさった琥珀は、開いていた部屋のドアに踵をぶつけた。


                          「いっ、たっ・・・!」


                          我慢し切れず漏らした琥珀の声に、美優生とキスしていたおさげの女の子が気付いて振り向いた。


                          目が合うと、琥珀と同い年位に見える女の子は、恥ずかしそうな様子で目を逸らした。


                          「あ、えっと・・・ノックしないでごめんなさい。眠ってると思って・・・お邪魔しちゃってごめんね、みゆきちゃん。帰るから、あの・・・どうぞ続けて。それじゃあ・・・」


                          「・・・・・・!」


                          美優生はパクパク口を動かしたが、声は嗄(か)れていて琥珀には届かず、琥珀もそのまま部屋を出てドアを閉めてしまった。


                          ベッドから立とうとする美優生を、おさげの女の子が止めた。


                          「だめ!美優生くん、そんな体で行かないで。あたしが行くから、ここで待ってて。」


                          しゅわっとシたい 6 (R-18) 最終話+あとがき ※5をご覧になられた方以外は御遠慮下さい

                          Posted by 碧井 漪 on   2 

                          にほんブログ村 大人の生活ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
                          にほんブログ村 恋愛小説(愛欲)
                          ブログランキングならblogram
                          blogramランキング参加中!





                            改めてすごいなと思った。


                            女の体はその奥で男の精子を受け止めて、卵子と合体させたのち、子宮の中で受精卵からニンゲンまで育てて、

                            この世に生み出す。



                            積み重なって解けるとき 14

                            Posted by 碧井 漪 on   2 

                            にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
                            にほんブログ村 恋愛小説(純愛)
                            ブログランキングならblogram
                            blogramランキング参加中!





                              加集を忘れると決意した溪は、23時過ぎ、ベッドに潜ると灯かりを消した。


                              眠れない・・・


                              溪はベッドから起き出してカーディガンを羽織った。


                              裸足にルームシューズを履き、通勤バッグを開けると、中から手帳とお守り代わりにしている加集に貰ったハンカチを取り出した。


                              それを持った溪は二階から一階に下りた。


                              手帳もハンカチも、溪の決意が翻らないよう、今すぐに庭で燃やしてしまいたい気分だったが、夜中、昼間に関わらず、住宅密集地に建つ家の狭い庭で、実際に何かを燃やすなど簡単に出来るものではないと溪も分かっている。


                              両親も哲も寝静まって静かだったリビングで、溪は灯かりを点けずに、テレビを点けた。


                              ソファーに座ってしばらく見ていたニュースも終わり、深夜のバラエティー番組になると、それを流しながら、溪はキッチンで何かを探していた。


                              「ないなぁ・・・」


                              「何を探してるの?」



                              百世不磨の心 35 (R-18・ムーンライトノベルズ50話) くちづけの余韻

                              Posted by 碧井 漪 on   0 

                              百世50
                              にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
                              にほんブログ村 BL・GL・TLブログ

                              ブログランキングならblogram
                              blogramランキング参加中!





                                美優生からキスされてしまった日の夜、琥珀は自分の部屋のベッドに潜ると、常夜灯の灯かりを見つめ、夕方、美優生にされてしまったキスを繰り返し思い出しては眠れずにいた。


                                あー、もう!


                                私が金ちゃん以外の人とキスするなんて、考えてなかった。


                                うう・・・みゆきのバカー!


                                私がまだ処女だからって、からかう為だけにあんなエロティックなキスをするなんて。


                                ああやってベロ使うなんて、全然知らなかった。


                                金ちゃんにも された事ないのに!


                                でも、不思議な感覚だった。


                                友達なのに、ドキドキしてゾクゾクして、ヘンだけど、もっと・・・とか思って来ちゃって、危うく「もう一回して」とか言いかけて、ハッとした。



                                すきなの

                                Posted by 碧井 漪 on   0 

                                オトコ1
                                ブログランキング・にほんブログ村へ
                                にほんブログ村
                                ブログランキングならblogram
                                blogramランキング参加中!





                                  今 したいことを考えてみた


                                  書きたい 何かを書いていたい


                                  思い通りにならない現実から


                                  逃れる為の方法


                                  言葉と文字で紡ぎ出す


                                  自分の好きな物語





                                  ただし時にはその書くという作業は現実で行う作業だから


                                  物語のように簡単にはいかない


                                  何かを続けて行くということは


                                  好きなことであっても


                                  辛かったり苦しかったり


                                  自己満足すら出来ない時もある




                                  そして


                                  書き上げ 味わう達成感と後悔


                                  読むだけの人生だったら


                                  見えなかった味わえなかった知らなかった書くという人生




                                  物語を書く事は想像以上に大変だった


                                  名作も駄作も


                                  書くことへの想いは同じ




                                  文章は


                                  誰にでも書けると思っている


                                  書くか書かないかだけ




                                  才能を持っていても書かない人もいるし


                                  才能を持ってなくても書きたい人がここにいる




                                  自分で書いた話の内容を忘れた頃


                                  読み返して


                                  自分で笑えたら


                                  この人生は成功だったと思う事にしようと


                                  密かに思っている




                                  自分の一番好きなことを見つけられたしあわせ


                                  あなたの一番好きなことはなんですか?


                                  わからないのは


                                  気付いてないだけかもしれない


                                  一番好きなことは苦しさも持っているから


                                  続けるのをやめてしまったりする


                                  再開してもしばらくは気付かない


                                  簡単に見つけられないもの


                                  見つけたからといって


                                  楽にはなれないもの




                                  それでも書いていたい


                                  好きだから










                                  「ぷち・さざなみのものがたり すきなの編」↓











                                  積み重なって解けるとき 13

                                  Posted by 碧井 漪 on   0 

                                  にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
                                  にほんブログ村 恋愛小説(純愛)
                                  ブログランキングならblogram
                                  blogramランキング参加中!





                                    翌朝、両親と溪を会社へと送り出した哲は、朝の家事の傍ら、保険証券のしまってある一階リビングの戸棚を開いた。


                                    哲は整頓された中から、保険会社のロゴの入った黒いファイルを引っ張り出した。


                                    生命保険の保険証券は家族全員分入っている、だけどこのファイルに哲の目的の物は入れられていなかった。


                                    こっちかな?


                                    もう一冊、隣にあったタイトルのない市販のブルーファイルを取り出して開いてみると、透明なビニールポケットに、保険金請求の手順と書かれた用紙、そして複写紙のお客様控えと病院の領収書と診断書のコピーが収まっていた。


                                    「これだ・・・!」


                                    溪が大学在学時に入院した時の領収証と診断書。


                                    母が生命保険の入院給付金を請求していた事を思い出した哲は、何か書類が残っていないかと思い、探したらこんなにも簡単に見つかった事に自分でも驚いてしまった。


                                    「綿雪溪さま入院治療計画書、診断書に領収証・・・そうか、それでゆうべあんな事を言って・・・」


                                    溪が入院したのは婦人科だったので、哲は病室までお見舞いに行ったのは、一回か二回だったと記憶していた。


                                    積み重なって解けるとき 12

                                    Posted by 碧井 漪 on   0 

                                    にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
                                    にほんブログ村 恋愛小説(純愛)
                                    ブログランキングならblogram
                                    blogramランキング参加中!





                                      シャワーを浴び、寝る支度を整えた溪は、パジャマの上に毛糸のカーディガンを羽織り、ルームシューズを履いた足で哲の部屋のドアの前に立った。


                                      コンコン。


                                      溪がノックすると、部屋の内側に向かって扉が開いた。


                                      「どうぞ。」


                                      「お邪魔します。」


                                      哲の部屋に入ると、天井のシーリングライトは消されていて薄暗く、代わりに灯されたいくつものキャンドルが、暖かそうに見える光を放っていた。


                                      私の好きなフリージアに似た甘い香りが漂っている。


                                      円いクッションがラグの上に敷かれ、ローテーブル中央には大きなガラスボールが置いてあった。


                                      ガラスボールの中には水が張られ、ブルーと透明なビー玉がいくつも沈められている。


                                      水面には小さな炎を灯(とも)したフローティングキャンドルがゆらゆらと二つ、付かず離れず浮かんでいた。


                                      甘い香りはどこから?と、ぼんやりした明るさの哲の部屋の中を見回してみたが、フリージアの花はどこにもなかった。


                                      もしかすると、花のような香りがするのはキャンドルからかもしれない、と溪は哲が机の上にあるコップ状の透明なキャンドルスタンド三つを、窓辺やラックの上に移動した事からそう考えた。





                                      つづくだけ

                                      Posted by 碧井 漪 on   0 

                                      月 反転

                                      にほんブログ村 トラコミュ 詩、ポエムへ
                                      詩、ポエム

                                      ブログランキングならblogram
                                      blogramランキング参加中!





                                        世界は今日ここで終わらない


                                        あなたと私のいのちが終わるときを迎えても


                                        だけど明日はどうなっているか見えないのに


                                        それでもつづくと信じてしまう理由はなんだろう


                                        まだ生きているから


                                        明日終わる世界を受け入れられない不安を打ち消す為だけに


                                        希望を心に抱いて


                                        世界が終わる日の事を考えないようにしているだけなのかもしれない



                                        大勢の命が失われるセカイノハメツを考えるより


                                        先に自分の命だけを優先して軽くしようとする



                                        世界の人々のしあわせを願いながら


                                        自分だけ真っ先にラクになりたいと思っている


                                        己だけ犠牲になってもセカイをマモルという事は微塵も考えられず


                                        口にした素敵なコトバを偽善に変えてしまう欲に呑まれそうになっている




                                        立ち向かえない


                                        何もかも恐ろしくて


                                        セカイの終わる時を考えたくないから


                                        ありえないとして


                                        考えたりしない




                                        うしろ向きの考えを引っ張り出して


                                        自分のいのちの価値を一刻も早く決めて


                                        せめてどうにか動乱に巻き込まれる前に


                                        世紀末の混沌の渦の中で ではなく


                                        落ち着いた今の心のまま静かにイキたい



                                        イキたいのイキは

                                        逝きたいのか

                                        行きたいのか

                                        生きたいのか


                                        このセカイの中ではどれも大差ないものかもしれない



                                        百世不磨の心 34 (R-18・ムーンライトノベルズ49話) 二度目のキス

                                        Posted by 碧井 漪 on   0 

                                        百世49
                                        にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
                                        にほんブログ村 BL・GL・TLブログ
                                        ブログランキングならblogram
                                        blogramランキング参加中!





                                          ふにっ、

                                          囚われた琥珀の指先は美優生の唇に触れていた。


                                          雨に濡れ、冷たくなっていたが、その感触はとても柔らかく、金矢の唇に触れられた時の事を思い出してドキドキし始めた。


                                          「教えてって、そういうのわかんないから、無理だよ・・・それより唇冷たいから、早くあっためないと・・・」


                                          琥珀は美優生に掴まれていた指先を、美優生の唇から浮かせると、急いで下にするりと引き抜いた。


                                          「どうやって?」


                                          「隣のコンビニであったかいコーヒーとか」「ずるいよ。」


                                          「え?」


                                          「琥珀だけ好きな人にキスして貰ってイイ思いしてさ、ズルイ!」


                                          「そんな事、言われても・・・」


                                          「俺にも教えてよ。琥珀が気持ちいいって思ったキスはどんな風なのか。」


                                          みゆきちゃんは私の目と合わせたまま、視線を逸らさず、ジリジリ距離を詰めていた。


                                          私の襟足をみゆきちゃんの右手で掴まれたと判った途端、左手で挟まれてしまった顎は、いきなりグイッと上に持ち上げられた。


                                          積み重なって解けるとき 11

                                          Posted by 碧井 漪 on   0 

                                          にほんブログ村 トラコミュ リアル・恋愛小説へ
                                          リアル・恋愛小説

                                          ブログランキングならblogram
                                          blogramランキング参加中!





                                            塩谷に訊かれた溪は、首を横に振っていた。


                                            「そうですか。では私が・・・」


                                            「・・・申し訳ありません。」


                                            気を利かせてくれたと判る塩谷の申し出を断る事しか出来なかった溪は、会社を後にした。


                                            迷いながらも、菜津子に約束した”別れの理由を加集に告げる”為に、加集の部屋へと向かった。


                                            当然ながら、加集はまだ会社に居て、部屋へ戻って来るのは何時になるのか溪にもわからない。


                                            塩谷さんに言われた荷物を届ける事も出来なかった私が、加集さんと顔を合わせて、別れを申し出た本当の理由を告げられるの?と、溪の気持ちはグラグラ揺れて、少しも落ち着かなかった。


                                            震えの止まらない足と言い様のない不安が溪の頭の中を悪い想像で埋め尽くし、溪を追い詰めて行く。


                                            乙女ですって 登場人物 相関図

                                            Posted by 碧井 漪 on   0 

                                            にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
                                            にほんブログ村 恋愛小説(純愛)
                                            ブログランキングならblogram
                                            blogramランキング参加中!





                                              相関図を作って貰いました。

                                              →は変化する為、付けられていません。

                                              相関図 乙女ですって
                                              ↑208KBです。

                                              ※人物・団体名は全て架空のものです。






                                              もう一人、出て来る予定です・・・名前は下だけ決まっています。


                                              こうして整理して改めて見ると、何だか恥ずかしいのは何でなんだろう?(//▽//;)A


                                              M.Mさんで作って貰おうかと考えているのですが、下書きは作者の担当の為、

                                              時間が取れず、もう少し先になりそうです。

                                              M.Mさんのは一番大変そう・・・6作に登場する強者ですから。大和より多いです。

                                              その血を引く兄妹・天然善良系兄Hと千慮策士系妹Yも書きたいです(けど停止中・・・T-T)。



                                              乙女ですって 131 (R-18) モテモテな人

                                              Posted by 碧井 漪 on   0 

                                              にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
                                              にほんブログ村 恋愛小説(純愛)
                                              ブログランキングならblogram
                                              blogramランキング参加中!





                                                祝日前の二月十日火曜日。


                                                今日、周囲の俺への視線は冷たい物になっているかもしれない・・・と覚悟していた加集だったが、変だな・・・いつもと変わらないどころか、お茶とか、普段より気を遣われている気がすると感じられて不思議だった。


                                                塩谷さんは確か、俺を酷い男といった噂に替えてくれる筈だったのでは?とその日、加集は首を傾げながらも、平静を装って過ごした。


                                                夕方、自分のマグカップを持って給湯室へ向かった加集は、給湯室前の廊下で女性社員達の話声を耳にし、足を止めた。


                                                「あの噂ってさ、コロコロ変わって信憑性ないよね?加集さんから別れたっていうけど、それってやっぱり綿雪さんとメグちゃんの浮気が発覚したからって事じゃない?加集さんが身を引いた的な・・・僕は好きだけど、君があいつを好きなら別れよう、的な?」


                                                いやいや、そんな事、俺は言ってないよ。


                                                該当の記事は見つかりませんでした。