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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

SとS 13 (BL) 心の痛み

Posted by 碧井 漪 on   2 

SとS13

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    え・・・っ?!何、急に、どうしたの?何があったの?


    瞬太朗は梧朗に抱きしめられ、とても動揺した。

    「おと、お父さん、何、急に。」


    瞬太朗は、身体に巻き付けられた梧朗の両腕を両手で掴んで、引き離そうとした。


    しかし、がっちりときつく抱かれて離れられなかった。


    「愛してるからね、瞬の事。」


    え、え、えっ?!


    張りのある低い声を伴った梧朗の吐息が、瞬太朗の耳元を掠め、それから梧朗は、瞬太朗の顔が見える位置まで身体を起こした。


    それでもまだ、瞬太朗の背中には梧朗の腕が巻き付けられている。

    乙女ですって 46 (R-18) 蜜月の社内逢瀬

    Posted by 碧井 漪 on   0 

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      ぱくっ、ぱくぱく、ばくっ!


      昼休みの社員食堂で隆人は日替わり定食を食べる速度を上げた。


      慌てて食事を終えようとする隆人の様子に、

      「どうしたんですか?部長。何か用事でも思い出したんですか?」と隣で箸を止めて覗き込んだ細川が詮索した。


      「あ、ああ・・・まぁ。用事を思い出して。」


      「どんな用事ですか?代わりましょうか?」


      「いや、大した用事ではないよ。」


      代われないよ、というか、細川さんが俺を不安にさせる事を言ったからでしょう、と隆人は内心イライラトゲトゲしてしまっていた。


      百世不磨の心 11 (R-18・ムーンライトノベルズ26話)

      Posted by 碧井 漪 on   0 

      百世26

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        「兄貴、手伝うよ。」


        "兄貴"と銀矢がそう呼ぶようになったのはいつ頃からだっけ、と最近よく考えるけれど、それがいつだったか、はっきりと思い出せなかった。


        キッチンで大根を煮る鍋の前で竹串を持っていた金矢がふっと顔を上げた時には、もうすでに銀矢は隣に立っていて、シンクの水道の水を出して手を洗っていた。


        「いいよ、疲れてるみたいだから座ってて。」


        「兄貴こそ。無理して倒れられたらやだからね。」


        「大丈夫。最近は調子がいいんだ。」


        乙女ですって 45 (R-18) 恋愛確定日

        Posted by 碧井 漪 on   2 

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          「俺のどこを好きになったの?」


          今一番知りたい点だ。


          「どこを、と訊ねられましても、どのように答えましたらよろしいですか?」


          「そのまま言って。例えば、うーん・・・顔とか?」


          「はい、お顔が好きです。」


          「他は?俺の好きなところって、顔だけなの?」


          「いいえ、そのような事は・・・」言い淀まれると、やはり顔だけが好きなんだと決定付けられたようで嫌だな。


          といっても、俺の顔は言われる程美形ではない、と自分でも思う。

          今日というあたり前の日への羨望

          Posted by 碧井 漪 on   0 

          羨望
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            叶えたい夢を追って来た


            今日まで


            常に全力を尽くして走って来たつもりでもないけれど


            年月を経て辿り着いた今日という日に


            意識して立ち


            未来へ続く夢の行く先を考えてみた


            夢は叶ったの?と訊かれたら


            叶ったものしか数えないで


            うん、と答える


            しあわせね、と教えられれば


            しあわせを抱えていると思える




            バトンというお題の作文 5 (松田夢野 17歳編)

            Posted by 碧井 漪 on   0 

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              謎の黒少女?夢野が回答したらこんな感じでしょうか。


              頭の良い人というよりは、自分よりクロく賢い人が好きな夢野。

              このブログ小説の中に、クロくて賢い男っていませんね・・・かろうじて引っ掛かるとしたら昔の松田瑞樹(夢野の父)でしょうか?


              そういう人を書いてみようか・・・単細胞セイブツと呼ばれる自分には難しそうな人物設定ですけれど。クロく賢く・・・ハッ!ナミカワ?!暁と星もラストまで書きたいですけれど・・・・・・

              少女マンガの甘い言葉に応答しようバトン

              Q1 世界で一番お前を愛してる
              A1 二番目は誰ですか?
              Q2 お前がいなくなるなんて考えられない!
              A2 ヒトはいつか死にます。
              Q3 好きだ。永遠に大好きだ
              A3 永遠とは、何年程の間をお考えですか?
              Q4 どんなに苦しい思いをしてもお前がいい
              A4 試してみますか?
              Q5 俺の一番の宝物はお前だよ
              A5 "物"なんですね。
              Q6 俺が一生守ってやるよ!(照)
              A6 お幾らですか?無料という事はありませんよね?
              Q7 俺は今、ものすごくお前を抱きしめたい
              A7 "ものすごく"でしたらどうぞ。
              Q8 好きなんだよ。気づけよ、バーカ
              A8 ・・・馬鹿なので、帰ります。
              Q9 もう、お前しかいらない
              A9 物理的に不可能です。
              Q10 オレ、お前が好きなんだけどお前は?
              A10 おそらく同じです。
              Q11 俺がお前の一番にしてやる
              A11 日本語の表現は難しいですね。
              Q12 終わりです。もうなんかすいませんお疲れさまでした
              A12 お役に立ちましたか?
              Q13 最後に自分がキュン死するフレーズでもどうぞ
              A13 キュン死するフレーズとは、呪いの言葉ですか?

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              乙女ですって 43 (R-18) カンノウ

              Posted by 碧井 漪 on   0 

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                「ただいま。」


                シャワーを浴びて彼女と同じくバスローブを纏い、ベッド前へ戻って来た俺はベッドの上に正座して待っていた彼女に何と声を掛けようか迷って、試しにというか、それに対になる言葉を期待し、あえてそう言ってみた。


                俺の顔を見た彼女は、一呼吸置いてすぐに、

                「おかえりなさい。」とはにかんだ表情を浮かべながら答えてくれた。


                言えそうか・・・な。


                どすん、と乱暴にベッドの上に腰を下ろし、彼女の膝の上に頭を載せた。


                まだ濡れている髪を、俺の肩に掛けてあったタオルの端を掴んで、こめかみから耳の後ろを通って襟足まで拭いてくれる彼女。


                ついでに耳の中までそうっと拭かれて、少しぞくりとした。


                柔らかい膝枕の上に頭を載せて、彼女にやさしく髪を撫でられている俺は、この安らぎの中で眠りに落ちたくなっていた。


                乙女ですって 42 (R-18) 恋愛催眠

                Posted by 碧井 漪 on   0 

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                  「本当・・・に?」


                  「本当にです。」


                  「もう一度訊くけど、菜津子さんは俺の事を”本当に”どう思っているの?」


                  「好きです。」


                  何度も確かめた隆人は、菜津子の真剣な表情を見て、やっとその言葉の持つ正しい意味を理解しようと素直に聞き入れた。


                  ああ、そっか・・・そうなの。君は俺を"好き"なのね・・・良かった、けど・・・


                  隆人は“好きです”と菜津子に言われた言葉が心にじわりと沁み込んで来たのと同時に、腑に落ちない今までの菜津子の不可解な行動が、次々と脳裏に浮かんで来ていた。



                  百世不磨の心 10 (R-18・ムーンライトノベルズ25話)

                  Posted by 碧井 漪 on   0 

                  百世25

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                    桜が咲いたら花見に行こうかな・・・・・・琥珀と。


                    金矢はスーパーから帰る夕暮れの道で、沿道の桜並木の綻び始めた薄紅色の蕾を見上げて考えていた。


                    琥珀と、その顔を思い浮かべる前に一番に考えたのは・・・千里(ちさと)。


                    千里は銀矢と見るのだろう、咲く前も咲いた後も散る時も。


                    この先、何年も毎年春に桜を共に見る相手。


                    部屋に帰って、ダイニングテーブルの上に買い物袋の中身を一つ一つ取り出して並べた金矢は、ふぅ・・・と息を吐きながら、壁に掛けられたカレンダーに目を向けた。


                    乙女ですって 41 (R-18) 愛の人 恋の人

                    Posted by 碧井 漪 on   0 

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                      「そう・・・わかった。悪かったね、綱島さんの時間を邪魔してしまって。本当に一人で大丈夫なら俺は帰るね。指輪は君が処分していいから。売れるなら売ればいい。」


                      隆人はベッド脇のボードの上に菜津子から渡された黒い指輪の箱をトンと置いた。


                      「部長、この指輪を持って行って下さい。」


                      菜津子は慌ててボードの上に手を伸ばし、指輪の箱を持ち上げた。


                      乙女ですって 40 (R-18) 自己完結

                      Posted by 碧井 漪 on   0 

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                        とりあえず、とりあえずなんだから・・・


                        とにかく落ち着いて、やってみるしかない。


                        隆人は、初めて女性を抱いた時のようにドキドキし始めた。


                        突き挿して、

                        血が出たら膜が破れたって事でいいんだっけ?


                        よく知らないけれど。


                        乙女ですって 39 (R-18) 乙女卒業?

                        Posted by 碧井 漪 on   0 

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                          やった・・・!


                          隆人は、現在から少し先の未来の時間へ向かう希望の力を得たような、明るくウキウキとした気持ちになった。


                          そして隆人は菜津子が取り違えて開封した箱の中から自分が買った物を取り出し、

                          「あのね・・・これ、綱島さんの為に買ったんだ。使ってもいい?」と菜津子に訊いた。


                          拘束具とアイマスクを一目見ただけで、こくんと頷いた菜津子は隆人に何も訊かなかった。


                          どうして縛るのか、どういうものなのか、全て受け入れるというように何も言わずに黙っていた。


                          部屋の照明を落とし、ベッドの上に正座した菜津子は、もそもそとバスローブを脱いだ。


                          甘くなくて苦くもない (銀と千のバレンタイン・百世不磨の心・番外編)

                          Posted by 碧井 漪 on   0 

                          千里番外

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                            「ふうぅぅーん、先生、意外とモテますね。」


                            ビクッ!


                            中学校の数学科準備室の閉めてあった筈の背後のドアの方向から、杜野千里(もりのせんり)と判る声がした。


                            青木銀矢は教師になって三年目、現在は二年生の担任を受け持つようになり、準備室の銀矢の机の上には、女子生徒達から贈られたチョコレートと判る華やかな包みの数々が、古ぼけたよれよれの紙袋をパンパンにしていた。


                            「ビックリした。せん・・・いや、杜野さん。こんな時間にどうしたの?それも私服で。」


                            黒のキャップから覗くベリーショートの黒い髪、青いダッフルコート、黒のストレートパンツに黒のボディーバッグを背中に斜め掛けしている男子にも見える恰好の千里。


                            2014年2月14日金曜日の夕方18時、まだ中学校で仕事をしていた銀矢の元に高校二年の千里が訪ねて来た。


                            乙女ですって 38 (R-18) 稀有なチャンス

                            Posted by 碧井 漪 on   0 

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                              隆人は菜津子の携帯電話に電話をしたが、出なかった。


                              菜津子は昔の彼氏に呼び付けられた時のように、ラブホテルの一室でシャワーを浴びている最中だった。


                              四十年間、一度も触った事のない場所を、ようやく・・・もっと早くに決断すべきでした。


                              パタン。


                              ホテルのバスルームのドアを閉めた菜津子は今夜、処女から脱する事を決めていた。


                              これでいいのです。


                              菜津子はしっとりと潤った肌の上に、下着は着けずに備え付けのバスローブを羽織り、濡れ髪を纏めると、ベッドルームへと向かった。


                              そして、コンビニで受け取った紙袋からダンボール箱を取り出すと、ビニールテープを慎重に引っ張って取り去ると、いよいよとばかりに蓋を開いた。


                              乙女ですって 37 (R-18) 縛りたい相手

                              Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                金曜日の夜。


                                隆人が菜津子にキスをしてしまい、会えなくなってから二週間が過ぎようとしていた。


                                インターネット通信販売で買った例のセットのコンビニ受け取り期限も明日の正午までだから、そろそろ取りに行かなくてはならない。


                                百世不磨の心 9 (R-18・ムーンライトノベルズ24話)

                                Posted by 碧井 漪 on   2 

                                百世24
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                                  目を閉じた千里の唇が躊躇いがちに寄って来た。


                                  俺の唇に触れるまで、あと僅かな場所で止められる。


                                  焦らしている訳ではなく、躊躇っていると解るその仕草もみんな愛おしくて、

                                  俺の燻る感情を激しく煽るのが上手な千里、その唇を仰向けになっていた俺は自ら頭を起こして奪いに行った。






                                  乙女ですって 36 (R-18) 乙女の情欲

                                  Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                    フランネルシャツの襟元のボタンを上から一つ二つ外されたところで、セーターを裾から捲り上げられた菜津子は、仰向けに倒されたままの姿勢で両手を挙げ、そのまま加集の手によってセーターを頭の上に向かって脱がされた。


                                    少し化繊の混じった毛糸のセーターは静電気を帯び、菜津子の耳にパチッと小さな音が届いた。


                                    頬に纏わり付く髪の毛先を気にしている間もなく、加集は菜津子の第三ボタンに手を掛けた。


                                    ウーウー、ピーポーピーポー、ピーポーピーポー。


                                    突然、近くを通り過ぎて行ったその音に、加集はピクリと反応し、胸元のボタンを外す手を止めた。


                                    「・・・・・・」菜津子は閉じていた目を開いた。


                                    映画DVDのエンドロールが終わったようで、その時はすでに黒っぽいメニューの静止画像に戻っていて、本編動画再生中よりも部屋の中は暗く感じられた。


                                    乙女ですって 35 (R-18) しあわせをもたらす巡り合わせ

                                    Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                      しあわせってなんでしょう?


                                      どのようなものなのでしょう。


                                      小さい頃、

                                      しあわせという言葉の意味は家族が笑い、みんな揃ってごちそうを食べた誕生日の夜のような事だと考えていました。


                                      ただそれは・・・"女のしあわせ"といわれるものと違う種類のようです。


                                      女としてのしあわせは、一生添い遂げられる伴侶を愛して愛されると聞いた事はあります。


                                      私には添い遂げられる伴侶がおりませんのですが、しあわせにはなれないのでしょうか?


                                      しあわせという、人それぞれに違う目に見えないものについて、国語辞典で調べてみました。




                                      【し-あわせ】幸せ(仕合わせ)とは

                                      めぐり合わせ。運が良いこと。幸福。⇔不幸せ。




                                      とありました。




                                      【こう-ふく】幸福を調べてみますと

                                      恵まれた状態にあって不平を感じたり、心配したりすることのないこと。さいわい。しあわせ。⇔不幸。




                                      【ふ-こう】不幸

                                      幸福ではないないこと。⇔幸福。幸運。




                                      【こう-うん】幸運

                                      よい巡り合わせ。幸福な運命。⇔悲運・不運・不幸。




                                      【うん-めい】運命

                                      幸福や不幸、喜びや悲しみをもたらす巡り合わせ。

                                      人間の意志を越えた善悪吉凶の現象。

                                      転じて、今後の成り行き。



                                      「運命」のページを眺めながら思い出してしまいましたのは部長でした。


                                      喜びや悲しみをもたらす巡り合わせ・・・


                                      そして「運命」とは成り行き。


                                      それでは「運命の相手」=「成り行きの相手」となりまして、

                                      「運命の恋」=「成り行きの恋」と同じという事になります。



                                      いいえ、・・・違う意味の様です。


                                      「運命の相手」=「喜びや悲しみをもたらす相手」

                                      「運命の恋」=「喜びや悲しみをもたらす恋」



                                      どうして巡り逢って、どうして好きになってしまったのでしょう。


                                      この気持ちを知らないままでいられましたら、私はしあわせ、幸福、幸運に当てはまる人生を送れていると思います。


                                      「運命」の部長という人との巡り合わせてしまいました事が、

                                      どうにもならない感情が私の心の奥に運ばれて来て埋め尽くされ、

                                      いっぱいに重くなってしまった心を、私は部長ではない「運命」の人に向けては、

                                      動かせなくなってしまいました。



                                      不満のないしあわせと呼ぶ事の出来るこの人生に於いて、

                                      運命の人を心の奥から消し去って、何事も無かったかのように、

                                      「しあわせです」と申し上げておりましたら、

                                      生涯独身を貫きましても、

                                      私は"しあわせな女"ですと認めていただけるのでしょうか?




                                      それとも、

                                      このまま人生の伴侶に出逢えず、

                                      どなたかと共に過ごせない人生を

                                      "しあわせ"と呼ぶ事は許されないのでしょうか?



                                      乙女ですって 34 (R-18) 伴侶を探す旅

                                      Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                        経理室に戻って仕事をしながら、菜津子は食堂で見た隆人の顔を思い浮かべていた。


                                        昨夜は、部長から電話もメールもありませんでした。


                                        今日の部長はいつも通りの様子で、私と親しく言葉を交わすようになる前の部長でした。


                                        昨日の屋上前でのような事がまたあるかもしれないという事は私の考え過ぎでした。


                                        屋上階で部長とお話した経緯を加集さんにお話ししたところ、部長と接触しない為の作戦を昨夜提案されて、

                                        そして今日、食堂で加集さんとご一緒にお弁当をいただきました。

                                        社内では私と加集さんがお付き合いをしているという噂が今朝から広まり始めたようで、それを否定する為に今日のお昼をご一緒する事を急遽お断りしたのですが・・・


                                        「好都合ですよ。それに光栄です。菜津子さんと噂になれるなんて。俺、しあわせなんですけど」という加集さんのお言葉に甘えさせていただく事になってしまいました。


                                        けれども、昨日部長がまだ私に何かおっしゃりたかったのではないかというのは、完全に私の思い過ごしでしたと、先程食堂で拝見した部長のご様子から判りました。


                                        私と加集さんの噂を流したのは部長ではないと考えています。


                                        そのような行動を取られる理由がないからです。


                                        部長にとって私は、ただの同僚、いいえ、それ以下としかやはり思われていないでしょうから。






                                        乙女ですって 33 (R-18) しあわせな噂

                                        Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                          私を想って下さる方からされたキスと、

                                          私を想って下さらない方からされたキス。


                                          嬉しいと感じたのは、

                                          私を想って下さらない方からのキスでした。


                                          悲しいと感じたのも、

                                          私を想って下さらない方からのキスでした。


                                          それはどうしてか・・・


                                          私が、私を想って下さらない方を好きであるという自分勝手な理由からです。


                                          私を想って下さる方を私も想う事が出来ましたら、

                                          しあわせというものを感じられるのでしょうか?


                                          百世不磨の心 8 (R-18・ムーンライトノベルズ23話)

                                          Posted by 碧井 漪 on   0 

                                          百世23

                                          にほんブログ村 トラコミュ リアル・恋愛小説へ
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                                            ベッドに移動した後も、お互いに裸で抱き合うと、どちらともなく求め合い、火照り続ける躰を繋げて、昂ぶりが果てるまで離れられなかった。


                                            今だけは、お互いがお互いだけを見ている時間。


                                            先生と生徒ではなくて、

                                            ただの男と女。


                                            誰かに咎められたりしないように、二人だけの永遠の秘密にしよう。


                                            心の底から湧き上がる熱い想い。



                                            乙女ですって 31 (R-18) キスしますよ?

                                            Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                              菜津子は大通りの歩道を小走りで自宅に向かっていた。


                                              はっはっ、と吐く息が白く顔にぶつかり、後ろへと流れて消えて行く。


                                              私のこの手は震えて痺れています。


                                              初めて部長にキスをされて、舞い上がってしまいました。


                                              とてもやさしく包まれる感覚のキスに、もしかしたら部長も私の事を好きになって下さったのではないかと都合の良過ぎる考えが頭を過った時、

                                              嬉しくなってしまいましたけれど、それは勘違いであると苦しくなった心が教えてくれました。


                                              乙女ですって 30 (R-18) キスの後の祭り

                                              Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                                「可愛い。キスさせて、菜津子さん。」


                                                ソファーに掛けている腰を浮かせ、隆人は菜津子との距離を縮めた。


                                                「えっ、あの、やはりいけません・・・」


                                                「初めてのキスが俺では嫌?」


                                                加集がいいと言われたらそれまでだ。


                                                「・・・隆人さんが、いいです、けれど・・・」


                                                そう言われると安心出来る。


                                                該当の記事は見つかりませんでした。