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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

とてもかくても 38 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   4 

だけど分かってる、快楽がしあわせじゃないって事はもう分かってる。


セックスさせてくれる相手だからとか、快楽を共有出来る相手だからとか、


そういう事じゃない。


お互いに見ていたい相手を見つけた。


いい日も悪い日も、


相手の傍に居る人間が、今は自分だったらいいなとお互いに思い合う関係。


自分が存在して居たいと、思う場所を見つけた。


心から、一番近くに居て、


ずっとこの手に触れていたいと願う相手。


恥ずかしくても、


「愛してる!」と叫びたくなる相手。


誰にも渡したくない、俺だけの女。私だけの男。


「愛してる・・・」


「愛してる・・・」





とてもかくても 37 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   0 

夕食を取っていないのに不思議とお腹が空いているとは感じなかった。


それぞれ別々にシャワーを浴びて汗を流した私達は、頂き物で一度も袖を通した事のなかったペアのバスローブを着た。


何だか・・・恋人同士か夫婦みたい。お揃いの薄いピンクとブルーは照れを連れて来てどんな顔をしたら良いのかわからなくなる。


薄いブルーのバスローブを着てベッドに腰掛けている泰道とは、先程から上手く口が利けなくなって来ていた。


だけどお酒を飲む気分ではなかったので、私が冷蔵庫から出した炭酸水を脚付きの細いグラスに注いでベッドまで運び、静かに乾杯して、ごくりと飲んだ。


味はしない。


喉の奥に届いた炭酸のシュワッとした強い刺激でさえも、どきんどきんと、躰の中で大きく振動しながら音を立てる緊張感には叶わない。


初めての時よりも緊張しているみたい・・・馬鹿ね、本当に馬鹿。


だって、上手く出来ないかもしれないのよ?どうして”セックス出来る”なんて泰道に言ってしまったのだろう、と志歩理は後悔し始めていた。


とてもかくても 36 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   2 

「どうしたの?やっぱり嫌になったんならやめたら?」


私だって不安よ。ずっとしていない・・・八年、もうそんなになるのね。


「違うよ、何か・・・」


「何か?」


「嬉しい。俺を待っててくれたみたいで、運命を感じる。」


「ぷっ・・・運命だって。随分ロマンチックね。」


「そうだよ。志歩理が冷めてる分、俺がロマンチックにならないと、だろ?」


「冷めてるって、あなたが好きだと言った女に対して、随分な言い草ね。」


「俺、そんな事言ったっけ?」


「言っちゃったわよ。」


「じゃ、それやめて、言い直す。」


「言い直す・・・?」


とてもかくても 35 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   0 

愛し合う男女二人で過ごす時間の中での甘いと甘くない時間の長さを比較してみたら実は甘くない時間の方が長いという事を嫌という程知っている。


その筈なのに、ううん、その筈だから・・・


そんな話を誰かに聞かされなくても十分経験して来た私達は、

甘くない時間を極力避ける、或いは作り出さない、もしくは無理矢理甘くしてしまうか、究極は、甘くないと感じないようになるか・・・この甘すぎる感情は一過性のもの、慣れ過ぎては二人にとって毒になってしまう甘い時間。


それなのに、私達は抱き合ったまま離れられないでいた。


後で辛くなるとしても、離れたくないわ。


付き合い始めたばかりの若い男女のようにベタベタしても嫌ではないのは今の内だけかもしれない・・・それを考えたら滑稽な時間よ。


ただね、今はいくら貪り合っても足りない。私も泰道も。


今までの時間を埋めたい訳ではない。別の気持ちに動かされている。それが何かは解からないけれど、止められない。


これからいくらでも一緒に居られる筈なのに、流れて行ってしまう一瞬一瞬が惜しくなる程に、深くもっと濃く、お互いの熱が欲しくて堪らない。


今までこうして触れ合っている間に感じる熱が無くても、一人で辛い事にも堪えながら生きて来たというのに、一度その存在をお互いに自分の中に必要だと認めてしまったら、

磁石よりもぴったり引き合わさせて、離れられない力が心に強く働いて、きっともう無理に剥がされたら心がぐしゃりと潰されてしまうと、急に脆さが顕れてちっぽけな人間になる。


あなたと私、この世界の中で、ただの小さな一人と一人。


それだけで良かったのに、ここまで来るのにとても回り道をしたわ。


それでも遠回りの道を辿って来なければ、私とあなたの間をとても深く結び付ける愛は生まれていなかったと思うの。


そうして、やっと落ち着きを取り戻して来た志歩理は、大丈夫・・・と泰道と体を離すと、決心したように口を開いて気になっていた事を訊き始めた。



編み物と小説

Posted by 碧井 漪 on   0 

編み物と小説



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「編み物と小説って似ていると思わない?」と君が訊いた。



僕は走らせていたペンを止めた。その事柄を結びつける理由に興味を惹かれたからだ。




振り返ると、君は丁度パチンと毛糸を切って、編み上がったばかりの白いセーターを、



僕の背中に載せ、「動かないで」と包み込むように抱きついた。




「どうして似ているの?」



「私は毛糸を編んでセーターを、あなたは言葉を編んで小説を。


同じでしょう?何もないところから作っているから、そう思う」



「うん、そうだね」君を背中に乗せたまま、ペンを取る。


相違相恋 8

Posted by 碧井 漪 on   0 

「それでは、そういう事で。」と担任の先生がまとめた時、丁度チャイムが鳴った。


え?”それでは、そういう事で”って、先生、どういう事ですか?


『制服・風紀指導係』って何だろう?


シャープペンシルを眺めていないで、きちんと聞いておくべきだった。


しまった・・・



とてもかくても 34 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   0 

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志歩理と泰道は、出張で一緒に来ていた泰道の後輩で共同経営者の鶴屋とホテルの前で別れた。


別々にタクシーに乗る前に、「後でボーナス下さいよ!」と聞こえる声で鶴屋は泰道に耳打ちした。


にやにやした顔で志歩理を見ながら鶴屋は泰道に言い終えると、すでにタクシーの後部座席に乗り込んでいた志歩理に向かって愛想良く手を振った。


泰道と違っていて顔も体型もまあそこそこの男性で、女性にはモテそうな感じだけど指輪はしていなかった。


泰道が「ほら、早くあっちのタクシーに乗って、明日9時半にS駅前だから。」と鶴屋さんを後ろに停まっているタクシーの方に追いやった。


とてもかくても 33 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   3 

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志歩理が安藤を捜しながらバーの二階への螺旋階段を慎重に上がると、少し離れたその後ろを泰道が付いて来ていた。


隆人さんに何だか申し訳ないわ・・・今夜一緒に過ごすという約束を反故にしただけでなく、お付き合いも続けられなくなってしまう事を告げなくてはならない。


その上、指輪まで・・・買い取るつもりだとはいえ、折角の好意を無駄にしてしまうような仕打ちになる。


仕事上の付き合いはないから会社の業務に影響は来たさないけれど、それでも・・・


ズキンと痛む私の気持ちなんて全く考えてくれない、私の動向に後ろでハラハラしながら不審な動きをする男・・・



苦手なものから逃れる方法 全四編(掌編)

Posted by 碧井 漪 on   0 

蓮

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うまくいかない

何を焦っているのだろう

うまくいかない

何に苛立っているのだろう

自分でも説明出来ないものに対して

抱えている”もやもや”を吐きだしたら楽になるかって考えて吐き出してみたら

吐き出してスッキリした後に強い後悔というストレスが大きな波のようになって押し寄せて

僕を呑み込む

そしてその海の中でもがいてあがいて苦しくなって助けを求める

何もしなければ浮いて居られるのに

どうして何かしようと思ってしまうのだろう

うまくいかない

何もしなければ

苦しくならないのに

とてもかくても 32 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   0 

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秋風が、宵闇が、冷えた躰に纏わりつく。


私の躰を包んでくれるのは、もうそれだけなのね。


誰かのぬくもりを求めたって、結局こうなってしまうのが私の人生なのよ。


それでいいじゃない・・・いつも私の手元に残るのは愛ではなくてお金。


志歩理は泰道から返されたお金の封筒を入れたバッグの持ち手をギュッと握りしめた。


コッコッコッ・・・はっ、はっ、はっ・・・気配が、だんだん近付いて来る。


とてもかくても 31 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   1 

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私はホテルの玄関を出て、その前でタクシーを待っていた。


片方の踵が壊れてしまった赤いピンヒールを右手に持ったまま、

黒く冷たい大理石の上のストッキング一枚のつま先を見ていたら、

その足よりも惨めに思える自分の気持ちに泣き出してしまいそうだった。



とてもかくても 30 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   0 

普段通りのデートなら、このホテルのバーで飲んだ後はお食事をするか、もしくは一緒にホテルエントランス前に停車しているタクシーに乗って、それぞれのマンションの前で降りて帰る、というパターンだったけれど、


今夜は違う。


このまま、このホテルの部屋に彼と泊まる。


大人の男女が同じ部屋に泊まって一晩過ごすと聞いて思い浮かべてしまうような事を、断る理由はない。


断らなかった時点で必然的にそういう関係になるという事を了承したと取られている。


先延ばしにしてもいずれ訪れてしまう日、


それが今夜になったというだけ。


相違相恋 7

Posted by 碧井 漪 on   2 

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相違相恋7




松田光樹(まつだひろき)が高校生生活&日本デビューしてから二か月が過ぎた六月最初の月曜日。


じめじめとした空気の漂う中でもテンションの高いこの一年三組の皆さんは、受験をした日とは違う恰好の僕を見ても騒がない。


それどころか敬遠されている気がする。


眉毛を隠す若干鬱陶しい前髪にもみあげと襟足も長目のまるでカツラを被っているかのようなもさっとした髪型、そして黒縁の軽い乱視の矯正眼鏡。


髪型について当初、妹の夢野は反対したけれど、「伯父さんの息子か?って受験の日に騒がれた」とおとうさんもおかあさんも夢野も話してからは、素顔を見せない事に賛成してくれた。


瞬くん達が騒がれるなら息子なのだから当然だけど、甥っ子の僕の方が似てると騒がれたら、彼等だっていい気はしないと僕は思っている。


とてもかくても 29 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   0 

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    私を「愛してる」と言った男と会えなくなってから二度目の秋が訪れた。


    あの時、別れ際に泰道がお金を受け取ってくれたから、だんだんとあれは純粋に好きだったのではなくて、やはりお金を持っている女だからという理由があったのだと、


    心のどこかでお金を借りたいと思っていたのだと考えるようになると、私の泰道への未練はすーっと、さほど苦しむ事なく消え去った。


    それでも、アイシテル 10 (R-18) 最終話

    Posted by 碧井 漪 on   7 

    それでも、アイシテル10

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    あなたと語り合う愛の言葉に毎夜溺れながら、


    結婚してから今が一番しあわせなのではないのかしら?と陽芽野は感じていた。


    それまで寂しい夜の続いた期間に比例して、深く濃くなる時間を過ごしている。


    それなのに・・・


    陽芽野は瑞樹から、ある事を告げられ、とても怖くなってしまった。




    とてもかくても 28 (R-18・エロス系)

    Posted by 碧井 漪 on   2 

    いい匂いがする、温かくてやわらかな抱き心地に安らぎを覚える。


    理性と唇、そんな言葉で埋まってしまった頭の中が痺れて行く。


    鮮やかだけど上品な紅さが堪らなく欲しくて、薄く開かれ微かに震えて見えるそれを見てしまったら他の事はだんだんと何も感じられなくなって来た。


    志歩理を強く抱きしめていた泰道は、志歩理の背を後ろの壁に押し付けた。


    そして上から、志歩理の唇を奪う・・・

    しかしその前に志歩理が下を向いて、唇が触れ合うのは回避された。


    泰道は志歩理のこめかみに軽く唇を付けた後、耳殻をやさしく食んだ。



    とてもかくても 26 (R-18・エロス系)

    Posted by 碧井 漪 on   0 

    今夜、木村がお世話になった呼びたい人って誰だろうと思っていた。


    それが泰道だったと知った時は、どんな顔を見せれば良いのか戸惑って、それで泰道に挨拶すら出来ずに居る。


    何でもないのなら平然と挨拶位出来る筈・・・とは思うのに、首が言う事を利かない。





    雪の香 番外編 (R-18) 1~14話 改稿版 (42800字余)

    Posted by 碧井 漪 on   4 

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      ムーンライトノベルズ短編投稿用に加筆修正した改稿版。


      本当は「雪の香」を大幅改稿してみたかったのですが、書いた本人も一話目でもうまともに読めなくなってしまって無理でございました。


      最早(もはや)通常公開出来ない作品という事で、ずーっと限定にしたままにしよう記念?に、

      一年前に書いた「雪の香 番外編」でお茶濁し旺太朗?(ああ、名前を五月旺太朗にすれば良かったのかな?)スミマセン、何の事か解らなかったあなたは今ならまだ間に合いますから、どうかこのブログを読まれない事をibさんが先頭を切ってオススメしてくれるそうです。





      Q. しかし何故、今頃、蒸し返したくないシリーズの「雪の香」なの?


      A. 「相違相恋」の光樹のクラスメイトの巨乳でキュートな眼鏡ちゃんに15歳の各務茉莉香(かがみまりか)ちゃんがキャスティングされました為でゴザイマスm(_ _)m

      父が教師、母が助産師、で彼女はどちらの仕事も尊敬している為に進路を悩みますが、光樹に出逢った事で、自分の本当になりたい職業を見つける・・・

      ネタバレ満載なくせに小説が全然進んでいないではないか!本当に書けるの?とそれはsazanamiが一番不安に思っています。(ダメじゃん・・・φ^^;A)




      という訳で、この下に「雪の香 番外編」(R-18) 1~14話 エロシーンちょっぴり加筆したのよ版(//x//;)イエ、「改稿版」公開します。


      ムーンライトノベルズでは10日6時に短編として転載公開します(ブログで先行公開しました)。


      10/10 6:00 ムーンライトノベルズ「雪の香 番外編」








      ☆登場人物紹介☆




      各務 孝太(かがみ こうた)24歳・小学校教諭 


      現在実家で小学校校長の父と妻と娘の四人暮らし。

      三年生の担任(二年目) 教員採用試験に一度落ちる。

      過去にモデルをしていた程の美男子(自覚なし)。

      三年前の9月16日に母・茉莉子52歳を病気で亡くす。

      一人っ子で父と二人暮らしが長かった為、家事は得意。

      六年間さゆりと交際中に繭香と出逢い、後に結婚する。





      各務 繭香(かがみ まゆか)28歳・専業主婦(元助産師)


      過去に父、母、姉を亡くす。

      亡き孝太の母(恩師)茉莉子に生前お世話になる。

      亡き姉・絹香(看護師)の夫・森林健一郎(医師)と甥の康一郎(二年半前の当時:年長生:現在小三)には過去に結婚を申し込まれた事がある。



      各務 茉莉香(かがみ まりか) 1歳11ヶ月・孝太と繭香の娘






      武岡 宗(たけおか そう)   24歳・弁護士を目指して勉強中 三兄弟の長男


      さゆりの幼馴染み・婚約者 特技は空手




      滝澤 さゆり(たきざわ さゆり)25歳・薬剤師 


      両親の経営する製薬会社に勤務 お嬢様育ち・兄がいる

      孝太と別れた後、宗と交際 特技はピアノ




      伊藤 菜々美(いとう ななみ)23歳・小学校教諭 新任 一年生の担任教諭






      とてもかくても 24 (R-18・エロス系) +BL

      Posted by 碧井 漪 on   0 

      「捨てるとかゴミとか要らないとか、もしも俺が思ってたら、元に黙って居なくなる。行き先も言わないから。」


      「え・・・?」


      「俺は、こんな俺の命より、元啓の人生を大切に思ってる、というか、しあわせになって欲しくて堪らない。

      一緒に居たいよ。

      だけど俺は病気だし、確実に先に死ぬ。

      その時大切な元啓が一人で寂しさを味わって、これからの人生を送る事になってしまうかもしれないのが嫌なんだ。

      親と同じ事を言うけれど、それは元啓が一人で寂しい一生を終えないで貰いたいって、愛しているからその結果、口やかましく言ってしまうという事なんだ。」




      とてもかくても 23 (R-18・エロス系) +BL

      Posted by 碧井 漪 on   0 

      なるべく埃を立てないように二組の布団を畳の上に並べて敷いて、やれやれと息を吐いた僕はパタパタと手を叩いた。


      わーさんは早寝早起きだ。


      21時には寝ている。


      だから、志歩理には申し訳ないけれど、ここ一年、僕も定時に退社するようになった。


      とてもかくても 22 (R-18・エロス系) +BL

      Posted by 碧井 漪 on   0 

      「何してる?」


      咎めるようにも、本当に何で?というようにも聞こえてくる表情の声が上から降って来た。


      ぎくりと一度肩を揺らして振り返った木村元啓(きむらもとひろ)は、

      「おかえり、わーさん、早かったね。」と返事をして、またダンボールに入れる手を速めた。



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