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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

それでも、アイシテル 8 (R-18)

Posted by 碧井 漪 on   2 

どうしよう・・・


パジャマの上衣は着ていた陽芽野だったが、問題のショーツを穿き替える前で一見下は何も着けて居ないように見える。


薄暗い部屋の隅だからよく見えないと思うわ。


瑞樹さん、今は眼鏡をしていないし・・・と動揺を抑えた陽芽野は、体を屈めて、

瑞樹からショーツ部分が見えないようにしながら、とにかく急いで足元のパジャマズボンを拾い上げ、素早く穿いた。


「ん?どうしたの?リビングの灯かりを消してしまったけれどいい?」


「はい・・・もう、寝ますので。」


陽芽野は寝室に入って来た風呂上がりでパジャマ姿の瑞樹と入れ替わるようにして、

床に落としてあった濡れたショーツを丸めて手の中に隠すと、急いで寝室を出て、バスルーム前の脱衣所に向かった。

とてもかくても 21 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   2 

「え・・・?嘘、本当に?」


「いつ言おうか迷ってたけれど、そろそろ潮時かなと思って。」


私は、思ってもみなかった。


すっ・・・白い封筒が目の前のテーブルの上に置かれた。


でもまだまさかと思っていた。


現実ではない、夢だと。


彼とは別れずに、私が死ぬまでずっと一緒に居られるものだと思っていた・・・のに。



とてもかくても 20 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   2 

本当にこれで良かったのか?


俺は、好きな女に突然やけっぱちにもとられそうな告白をしてフラれ、

まだこんなにも胸の奥の更に奥が熱く震えているのがありありと解るのに、捨てなきゃならない想いをどうしようも出来ずにいるなんて。


だけど、久しぶり、いやかつてないと思う激情をこのまま捨てたら、

二度とこんな風に胸を焦がす出来事には、死ぬまで多分出逢えないだろうな。


甘くて酸っぱくて切なくて、それでいて身を蕩かして浸り切ってしまいたくなる甘い溜め息の零れ出す気持ち。

とてもかくても 19 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   0 

伸ばされて止まった泰道の指先と志歩理の距離は、ほんの僅かだった。


心の距離は、もう無い。


自分が相手になったみたいに解る、気持ちが流れ込んで来る、こうして二人だけと感じてしまう空間の中で目を見つめ合っただけで。


泰道は私に触れようとしている。触れたがっている。私も、そうされてもいいと思っていた。


タブレットの事を私に訊いて確信してしまったヤスは私の気持ちに気付いてしまったのだろうか?


でもだからって、どうして?


あなたは私の事なんて、何とも思っていない筈。


私の事をあなたが男の目で見ていると感じてしまったのは私の自意識過剰、そうでしょう?


泰道は志歩理に向かって伸ばしていた手を戻して胸の前で拳を作り、何かを言いたそうに口を動かした。


だけど声になっていない。


志歩理は、話がないなら帰って、と言おうとして

「昔、志歩理が俺の子を妊娠した時、病気が見つかって手術したって聞いた。」

と言われ、ああ、その事と少し冷静になれた。


「ええ、それが?」


「それが、俺と結婚しなかった理由?」


そうだけど、と思いつつ志歩理は、それを素直に泰道に打ち明けるつもりは微塵もなかった。


「違うわ。あの時も言ったでしょう?お金も権力もなくて冴えないあなたとなんか、私が結婚する訳がないって。」


どきどきしながら、志歩理は、あの時も今も泰道の持っていないものを見下すように並べ上げてそれを理由にした。


「本当に?」


泰道にじっと見据えられた志歩理は視線を逸らしながら、

「ええ。」と腕組みをして答えた。


「俺は、志歩理が好きだ。愛してる。」


そう来るとは予想していなかった言葉をはっきりと泰道に告げられた志歩理は目を瞠ってしまった。


再び泰道の指先が志歩理に向かい、視界の中、スローモーションで近付いて来る。


「だ・・・」


志歩理が声を上げ、慌ててソファーから立ち上がると、

近付いて来る泰道との距離を保つ為、急いで後ずさった。


しかし、机にぶつかり、志歩理は縁(へり)を後ろ手に握った。


泰道の右手の指先が志歩理の手に触れる寸前に、志歩理は机から持ち上げた左手を、

「め。」と言った瞬間に、右手で隠すようにして胸の前に抱え込んだ。


「他の、駄目な理由を訊きたい。」


「私は、愛してないからよ、あなたを、絶対に愛したりしない。」


泰道・・・私の心の中を探るようにじっと見つめている。

きっと私が何を言っても、嘘はもう通じない。


真剣に真っ直ぐ迫って来るあなたに、私の取り繕ったような嘘は見抜かれた。





とてもかくても 16 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   7 

会社前から路地を曲り、線路沿いを駅前の大通りに向かってカツッ、カツッと、歩いていた志歩理は、立ち止まって、赤いピンヒールを見つめた。


久しぶりに女らしい恰好をしたから、この靴を選んだ。


ピンヒールから延びる影、月明かりに気が付いた。


とてもかくても 15 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   0 

この真っ赤なピンヒールには何かのチカラが宿っているのかしら?


いいえ、特に意味なんて持たせたくないから、深く考えてはだめよ。


カツッ・・・


志歩理は社内のエレベーターの到着を待ち切れずに、

選んだ階段を階下に向かって一歩踏み出した後、慌てて視線を逸らしたが、

どこを見てよいか迷っていた為、足元が覚束なくなっていた。



一番大切なもの

Posted by 碧井 漪 on   2 

一番大切なもの


死にたいと思った時に死ねる人ってしあわせなんじゃないかと思った。



生きたいと願った時に生きられないのと、どっちが不幸かなんて比べて。



私が願っていいのはどっちなんだろう。



死んでもいい?



それとも生きていなくてはいけない?



それでも、アイシテル 6 (R-18)

Posted by 碧井 漪 on   4 

それでも、アイシテル6-1

もっと、もっと、ん・・・あ、ああん、この感覚、


久しぶりに感じるとってもあったかくて、どくん、どくんって、カラダの奥に流れ込んで来る、生きてるって強くカンジる時。


あなたが、今も・・・私を愛してるって、想ってくれている証拠だって思ってもいいですか?


忘れられない日 4

Posted by 碧井 漪 on   0 

忘れられない日4



さっきのって、1/2でキス出来る方法?と思っていたみくは、それまで繋いでいた手を離して、みくの被っていた雨合羽のフードを下ろした満久を見た。


資材置き場のフェンス前にあった古いベンチの上に、濡れないようにとビニール袋に入れていた二人分の鞄を満久がとすんと置くと、みくの方を振り返った。


とてもかくても 13 (R-18・エロス系)

Posted by 碧井 漪 on   0 

いつもとあまり変わらない22時頃に帰宅した泰道は、

覗いた風呂場の壁に立てかけられている風呂の蓋を見て、軽く溜め息を吐いた。


また今夜もシャワーか。

たまには風呂に浸かりたい。


それも、湯船に滔々と張ったお湯に、

ざぶんと入って、ざばーっと溢れさせる、そんなささやかな贅沢を、

何の愉しみも訪れてくれない短い夜に味わいたくなる。


忘れられない日 2 【「相違相恋」 派生】

Posted by 碧井 漪 on   6 

忘れられない日2




今日は大雨で練習が中止になったサッカー部。


明後日の日曜は他校との練習試合の予定が組まれているせいもあり、本日は早々に解散となった。


みくと満久が付き合い始めて一か月が過ぎようとしていた。


図書委員のみくを迎えに二階の東南にある、


晴れた日には明る過ぎてブラインドが欠かせない窓の多い図書室に来た満久は、


誰も来ないその窓際に座って、参考書らしき本をじーっと眺めた姿勢のまま固まっているみくの姿を発見して、


静かに背後に回ると、まだ気付いていないみくの目を、


両手でそっと塞いだ。


「きゃっ!・・・みつ、ひさ?・・・でしょ?」


「・・・・・・」


その問いに満久は、笑い声を上げないように歯を噛み締めて堪えて黙っていた。


「えっ、ちょ、ちょっと、違うの?や、やだ、ふざけないでよ、ねぇ、放して!」


怖くなったみくが声を上げると、


「俺だって。」


ぷっ、くくく・・・と笑った満久はみくの目から両手を離し、隣の椅子をカタンと鳴らして引き出すと座った。


「もっ、もぉー!満久のばかっ・・・怖かったんだからねっ!」


「無防備過ぎるよ。俺じゃなかったらどうすんの?」


「やっ、やだ・・・そうよね、あーもう!」


みくは、ほーっと息を吐いた。


「そんなに真剣になる問題?」


侵入者に気付かない程?


「だってぇ・・・実はね、この前の数学、追試になっちゃった・・・の。」


「えー?マジで?何でもっと早く言わないんだよ。みく、全然数学勉強してなかったから、余裕なのかと思ってたよ。」


「違うよ。全然解んないから・・・満久にバカって思われるとやだなって思って言えなかったの。」


「何それ。言えば良かったのに。俺、数学だけはマシな方だから。」


「そうなんだ・・・それじゃあ、この問題教えて。」


「いいよ。」


みくは、満久はサッカーばかりで勉強はあまり得意ではないという印象を持っていたから、意外な面を見せられて驚いていた。


満久は、手を離した時に覗き込んだみくの顔が、涙目で不安そうだった表情から一転、満久だと判った時に安心して、


表情を緩めて笑った顔に、ぎゅうっと心臓を掴まれたように錯覚し、胸の奥がじんと熱くなっていた。







「ゆえに・・・?」


「ゆえに、んー、解んない。」


可愛いな・・・そうやって顰める顔も、考え込む時に無意識の内に髪の毛をくるくると指先に巻き付ける仕草も。


「だから、ここがこう、それで、このみくの指が・・・」


「指が?何?」


それでも、アイシテル 3 (R-18)

Posted by 碧井 漪 on   2 

「どんな夢だったんですか?」


「どんな、って・・・」


「陽芽野って言った後、苦しそうにうなされていました。」


「それだけ?本当にそれだけしか叫んでなかった?」


「・・・私って駄目な妻ですね。夢の中でまであなたに不愉快な思いをさせて、本当に・・・ごめんなさいっ・・・」


ぐっ、とパジャマを握り締めた陽芽野は苦しげな表情を浮かべた後、俯いた。


それでも、アイシテル 2 (R-18)

Posted by 碧井 漪 on   0 

皆様こんばんは、エロnamiです。


エロが書けなくなって、そして過去に書いたものを読むとのたうちまわる状況下。


それなのに、他の皆様の愉しめる(//x//)エロスを読んでしまい、自分も書きたいと思って書いてみたら巧く表せず、


やっぱり書くんじゃなかった、公開するんじゃなかった、後悔してます・・・けれど、もう手遅れ(裏公開済)なので、


書いて(公開して)しまったものはしょうがない、といまだ完全には開けてない開き直り方のまま、


書き下ろしが追いつかない為、公開してしまいます。


もう(T-T)今までの純愛路線(?君と僕のセカイ・・・)と完全に切り離していただけたらと思います。


既出ばかりで申し訳ございません。






相違相恋 6

Posted by 碧井 漪 on   0 

僕の顔が行き交う人達にジロジロと見られていたのは、どうしてなのか判ったのはその日の夜の事だった。


“自意識過剰”かな位にしか思っていなかった僕は、


二つ年上、現在私立高校二年の従兄弟、五月瞬太朗(さつきしゅんたろう)くんに自意識が過剰ではなかった"事件?"を知らされた。

それでも、アイシテル 1 (R-18・エロひいきM.Mさん編の公開版)

Posted by 碧井 漪 on   0 

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毎度ご訪問ありがとうございます。


ひいきの皆様は、とうにご覧になられている内容と同じ話です(少しだけ直しました)。


そしてこれから読んでしまおうと思われる方は、止めておいた方が良いです。


貴重なお時間を潰されたい方のみ、ご覧下さい・・・ホントウニ書いてすみません・・・m(_ _)m



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