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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

それから、ずっと、愛してる 87 ☆

Posted by 碧井 漪 on   1 

キッチンの書き置きを見た姫麗は、


「宇宙人、どうしたんだろ・・・」と呟いた。


スッと姫麗の背後に立ったのは、気配を消して近付いたバスローブ姿の梧朗で、


姫麗の首筋に、ポタポタと濡れた髪から滴ったしずくが落ち、


「ひゃっ!」と姫麗は驚いて声を上げた。

それから、ずっと、愛してる 84

Posted by 碧井 漪 on   4 

その夜。


セイのマンションのキッチンの調理台に、どーんと並べられた食材の山。


「ねー、セイ。こんなに要らないんじゃない?」


「ヨヨメ料理にはこの位は必要だから。余りそうなら、冷凍出来る料理を作ればいいだろ?」


「えっ?何、まさか料理、アタシ一人で全部?セイは?」


「松田さん待ってるし、男同士映画見ながら飲んでるから。


あ、それから、梧朗帰って来たら、コーヒー持って来て。


アイツには酒、飲ませられないから。」


それから、ずっと、愛してる 82 ☆☆

Posted by 碧井 漪 on   4 

「失礼します、瑞樹さん、お茶が入りましたよ?入ってもいいですか?」


夕食後、僕が調べ物をする為に籠もった部屋をノックした君は、ドアを開け、部屋には入らず、


湯呑みを載せたトレーを抱えて入り口に立っていた。


僕は椅子に座ったまま振り返り、君を見てにこりとすると、


緊張した顔の口角を少し上げて、君はぎこちない笑顔を浮かべた。



それから、ずっと、愛してる 81 ☆☆☆

Posted by 碧井 漪 on   2 

今日はいい事がないな、と梧朗は思っていた。


今日は早く帰宅出来る日だったから、姫麗と一緒にDVDを観て、一緒に料理をしようと一週間前から考えていたのに、


昨日松田さんから連絡を貰い、


父かもしれないという男の写真を見せたいというので、


今日の夕方に来て貰った。


それから、ずっと、愛してる 80 (試し愛?)

Posted by 碧井 漪 on   0 

「あの、梧朗さん。コーヒーはもうそれ位にしたら・・・」


瑞樹が帰ってから、


キッチンカウンター上のコーヒーメーカーの前に立ったまま、


浴びるようにコーヒーを飲み続ける梧朗を心配した姫麗が見かねて声をかけた。


「・・・うるさいな。ほっといてくれる?」


うるさくした覚えはない。


じっと黙って見ていた。


アタシの顔を見ようともしないで、ぼそりと言った彼の横顔は、


鋭く尖ったナイフのようにと、何かの小説で読んだ形容を思い浮かべる顔に見えた。


それから、ずっと、愛してる 78 ☆☆

Posted by 碧井 漪 on   1 

快楽の後の倦怠に身を委ねて、


狭いベッドの中で身を寄せたまま、


いつのまにか落ちていた眠りから醒める。


お布団の中の素足が触れ合って、


少しくすぐったい。


眠ってしまえば感じられなくなる、肌と肌の表面が触れ合う感覚は、


私のもどかしい気持ちを膨らませていく。


それから、ずっと、愛してる 76 ☆

Posted by 碧井 漪 on   4 

自分の部屋の前で、前に抱えた4号の小さなクリスマスケーキの箱と、


12本のバラの花束。


本当は君の年の数のバラを贈るべきなのかと思ったのだが、


クリスマス・イブの夜、赤いバラは一輪を残して売り切れていて、


残っていたのは、オフホワイトの花弁が波打った縁から淡いピンクのグラデーションになっていて、


ボタンのように丸くふんわりとした種類の、言われなければ、本当にバラなのか?と疑ってしまうような形の花だった。


それから、ずっと、愛してる 74

Posted by 碧井 漪 on   2 

「はふー・・・」と変な溜め息なのか何なのか、大和さんは、


一息つく為に寄った30Fのカフェテリアで、コーヒーを飲み終え、


椅子に腰掛けたまま、両手両足を斜めに突き出して、大きな伸びをした。


「社・・・大和さん、誰に見られているか解りませんから、慎んで下さい。」




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