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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

それから、ずっと、愛してる 27

Posted by 碧井 漪 on   6 

まだ、信じられない。


夢の中でも起こらなかった事だから。


君がいなくなって、僕はとても心配だった。


そして君が無事に見つかった事がこの上なく嬉しくて、つい・・・「愛してる」と零してしまった。


その後、ずっと聞けなかった君の声で、


君が僕に「すき」と告げてくれるとは、


ほんの少しも想像していなかった。


それから、ずっと、愛してる 26 ☆

Posted by 碧井 漪 on   6 

ピンポン、ピンポーン。トントン、トントン。


「たんぽぽさん、松田です!こちらに・・・」


慌てた様子でインターホンのモニターに映る瑞樹。


呼吸は荒く、額には汗を浮かべていた。


たんぽぽがガチャリと開錠して玄関ドアを開けると、


「お邪魔します。」


瑞樹が急いで靴を脱いで玄関を上がった。


そして、この家の中に居ると大和から聞いた、陽芽野の姿を探した。


「陽芽野さん!」


「・・・・・・!」

それから、ずっと、愛してる 25

Posted by 碧井 漪 on   0 

いよいよだ。


例の女からの情報提供を受け、吉岡に関しては仕事よりプライベートの問題を暴露した方が簡単だと判った。


しかしそれではお山を崩して、やつのプライドをズタズタにする「お楽しみ」がなくなってしまう。


吉岡のいるチームの海外新規事業立ち上げの企画案を手伝うふりをして情報を集め、


機密情報漏洩・業務上横領、セクハラ・パワハラについて、


どんな微細な事までも、吉岡に不利になる様に、すべてをこの日発表する為に纏め上げた。


万が一失敗した場合の、プライベートでの女性問題その他の違法行為の方の資料の用意も出来ている。


こちらを先に出してしまったら、すぐ逮捕となってしまうので、つまらない。

それから、ずっと、愛してる 24

Posted by 碧井 漪 on   4 

コンコンと部屋の扉をノックされて、勉強していた私は机から離れ、ドアを開けた。


優しい瞳で私を包むように見下ろす美しい人。


サツキさんはトレーにアイスティーと”ジュレふるーつ”を載せて部屋に入ると、ローテーブルの上にそっと置いた。


これ・・・瑞樹さんと選んだお菓子。


手に取ってぼんやり眺めていると、


サツキさんがスプーンを手渡した。


それから、いつものように筆談が始まる。







それから、ずっと、愛してる 21

Posted by 碧井 漪 on   6 

あの日、君が倒れた日。


病院で君に拒絶された僕は、


「会いたい」と言えなくなった。


そして、君の過去を知り、


君を傷つけた"男"である僕は、


「愛してる」と言えなくなった。


それから、僕に残された、


君の笑顔を再び見られるかもしれないという、


「明日」は、


永遠に来ないと、知らされた。








それから、ずっと、愛してる 19

Posted by 碧井 漪 on   0 

過ぎた事を悔いてばかりいても、何も変わらない。


自問自答で「解ってる」と頭の中で返事をしても、


心の中は、もやもやとはっきりしなくて、ずしんと重くて、ひやりと冷たくて、


少しも安心出来ない。


解っているけれど、悔やんでしまう。


あの時、どうして・・・と、両親と別れた時も、陽芽野の時も、


全部自分の力が及ばなかったせいだという考えが止められない。



それから、ずっと、愛してる 13

Posted by 碧井 漪 on   9 

お盆休みに、祖父と君と一緒に、朝から祖母のお墓に車で向かった。


駐車場に車を停める。小さな山の中腹、何もなく、見晴らしの良い場所。


お墓のある場所までは、僕が祖父の体を抱えながら何とか歩ける距離で、


昨年は二人だけだったから大変だった。


それから、ずっと、愛してる 12 ☆

Posted by 碧井 漪 on   3 

二人分にしては多めの量の食料品を買い込んで僕のアパートに戻ると、


君は早速台所に立ち、食材に向かって楽しそうに次々と手際良く調理して行く。


僕は大した手伝いも出来なくて、手持ち無沙汰で台所の隅に突っ立ったまま、エプロンを着けた君の後姿に見とれていた。



それから、ずっと、愛してる 10

Posted by 碧井 漪 on   10 

出産祝いの贈り物を買いに行く前に、大和さんに電話をしたら、


「え?お前今からウチ来るの?解った、いいよ、早く来い。


・・・祝い?何がいいかって?要らん。あ、やっぱ要る。オムツ、紙オムツ買って来て。Sサイズ。とにかく早く。」


日曜日の朝なのに、電話の向こうの大和さんの様子は、慌しいという感じがした。


それから、ずっと、愛してる 9

Posted by 碧井 漪 on   4 

昨夜から一緒に居ても、まだもっと・・・って欲張りな事を考えてしまう私は、


目の前に差し迫っている、帰らなくてはならない時刻が気になって、とても憂鬱だった。


一緒に居たい・・・


ううん、だめだめ。


そんな駄々をこねたりしたら、瑞樹さんが疲れてしまう。


星の中の1つ 15 (R-18・エロひいき限定公開 1/5)

Posted by 碧井 漪 on   0 

年末の慌しさを感じさせない清々しい朝の陽射しが、レースのカーテン越しに床に届いているのを見ながら、


「まずっ・・・」口にしたコーヒーが薄過ぎて、思わずそんな言葉を零してしまった。


耳の端に引っかかったのか、


真実は、明らかにムッとしたように見える目で俺を見た。


星の中の1つ 14 (R-18・エロひいき限定記事 12/31)

Posted by 碧井 漪 on   1 

腕にかかる重みで目を醒ますと、彼女の寝顔が目に入った。


ああ・・・そうか。


窓にかかるカーテンに目をやると、外はまだ明るくなってはいないと解る。


布団から出ている真実の腕を掴むと冷たかったので、


その体を愛杜は顔が枕に届くまで引き上げてそっと下ろした。


そして何も身に付けていない真実の体を、掛け布団ですっぽりと包んだ。


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