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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 1

Posted by 碧井 漪 on  

2月13日。18時過ぎ。

黒縁眼鏡を掛けた20歳の女子大学生が、白衣を纏い、一人薬学科の研究室で何やら怪しげな実験を行っていた。

そこへ、その女子大学生と同じセクマイサークルの先輩である男子大学生が入室した。

「松田、ここで何やってんの?許可取った?」

「好きに使っていいそうです。」

「また何かネタに強請ったのか・・・」

「強請ってはいません。」

「嘘つけ。『黙ってますから・・・』とか言ったんだろ?」

「それは言いましたね。」

「やっぱり・・・恐ろしい奴だ。」

「何か仰いましたか?」

「いえ、何も・・・ところで、それ何?」

「何に見えますか?」

「炭・・・?」

「失礼ですね。チョコレートです。しかもエアインチョコ!」

「いや、え?チョコって、本気?」

「はい、本命チョコです。先輩に頂いた媚薬もバッチリ入ってます。」



先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 3

Posted by 碧井 漪 on  

2月14日、昼休み。

女子大生Mこと松田夢野は大学のカフェテリアで、同い年のいとこの五月麗太朗とランチを食べていた。

麗太朗は同じ大学の鍼灸師科で美容鍼を学んでいる。

「・・・で、夢ちゃんは先輩の事をどう思ってるの?」

「うーん、都合の良いしもべかな。」

「酷い扱いだね。先輩可哀相。」

「麗ちゃんのポーカーフェイス、素敵。」

「好きでやってないから。何とかしたいけどね。」

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 4

Posted by 碧井 漪 on  

「夢ちゃんは、先輩の事、好きなんじゃないの?」

「だから、何故そうなるのよ。」

「唇奪われて、嫌じゃなかったんでしょ?」

「何も感じなかったって言ったでしょう?」

「そこ、重要!」

「え?」

「何も感じない=嫌じゃない。例えば、ほら、あの隅のテーブル席に座ってるそこそこイケメン腹黒そうな男に唇奪われたと想像したらどう?」

「何か嫌。」

「でしょう?という事は、先輩の事は嫌いではなく、好き寄りと考える方が自然。」

「うーん?自然ってそれは違うんじゃない?麗ちゃんがそうだとしても、私は違うから。」

「俺は違うよ?キスも体に触れられるのも嫌だから。」

「それでよく鍼灸師科に入ったよね。実習あるでしょう?」

「まあ、患者役にこっちから触るのは平気。好きではないけどね。」

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 5

Posted by 碧井 漪 on  

麗太朗は、静かに息を吐いてから席を立つと、

「誰とも付き合わないって言える夢ちゃんが羨ましいよ。」

テーブルの上のトレーを持ち上げた。

「麗ちゃん、どういう意味?」

じっと見上げる夢野の瞳から、麗太朗は遠くに視線を移すと

「いとことしては、どちらかと言うと弱みを握れる男と付き合って欲しいなと思うよ。」と夢野を残し、カフェテリアのテーブルの間を縫うように去って行った。

「もうー、何よ麗ちゃん。もう少し付き合ってよ。」

夢野は、一人になると途端に頭に浮かんでしまう事を消したかった。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 6

Posted by 碧井 漪 on  

「先輩には関係ないです。」

「まあな。けど、薬渡した都合上、気になるって言うか・・・」

「薬を作って貰った対価にって、条件提示したのは先輩の方ですよね。今更、あの交換条件止めるとか言われても困りますから。」

「じゃあ、いいの?あれで呼んでも・・・」

「そういう約束ですから、どうぞ、私の事は好きに呼んで下さい。」

「分かった・・・・・・夢野。」

先輩に名前を呼ばれた夢野の肩は、ビクリと揺れた。


先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 7

Posted by 碧井 漪 on  

先輩は裏の無い人間の振りして実は、とてつもなく腹黒い男だった────としたら、痺れる。

最後まで油断させた私の寝首を掻く。

ああ、ゾクゾクする。もしも先輩がそんなイイ男だったら・・・・・・「夢野?大丈夫か、夢野!」

「え?」

「涎。美人が台無しだぞ。」

快人は夢野を他の生徒から隠すようにして、夢野の口元をペーパーナプキンでそっと拭った。

「別に・・・・・・」


先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 8

Posted by 碧井 漪 on  

2月14日16時。

夢野は大和にチョコレートを渡しに行く事を諦めながら、それでも家に帰れず、大学近くの歩道橋の上から、大通りを行き交う車の列をただ眺めていた。

欄干の外にぶらつかせる両手には、失敗作のチョコレートを入れた紙袋が握られている。

────あーあ、今年も駄目だった。

成功していたとしても、彼・高橋大和に渡せる隙はない。

────ここから落として、車に轢かれて無くなってしまえば諦めもつくかな・・・

毎年、夢野が用意しても渡せなかったチョコレートは、兄・光樹の手に渡っていた。

────家に帰る前に、どこかに捨てよう。

はーあっ、溜め息を吐き、その場から歩き出そうとした夢野は、ふと、歩道橋を・・・駆け上がって来た人物に気付いた。

「はあ、はあ、松・・・」

前屈みになった快人は、左胸を押さえた。






先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 9

Posted by 碧井 漪 on  

夢野がギュッと目を閉じたすぐ後、何者かに強く掴まれた夢野の腕は、後ろへ引っ張られた。

───えっ・・・?

ドスン!

夢野の背中とお尻に硬い物がぶつかる痛みを覚えた。

ふわりと浮いた夢野の体が、階段下まで落ちて着地したにしては、滞空時間が短く、衝撃も軽かった。

それでも多少覚えた痛みに目を開いた夢野は、眼下に広がる光景に息を呑んだ。






先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 10

Posted by 碧井 漪 on  

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しかし快人の目は、そう簡単に開かなかった。ただ、呼吸はしている。

「救急車よびましょうか?」

スーツ姿の若い男性がスマートフォン片手に身を乗り出しながら訊いて来た。

確かに、このまま目を開かなかったらそうしなければならない。

「ちょっと待って下さい。」と言って、夢野は快人の瞼を指で押し広げた。

────早く目を開けてよ、先輩。

夢野の願い虚しく、快人は動かない。

「救急車、お願いします。」

夢野は階段の上に投げ出された快人の手を握りながら、スーツの男性を見上げ、頼んだ。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 11

Posted by 碧井 漪 on  

「そんな、タクシーなんて、大丈夫ですよ。」

立ち上がろうとする快人の背中を、夢野がサッと支えた。

驚いた表情で夢野を見た次の瞬間、「つっ・・・!」快人は苦しそうに顔を歪めた。

「カイトくん!大丈夫?」野島が夢野とは反対側から、快人の体を支えた。

「あ、平気です・・・ほんとに大丈夫なので。」

微笑みながら野島を気遣う快人に少しムッとした夢野は、快人の腕を掴む手に力を籠めた。

「イテッ!」




先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 12

Posted by 碧井 漪 on  

タクシーに乗る事五分で快人の家の前に着いた。

快人の家は駅近くの商店街の中にあった。一階は不動産屋の店舗が入る六階建ての築二十から三十年といったビル。

「これでお願いします。」と夢野は通学時使用しているバス定期の電子マネーを、タクシーの支払い機に翳した。

ピッピッピッと決済完了の電子音を確認した夢野は、快人がリュックからやっと取り出したばかりの財布を快人のリュックの中に押し込み、「行きますよ。」と快人を促した。

バタン、ドアが閉まるとすぐにタクシーは動き出した。

広くは無いバス通り、交通量はそこそこ。タクシーは長い時間停めて置けない。

「歩けますか?」

「大丈ぶっ・・・!」

いてて、と顰めた快人の顔を覗き込んで、夢野は溜め息を零した。

それを聞いた快人は、夢野が掴む手を解こうとした。

「いいよ、ほんとに平気だから。暗くなって来たし、松田は帰っていいから・・・って、あー・・・」

後悔したように言った快人に気付いた夢野が

「何か忘れ物ですか?」と訊いた。

もしかしてこれの事かな、と夢野は後ろに隠した紙袋を差し出そうか迷った。

しかし、違った。

「松田、さっきのタクシーにそのまま乗って帰ったら良かったんだよ。あーあ・・・」今度は快人が溜め息を吐いた。

「別に私は足を挫いてませんから、タクシー乗らなくても帰れますし。」

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 13

Posted by 碧井 漪 on  

夢野は人間不信だった。家族は別として、人を見たら疑えと肝に銘じている。

人より恐ろしい生き物はいない。嘘、偽り、欺き、裏切り、善い事より悪い事の方を多く挙げられる自信があった。

だから今も親友と呼べる友人はいない為、他人に肩を貸すなんて事も無かった。

快人の事も放って置いても良かった。

しかし快人に助けられた事で、夢野の中に今まで感じた事の無かった不思議な気持ちが生まれた。その正体に興味があった。

────先輩は人が好過ぎる。いつも弱味をちらつかせて利用して来る人間を助けるなんて事、私なら絶対にしない。

夢野には分からなかった。どうして快人は身を挺し、歩道橋の階段から転落しそうになった夢野を助けたのか。

エレベーターを降りた夢野は、ビルの狭い廊下を、快人に肩を貸しながら進んだ。

「先輩って本当にバカですね。」

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 14

Posted by 碧井 漪 on  

夢野は、バッグの中から取り出したスマートフォンの画面を確認したのち、耳に当てた。

『もしもし、松田?今どこだ?』

快人の声の後ろで、複数の子どもの騒ぐ声が聞こえた。外に居るらしい事が分かった。

「先輩こそ、今どこですか?」

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 15

Posted by 碧井 漪 on  

「ゴ、リラ・・・?」

茂みを揺らして出て来たのは、本物のゴリラでは無く、ゴリラマスクを頭からすっぽり被った「男?」だった。

開いた両手の指をいやらしく曲げ、肩の辺りに構えたまま、ガニ股で近付いて来る、ロングコートにショートブーツのゴリラ男。

────気持ち悪い。まさかこっちに来るとか?

辺りに人けは無く、夢野以外見当たらない。予感は恐怖に変わる。

────嫌!こっちに来ないで!嘘でしょ?

夢野は後退りながら、何か凶器になるものは無いかとバッグの中を探ったが、もしかしたら今日、大和の会社まで行くかもしれないと考えて居た夢野は、いつもなら一つ二つある痴漢撃退グッズを敢えて家に置いて来てしまった事を今思い出した。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 16 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

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夢野の悲鳴は長く続かなかった。

ゴリラ男にされているおぞましい行為から、声が出せなくなっていた。

男は夢野のコートを開(はだ)け、セーターの上から胸の膨らみを鷲掴んだ。

「い、痛っ・・・!」

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 17 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

────これは夢よ、悪い夢・・・・・・

そんな事はないと夢野は分かって居ても、逃避しなければおかしくなってしまいそうだった。

しばらくして、再びしゃがみ込んだ男は、倒れたままの夢野のコートで局部の汚れを拭った。

目を開けられない夢野は、海老のように丸まって動かない。

男は再びコートを着込むと、ポケットからハサミを取り出した。

ジャキッ、ジャキッ、ジャキッ・・・!

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 18

Posted by 碧井 漪 on  

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────え?先輩?今"殺してやろうか?"って言った?

ぞくりとする程冷たい目で放たれた快人の低い声。夢野が初めて聞いたそれは胸に刺さった。普通と言われる女の子なら怖がる所だが、夢野は違った。

────別人のように"らしくない先輩"だけど・・・こっちの方が素敵。

しかし、その快人の冷たい表情はすぐに消え去った。ふっと笑いながら快人は続けた。

「・・・嘘だよ。だけど、この状況下で死んでもとか言うな。」

「はい。」

「お、素直。なんか不気味だな。」

はははと笑う、いつもの快人だと、夢野は少しガッカリしながらも安堵した。

「取り敢えず乗れ。」と夢野のバッグを拾った快人はそれを夢野に渡すと、夢野を自転車の荷台に座らせた。

そして自転車に跨った快人は夢野に言った。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 19

Posted by 碧井 漪 on  

「松田、えっと・・・」髪を短くした夢野の前に立った快人は、まるで初対面の人のように戸惑いながら、

「これ、服。」と洋服店の紙袋を差し出した。

「えっ?服って?」

「それ着て帰ったら、家族に色々訊かれるかと思って。」

「ああ・・・そうですね。先輩にコートお返ししないと。」

夢野は快人に借りて着ているコートを脱ごうとした。が、コートの下はブラジャー一枚だという事に気付き、どこで着替えようと考えた。



先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 20

Posted by 碧井 漪 on  

快人の気持ちの分からない夢野だったが、それを考えるのは今はやめにして、とにかく、足を痛めて辛そうな快人を家に帰し、夢野は麗太朗に連絡した後、今夜泊まる所を探そうと考えた。

────麗ちゃんにはあとで連絡しよう。泊まれる所、せめてシャワー浴びて着替えられる所か・・・ネットカフェは嫌だけど、ホテルかあ・・・どうしよう。

一刻も早くシャワーを浴びたいのと、今は家族と顔を合わせたくない夢野は、その条件の揃った所ならどこでもいいとは思いつつ、不特定多数と顔を合わせなくてはならないネットカフェは避けたかった。

────一時的にシャワー浴びて落ち着けたら、遅くに帰ってもいいんだけど、お父さんより遅く帰ると色々言われそうだからなあ・・・やっぱりホテルに泊まろうかなあ・・・

夢野はこの辺りのホテル一泊の相場は知らなかった。

しかし、この駅前に格安のビジネスホテルは無い。タクシー、若しくは電車でわざわざ行くのも・・・と考えた夢野の脳裏に、線路沿いに建つ一軒のホテルの存在を思い出して、そうだわ!と手を打った。







先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 21 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

夢野が一度も入った事のないタイプのそのホテルには、

『休憩 2時間5000円 宿泊 9000円』

という看板が掲げられていた。

主に二人以上で入る人が殆どのホテルに、女子大生独りで入る事は滅多にない。

あるとすれば中で待ち合わせ、そんな風に取られてもおかしくない。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 22 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

「今って、松田、ここで脱ぐのは・・・」

コートの下はブラジャー一枚。寒いし、いくらそういうホテルの前だからって外で脱ぐのは本意ではない。

「じゃあ、部屋で。一緒に付いて来て下さい。」

「え?一緒にって─────」

「ここで騒ぐのは目立つので嫌です。早く!」

夢野は快人の背中を両手で押し、ホテルの中へと入った。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 23

Posted by 碧井 漪 on  

「と、とにかく、早くシャワー浴びて、着替えたら帰ろう!」

────それは私も考えていた所。帰らないで泊まるけれどね。取り敢えずシャワー浴びてから、先輩をどう苛めるか考えよう。

「先輩、そんなに焦らないで下さい。」

「いや、焦るとかそういう事じゃないから・・・!」

夢野はこの後、いたぶられて慌てる快人の様子を思い浮かべると、愉しくて、口の端が上がってしまうのを止められなかった。

快人は夢野に背を向け、部屋のドアを見つめたまま、固まっている。

────先輩、ガチガチに緊張してる。ふふっ、滑稽で見ているだけで愉しい。この後、どうやってからかおうかな。

「シャワー浴びて来ます。テレビでも見てて下さい。」

「いいから、早く。」

「はい。」

夢野は洋服の入った紙袋を持ち、自作チョコの入った紙袋はゴミ箱に捨てた。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 24

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────ゴシゴシ、ゴシゴシ・・・もうそろそろ出よう。

バスルームで20分以上体を擦り続けた夢野は、ようやく体中の泡をシャワーで洗い流した。

────どのくらい経った?15分位?先輩、まだ立ったまま待って居るのかしら?

実際には30分以上経過していた。

夢野がバスルームに籠もって居る間、快人は・・・・・・

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 25

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裸でバスルームを出た夢野は、脱衣籠に入れたバスタオルを身に纏った。

バスローブもあったが、それより腕と脚の出るバスタオルの方が、快人を慌てさせると思った。

────ふふっ、先輩、多分滅茶苦茶慌てると思う。見ものだわ。録画しなくちゃ。

夢野は快人をからかうつもりでいた。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 26 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  



────キスでもしたら、びっくりして飛び起きるかしら?

けれど、夢野は快人にキスしたいと思わなかった。

────そう言えば、昨日、されたんだ・・・チョコで豹変した先輩にキス・・・・・・あれ?チョコ?食べた?まさか全部?

夢野が再びテーブルを振り返ると、チョコレートの紙袋が転がっている。

────まさか、ね・・・このまま先輩を起こしたら昨日みたいに豹変するなんて事、無いわよね。ドキン、ドキン、ドキン・・・・・・


先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 27 ※R-18

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快人は、両手で夢野の乳房を強く揉んだ。

ぎゅっ、ぎゅうっ・・・

夢野の柔らかな膨らみは形を変え、その顔は痛みに歪んだ。

────先輩、性格変わってる?もしかして二重人格?

夢野は両足をバタつかせながら、この先、どうしたら快人を上手に説得出来るか考えていた。

────助けを求めても無駄よ。密室に二人きり。自力で抜け出すしか方法は無い。だけど両手を拘束されて、更に体の上に跨られているこの状況。圧倒的に不利だわ。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 28 ※R-18

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「ちょっとガッカリしたよ。、そんな女だったなんて。男に跨られて喜ぶなんてさ。」

「別に喜んでなんか・・・」

「もしかして、さっき襲われたのも自作自演?普通なら警察に届けるだろ。しかも俺をこんな所に連れ込んで、さっきのゴリラ男の代わりにしようって魂胆か?そんなにヤリたいの?」

「何言ってるんですか。そんな訳ないでしょう?」

「男に精子ぶっかけられて喜んでるような女だって知ってガッカリだよ。好きだったのに。」

「えっ?先輩、今なんて?」

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 29 ※R-18

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────ドキドキ、ドキドキ・・・先輩、早く!一気に、一思いにエイッと貫いちゃってクダサイ・・・・・・

両手を拘束されたまま、夢野の両脚は快人の手によって開かれた。

顕わになったピンク色の花びらのような柔らかな雌襞に、硬い雄棒が擦り付けられた。

────いよいよ・・・!

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 30 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

「挿れるぞ。」

いつになく低く放たれた快人の声に、夢野はぞくりとした。知らない男に犯されているようで、背徳感が募った。

────先輩もこんな顔するんだ・・・知らなかった。誰かとした事あるのかな・・・・・・

ズッ、ズズッ!

────い、痛っ!

あれこれ考えている暇は無かった。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 31 ※R-18

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────何かを失った気がするのって、どうして?処女でいる事に拘りなんて無かった筈なのに・・・

ベッドから離れて、ティッシュ箱の前で淡々と事後処理をする快人の横顔、それを寂しく思った夢野の頬を涙が伝った。

「ぐすっ・・・」洟を啜った夢野はしまったと思ったが、遅かった。

夢野が泣いている事に気付いた快人が振り向いた。

そして快人は、再びベッドの上に乗ると、

「痛かったか?」と涙を拭えなかった夢野の両手を、オレンジの拘束具から外した。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 32 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

夢野は快人に肩を噛まれた。

一秒、二秒、三秒・・・離れる寸前、強い力が加わった。

夢野の白い肌に、赤い噛み痕が残った。

────先輩、何で噛んだの?支配欲の表れ?だけど・・・

違うかもしれないと夢野が思ったのは、快人が噛み痕ではなく夢野の目を見つめて居たからだった。

────何?どういうつもりか、全然分からない。先輩は一体何を考えて私を犯したの?

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 33 ※R-18

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「暴れるなよ。」

怒って居るのとは違う低い声。落ち着いた大人を感じさせる快人の声に、夢野は大和を思い出してどきりとした。

────先輩って今23歳の筈よね・・・大和さんの足元にも及ばないのに。

夢野は大和のようなSで腹黒い男を理想として居たが、実際、大和とどうこうとは考えた事も無かった。

────大和さんとこんな事、死んでも出来ない。まだ先輩で良かったのかも。何とも思ってないし。だけど・・・

夢野には一つ心配な事があった。

それは快人が他言してしまう事。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 34 ※R-18

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ぎゅっ・・・

夢野の局部には、男の硬いモノが押し付けられていた。

────また挿れられちゃうのかな・・・

快人の雄棒で、体の中心を串刺しにされたような痛みを思い出した夢野はゾクリとした。

────痛い、物凄く痛かった。内臓が裂かれるような痛み・・・また味わえるの?

夢野は酷い痛みを再び味わいたくて堪らなくなった。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 36 ※R-18

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夢野は快人に手を引かれ、バスタブの中に引き入れられた。

先にお湯の中に沈んだのは快人で、夢野は向かい合う形で、快人の揃えた両脚の上を跨ぐ恰好でお湯に浸かった。

掴まる場所が無い夢野の両手は快人の肩を掴み、曲げた両膝は快人の腿を挟んでいた。

そして夢野の浮いてしまうお尻を快人が手で引き寄せると、「ひゃあ!」と悲鳴を上げた夢野の背中が仰け反って、前屈みだった姿勢の夢野は、反対に後ろに倒れそうになった。


先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 37 ※R-18

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ズ、ズブ、ズプン・・・

夢野の中に、快人が呑み込まれて行った。

「あっ、ああ・・・!」

痛みは伴うが、さっきの初めての時とは異なる感覚に、夢野は声を上げてしまった。

快人は夢野の腰を掴み、下から何度も強く突き上げた。

硬い異物で体の中を押し広げられる夢野は、怖いと思った。

しかし、段々痛みだけではない、何かが体の奥から押し出されるような、決して気持ちの良いだけではない不思議な感覚が、痛みだけが欲しいと思っていた夢野の思惑が外れた事を教えてくれた。

────セックスって、痛み以外の何があるの?快感?快感って、この気持ち悪い感じ?吐き出したいのに吐けない感じ。いつまで続くの?この不快感・・・体が壊れるまで耐えれるものなのかな・・・・・・

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 38 ※R-18

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「心臓、止まりそう・・・」

「えっ?心臓?大丈夫ですか?」

あれだけ激しかった快人の突き上げが止んだ事から、夢野は本当に心臓が止まりそうなのかもと心配になった。

ラブホテルの一室。二人共全裸でバスタブに浸かったまま繋がっている状態の今、快人の心臓が止まり、死んでしまったら困る。

夢野は焦った。

「先輩、早く抜いて出ましょう!」

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 39 ※R-18

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「何で?愚問・・・」

快人に馬鹿にされた夢野は腹が立った。

いくらSで腹黒な男が好きだとは言っても、貶められるのは嫌いな夢野だった。

────"愚問"って何よ。分からないから訊いてるの!この状況の何が"地獄"なのか説明してよね!

しかし腹は立てても、それを快人に真っ直ぐぶつける事が出来ない夢野は、"地獄"の言葉の裏に何が隠されているのかと一生懸命考えた。

────"地獄"="嫌だった"って事よね?ハッ、もしかして、私とのセックスが気持ち良くなかったとか?俗に言う"イケない女"なの?私。だから"最悪"って意味で"地獄"って言ったのかしら?

「そんなに嫌なら、早く離れて下さい。」






先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 40 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

夢野の秘処を擽るように、シャワーのお湯が当たる。

「や、やめ・・・っ!やめ、て・・・・・・」

痛みなら堪えられる。けれど、これは────

お湯で刺激されながら、突っ込まれた指をグルグルと掻き回され、夢野の下半身は今まで感じた事のないもどかしい疼きを連続で与えられ続けた。

「ちゃんと洗わないと。まだ痛い?うーん、じゃあ・・・」

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 41 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

快人は

「イッた?」と夢野に訊くが、

今のが"イッた"という感覚なのか夢野には分からず、

「分かりません。」と言うと、

「じゃあ、まだだ。」と再び口を開け、舌を出した快人を見て怖くなった夢野は慌てた。

「もうイキました。だから────」

「ふうん。じゃあ、出ようか。」

急に快人は、冷めたように言って、夢野の体を手離した。

互いに熱いシャワーを短く浴び、無言でバスルームを出ると、バスローブを羽織った。






先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 42 ※R-18

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「エロいな、お前のカラダ。」

普段の快人からだったら、一生聞けないような言葉を聞かされた夢野は衝撃を受けた。

────何?"エロい"なんて誉め言葉でも何でもないのに、寧ろ男達にそんな目で見られるのが嫌だったのに、先輩にそう言われて、何故か嬉しい。体はどんどん熱くなる。いつもと別人の先輩に見つめられて、いつもと違う行為をされて、この先、どこへ行き着くのか知りたい。だから・・・

「もっと・・・エロくして、先輩。」

夢野は快人を煽った。自分ではない、別の女にこのカラダを乗っ取られてしまったようにも感じた。けれど、それを嫌だとは思わず、このまま快人を煽れるならば、今までの自分には無かった知恵を、自分が今まで気付かなかった自分に教えて欲しいとまで考えた。

「こんな女だって思わなかった。」

いい意味でも悪い意味でも夢野の胸に突き刺さる言葉を一つ吐いた快人は、その口ですぐに剥き出しにした夢野の乳房の片方を含んだ。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 43 ※R-18

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快人は指で押し広げたままの夢野の雌孔に、再び硬く勃ち上がった快人の雄棒をズブズブと呑み込ませて行った。

柔らかな濡襞の間を、剛直な肉棒が割り入って、熱くなった最奥へ辿り着く。

互いに触れ合う事のないと思われたその部分を交わらせながら、二人は深い口づけを交わした。

先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 44 ※R-18

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火照る体とは裏腹に、夢野の頭の中は冷めて行った。

「それは・・・ありがとうございます。」

"戯言"に対して繋ぐ言葉が見つからずにそう放つと、

「礼なんか言わない方がいい。」

低い声でぼそりと吐き出した快人の腰が一度引かれた。しかし、まだ熱い楔は再び夢野の深くまで打ち込まれた。



先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 45 ※R-18

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快人は、その大きな手のひらを、夢野の額に当てた。


ふいに胸の奥がムズムズと疼き、それを恥ずかしいと感じた夢野は、触られている事に耐えられなくなり、

「や、めて下さい!触らないで!」と快人の手を撥ね付けた。


「それだけ元気があれば大丈夫そうだが、朝まで眠った方がいい。」

そう言って、快人も欠伸をした。


「眠るって、どこで?」


先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 46 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

バスルームの椅子に座らされた夢野は、快人がバスタブにお湯を張り直すのをぼんやり見ていた。


────私を犯したのは先輩の方なんだから、この場合『お前のせいだから』ではなく『俺のせいだから』と言うのが正しいのではないの?普段とは全く違う性格。別人のよう・・・という事は、先輩は"多重人格"なの?そういう人に会った事は無いから、実在するかどうかは半信半疑だったけれど、もしも先輩がそうなら、話し方、考え方、口調や行動もすべて普段とは異なるのだから、実在すると言える。でも、でもでも待って。こっちが"素"で普段が"演技"だったら、先輩は"多重人格"ではない事になる?




先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 47 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

快人の手によりパックリ開かれた夢野の秘部は、熟れた果実のように赤く、腫れていた。


少しの刺激でも感じてしまう夢野のそこに、快人はシャワーの湯を当てた。


強い水流に圧された敏感な内襞はビクビクと震えた。





先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 48 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

快人は夢野の耳元で囁いた。


「お前のオク、サイコウだった。」


「・・・っ、えっ?」


夢野は耳を疑い、快人の胸から顔を上げた。


「顔に似合わず、エロい躰でビックリした。」


普段真面目な快人の方こそ、こんな男だったとは、私の方が驚いて居ると夢野は言いたかったが、夢野のナカを指で突き上げながらでは、声が出せなかった。


そして快人は、震える夢野の首筋を唇で辿った。


唇が離れた時、もう終わりかと夢野が目を開けた瞬間────ガプリ。






先輩の好きにしていいですよ? -女子大生Mの恋愛事情- 50 ※R-18

Posted by 碧井 漪 on  

二人は、バスタオルで互いの体に付いた水滴を簡単に拭った後、ベッドに倒れ込んだ。

うつ伏せになって目を閉じた快人が、このまま何もせずに眠ってしまうのではないかと危惧した夢野は、

「ねえ、アレって何ですか?」と快人の体を揺さぶった。

「ん?」

パチと目を開けた快人は、夢野を見るとニヤリと口の端を上げ、

「そんなにしたいの?まだ足りない?」と訊いた。

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