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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

静穏の切れ端 1

Posted by 碧井 漪 on   0 

静穏の切れ端1
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    “いる”と思っていたけれど。


    必要な部分はどっちがどっちかわからなくなった。


    俺にとってお前が必要なのか不必要なのか。


    私にとってあなたが必要なのか不必要なのか。


    取るに足らず、ちぐはぐで居心地の悪い気持ちにさようなら。


    それは静穏だと思っていた日々から切り離した感情。


    一体どっちが”大切”な切れ端だったんだろう。


    どっちを選んだら正解だったのだろう。


    静穏の切れ端 2

    Posted by 碧井 漪 on   0 

    静穏の切れ端2
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      「この先俺と一緒に居ても、お前がつまらなそうだから、別れよう。」


      大学時代から数えて五年以上付き合って来た彼から、


      前触れもなく突然、一方的に別れを告げられた。


      つまらなそうな顔だったのかな?と彼の帰った後、鏡を見てみた。


      前触れかぁ・・・特にないなぁ。


      でも、

      確かに・・・

      ほぼノーメイクなのはいつもの事だけど、それに加えて、目の下には隈が出来てて、やつれて見える。


      静穏の切れ端 3 最終話

      Posted by 碧井 漪 on   0 

      静穏の切れ端3
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        主任に彼女がいるという事は知っていた。


        ただ、昨日、元気のない主任に何かあったんですか?と訊いたら、

        『最近彼女と別れたんだ』と返されて、複雑な気持ちになった。


        今日は突然会社を休んだ主任。


        休日出勤した次の日も、深夜まで残業した翌日も、休まなかった主任が、『熱があって、しんどいから休ませて下さい』だなんて。


        私は心配になって、部内でお見舞い代表を買って出た。


        みなさんはまだ、主任が彼女と別れた事を知らないから、私と主任がどうこうという事は想像されないみたいで安心していた。


        勿論、私は噂されても構わないけれど、主任が会社に居辛くなってしまっては嫌だから、そうならないで貰えたらいい。


        君は変わり者なんじゃなくて不器用な正直者なんだね

        Posted by 碧井 漪 on   2 

        君は変わり者

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          今日は朝から快晴だった。


          天気予報も晴れるでしょうだった。


          傘を持ち歩く人の居ない日だった。


          それなのに、午後になると雨雲が蔓延(はびこ)り、

          夕方には大量の雨粒が、

          重たそうな灰色に変わり果てた空から落ちて来た。




          再登板

          Posted by 碧井 漪 on   4 

          隣の家の娘さんが、三人目となる赤ん坊を産んだ。

          俺の息子と同い年の娘さんの里帰り出産前から、3歳と5歳のヤンチャ坊主を預かる隣の家の奥さんと家の前で会って挨拶をしたとき、

          苦笑いして大変そうな素振りを見せた奥さんに、嫉(ねた)む気持ちのようなものを覚えた。


          結婚して12年経つ俺の息子が子宝に恵まれないことを知る奥さんは、無意識もしくは無神経に孫の可愛さを見せつけ、俺に対して勝ち誇っている、或いは同情している、

          どちらにしても、俺の心にずしりと生まれたその悪い気持ちを捨てる場所がすぐに見つけられない。


          居た堪れず、適当なところで家に入り、その気持ちを振り払う如く、首を振ってみる。


          60半ばを過ぎた俺は焦っていた。内心では、死を常に意識しているお年頃。


          一日でも早く孫が欲しい。


          大局観

          Posted by 碧井 漪 on   0 

          自宅からバスで15分の所にある大型商業施設に設けられた、無料の碁会所のような所で、

          最低でも週に一度は出くわす三つ年下のやっさんと碁を打っていると、やっさんがにこにこというよりはにたにた笑いながら自分の話をし出した。


          やっさんはこの前、自宅に遊びに来ていた5歳の孫娘に囲碁を教えてくれとせがまれて、おもちゃ屋で買って来た子ども用の小さな盤で教えたところ、孫娘は一日で碁の打ち方を憶えてしまったらしい。


          その後、やっさんの娘と対局して、孫娘が母親を見事打ち負かしたという話を自慢気に聞かされた。


          「あれ(孫娘)の"大局観"はすごい。プロになれそうだ。」などという孫バカぶりを臆面も無く話されると、却ってこっちが恥ずかしくなり、綻ばしてしまった口元から慌ててそっかと相槌打って、笑ってしまった理由を隠した。


          まだ5歳だろ。棋士になりたいと思う訳がない。自分の願望を押し付けるなよ。孫バカ過ぎておかしいぞ。


          「頑張ればいつかじーじに勝てる?とか聞いて来る、可愛いやつでさ・・・」


          へっ、何がじーじだ。いい年して自分で言うか?


          あーあ、鼻の下伸びてるぜ、じーじ。


          バッドエンド&ハッピーリスタート 2

          Posted by 碧井 漪 on  

          アンド1

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          12月のクリスマス前の人気(ひとけ)のない午後の海。


          けじめをつける為に彼女を海へ誘った。


          初めてのデートは今とは真逆、夏の夜、花火大会だったな。


          髪を切ったばかりだから似合わないよ?と前置きした彼女が披露してくれた浴衣姿は、今まで見たどんな恰好より可愛くて、俺は握った手に汗をかき、彼女と手を繋ぐタイミングを失った。


          浜辺前の道路に立ち並ぶ人ごみの中で肩が触れ合ってどきどきしたのは束の間、すぐにぎゅうぎゅう鮨詰めになり、とにかくはぐれないようにと彼女の肩を抱いた。高二の俺は、それだけでもう頭ン中カーッとなって、人混みの中、余計暑さが増して辛かったのはよく憶えている。


          驚いて上げた彼女の頬の色が変わっていたかは暗過ぎて判らなかったけれど、嫌がられなかったようだったのでホッとしたな。


          暗がりの中、上がる花火の光に照らされた彼女の、いつもより艶めく唇を見たいけど見ていられなくて、ずっと足元のくたびれたスニーカーを見てた。


          それから帰り道、どうやって帰って来たんだか、浴衣と唇でいっぱいになった俺の頭から、見た筈の花火や帰り道の記憶は全てブッ飛んで・・・


          君の髪

          Posted by 碧井 漪 on  

          君の髪

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          僕は、君の髪の毛になりたい。


          笑う度 揺れる、やわらかそうな髪の先が、君のピンク色のほっぺたをやさしく包み込む。


          放課後、放送室の西窓を通ったオレンジの陽に透けて、金色に輝いている君の髪。


          君が嬉しそうな時、とても楽し気に動く。


          君が悲しそうな時、それを隠して守る。


          何も言わないけれど、髪は君の感情を表わす大切な君の一部で、多分僕より、今の君の気持ちを解っているところとか、羨ましい。


          でも僕が、君の髪の毛になる事は不可能だ。


          恋の色

          Posted by 碧井 漪 on  

          恋の色

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          君を好きになってから

          同じ色にしか見えなかった毎日の色が、変わって見えた。


          何気ない君の仕草が一々気になって仕方がない僕は、

          君を見ないようにするだけで精一杯。


          僕の胸の奥の高まって行く音に、どうか気付かれませんように。


          本当は君を見ていたいよ。


          君に気付かれずに見ていられるならずっと。


          たとえば君の机の上に無造作に置かれた消しゴムになって、

          たとえば君の足を守る上履きになって、

          たとえば君の・・・


          「ねぇ!」


          教室内、朝のホームルーム前のざわめきの中、君の声だけがはっきり聞こえて来る。


          寒暖計 (R-40)※推奨

          Posted by 碧井 漪 on  

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          今回のお話は

          再登板

          大局観

          に続く、女性視点のお話になります。


          決して楽しさを感じられるお話ではありません。


          エロは一切ありませんが、大人すぎる小説の為、R-40とさせて頂きたいくらいなのです・・・ご覧になりたい方は止めませんけれども、ご注意下さい。


          これを読むと、恋愛も結婚もしたくなくなっちゃう・・・!カモシレナイ・・・φ(T□T)ウウウ、サクシャモナキマシタ。


          苦くて切ないのは恋愛中の恋人同士だけではないのだなぁ・・・と思います。


          昔の想いを蘇らせるおばあちゃんのお話です。







          バッドエンドアンドハッピーリスタート 3 最終話

          Posted by 碧井 漪 on  

          Album
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          過去のあの時、二つあった道は、一つしか選べなかった。


          未来は二つあったと考えていたあの頃を振り返って思う。


          結局人生は一つしかなかったと。


          初めからこうなる運命だったのかと考えたり、

          いや、あの時、もう一つの人生を選んでいたらと溜め息を吐いてみる。


          あの頃の私の人生を大きく動かす力になったのは、なんといっても「恋」だった。


          「恋人」と別れる、それを決めた日が分岐点だったと思っていた人生は、そうではなかった。





          無遠慮 (R-40)※推奨

          Posted by 碧井 漪 on  

          再登板 男性視点
          大局観 男性視点
          寒暖計(R-40) 女性視点
          に続くお話。男性視点です。


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          孫が生まれた。


          七十手前で、ようやくおじいちゃんだ。


          初孫、そして一人息子の子どもだから内孫、

          だけどまだ一度も会った事が無い。


          孫娘が生まれてから一月半(ひとつきはん)。


          嫁さんは実家に里帰りしたらしいが、うちには来ない。今は自宅に戻ったそうだ。


          うちに来ないのは、嫁さんの実家より遠方だからという理由らしいが、

          先日テレビを見ていたら、なんちゃらこめテーターが、

          『奥さんの実家って遠方でも頻繁に帰ったりしますけど、旦那の実家が遠方だと完全に足が遠のきますよね』と言っていた。


          紅い唇

          Posted by 碧井 漪 on  

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          「やだ、カップに口紅付いちゃった。」

          並んでまで入った喫茶店の紅茶よりもカップの方を気にする君に、

          「どうして落ちない口紅を選ばないの?」と訊ねた。


          「落ちないというか落ちにくい口紅はね、私の肌に合わないの。唇が荒れちゃうから。」


          「ふうん。」


          店に並ぶ口紅なんてどれも同じで、

          違うのはメーカーや色や価格なんだとばかり思っていた。


          誰の胸も痛めない言葉が好ましい

          Posted by 碧井 漪 on  

          誰の胸も痛めない言葉が好ましい
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          生まれ付きあたしは女と決められていた。


          だけどいつからか、男に生まれたかったと思っていた。


          女とあらば、気持ちのない相手でも抱ける男に。


          勿論、そうではない男もいると思うけれど、あたしがセックスに望める事は、気持ち良さだけだから。それだけしか望んではいけないと決められた人間だから。





          この世で嘘を吐かないで生きている人に会ってみたい。


          誰しも保身の為、嘘を吐く。


          あたしの場合は、まず相手の心を壊さない為──なんて綺麗事と言われればそれまで。


          あたしの体の中にある秘密を誰にも明かしたくないだけ。


          本当の事、それを言えば、相手もあたしも決してしあわせとは言えないような、妙な気持ちになる。

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