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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

乙女ですって 1 (R-18・異色系社内恋愛) とてもかくても派生編 安藤隆人(部長)

Posted by 碧井 漪 on   0 

安藤隆人は畠山志歩理が戻って来て返した指輪を納めた箱を開いて、ぬくもりの消えたその煌めきを確認したのち、はぁ・・・と溜め息を吐いてパクンと指輪の入った箱を閉じた。


そしてふっと笑った。


志歩理さんはこの指輪を買い取りますと言った。


だけどそんな事されたらもっと惨めになる。


俺と別れて他の男の元へ行くとしても、指輪は持っていて欲しかっ・・・いや、持てる訳ないか。


ネックレスにしておけば良かったのかな?


それともブレスレット?ピアスはしていなかったからイヤリングとか?


ふっ・・・そんな物、最初から要らなかったんだ、志歩理さんには。



乙女ですって 2 (R-18) 綱島菜津子(綱さん)

Posted by 碧井 漪 on   6 

綱島菜津子、39歳独身の女です。


標準よりちょっぴりポチャ目の彼氏いない歴20年目。


現在の会社の在籍年数は、大学卒業してからですから、勤続18年目です。


課長補佐で、未だに課長になれないのは女性であるからという理由だけでもなくて、多分独身という事からかもしれないと考えるようになりました今日この頃です。


同じ女性社員でも家庭と仕事を両立させていないという点で、格が下に思われているようです。


そうは言われましても、子どもがいない分残業貢献しているのですが、それは不公平だと思ってもいけません。


それはあなたの根拠のないいいがかりでしょ?と言われてしまいましたら、

役職なし、当然役職手当なし、残業あり、ですが残業代なしの私としては、愁いを帯びた晩秋の夜のように訳もなく、あ、訳はありましたけれど、どちらも身に沁みて切なく感じるのは同じ事ですから。


乙女ですって 3 (R-18) 二人の関係

Posted by 碧井 漪 on   2 

目の前のホテルのバーのテーブルに伏して、眠ってしまわれている安藤部長。


時刻は23時35分を過ぎてしまいました。


お酒が回って赤い顔になられた部長の姿は初めてで新鮮です・・・と、それどころではありませんでした。


とにもかくにも0時までに部長を愉しませて私は立ち去らなくてはなりません。


「失礼いたします。部長、部長、起きて下さい。」


菜津子は隆人の隣に移動すると、背中に自分の右腕を回して、上着を脱いでいた隆人の右脇腹のワイシャツを掴んだ。


そして左手を隆人の左脇を支えるように差し入れて、ソファーの上に背を起こさせようと試みた。


乙女ですって 4 (R-18) 綱さんの40歳の誕生日

Posted by 碧井 漪 on   0 

「申し訳ございませんでした。私、もうあと三分でここから失礼しなくてはなりませんので・・・」


「あと三分って?」隆人は右手首に嵌めてある自分の腕時計で時刻を確認した。


ああ・・・もう0時になるのか。


ちら、と隆人は腕時計から視線を上げて、菜津子を見た。


綱島さんの服は、特に乱れていないようだ。


俺自身も、上着以外脱いではいないし、よく見ると靴もそのまま履いている。


と、いう事は・・・何もない、していないよね?


「それでは!失礼いたします。」と綱島さんは俺に向かって深々とお辞儀をして、急いで部屋を後にした・・・


が、戻って来た。


「あのう、部長、こちらを忘れておりました。」


乙女ですって 5 (R-18) 性的嗜好

Posted by 碧井 漪 on   0 

「失礼します、部長。こちらに横になっていただけますか?」


俺は綱島さんに背中を支えられながらベッドの上にゆっくりと仰向けにさせられた。


靴も脱がされ、靴下まで脱がされると、少し焦ったが、疲れていた俺はしばらく動きたくなくなっていた。


「綱島さん、一体・・・?」


光を遮られた暗い中、ベッドに横たわると動くのは億劫になり、このまま眠ってしまいそうだ・・・


目隠しされて、縛られてはいないけれど、まるで催眠術にかけられたように綱島さんの言いなりになっている。


はぁ・・・と俺は心の中で溜め息を吐いた。


乙女ですって 6 (R-18) 口淫 ※閲覧注意

Posted by 碧井 漪 on   4 

「あれ?部長・・・眠ってしまわれましたか。ですけれど、こちらは”起きて”いらっしゃるご様子です。この場合は・・・」


うーん、と菜津子は考え始めた、というより20年も昔の事を思い出そうとしていた。


おぼろげな記憶ですが、男性のこの部分が”起きて”いらっしゃる時には、一刻も早くすっきりとしたいという状態と教わりました。


少し刺激を与えてみましたら部長もお目覚めになられるでしょう。


ぐー、くー、ぐううぅ・・・といびきをかき始めた隆人。


菜津子はベッドの上から立ち上がると、ワンピースを脱いだ。



乙女ですって 7 (R-18) Mな悪魔

Posted by 碧井 漪 on   2 

項垂れて黙っている菜津子を見ながら隆人は内心、どこで俺は間違えて、こんな事態に陥る結果になってしまったのか・・・と考えていた。


こんな事態、それは歓迎すべき事ではないのだが・・・決して悪くはない時間ではあった。


あ、いやいやいや、コホン、そうではなくて、問題は相手だ。


例えばこれが、当初の想定内の人物、志歩理さんであったのなら何も問題ないと言える。


しかし、相手は同じ会社の部下ではないが年下の同僚、社歴は綱島さんの方が長いから先輩になるが、


とにかく、いくら独身と言えど、恋人でもない綱島さんにホテルの一室で口淫されたとなると、問題になる。


それは俺が強要した事ではないと言っても、誰が信じるだろうか?


隆人が、押し黙っている菜津子に視線を向けると、「どうか見ないで下さい。申し訳ございません。」と菜津子が俯いて体の前に両手をクロスさせてワンピースをかき抱いたままの姿で言った。


その仕草に隆人はどきりとして、ごほんと咳払いをしながら菜津子から視線を逸らした。

乙女ですって 8 (R-18) 淫らな誤解

Posted by 碧井 漪 on   0 

12月まで封印していたシリーズなのですが、今夜の更新分がどうしても間に合わなかった為に公開させていただきます(あと一時間で12月になるのでというのはイイワケです)。


あまり女性向けではない(けれど男性向けでもない^^;?中途半端で本当なら限定にしたかったキチク系)内容となっていますので、ご注意下さい。(また読者様が減ってしまいます・・・φTxT;うう・・・)

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    部長は”楽しませる”事を”好きな人”以外にしてはいけないとおっしゃったけれど、部長は”好きな人”だから”楽しませる”事をしてもよろしいという事ですね。


    「綱島さん、目隠しは自分でする・・・それで、綱島さんも目隠しをしてくれる?」


    「何故でしょうか。」


    「あまりじっと見られたい部分ではないから。」


    「それでは目を瞑っています。」


    「それなら俺も目隠ししないで目を瞑っていてもいい?絶対に開けないから。」


    「・・・わかりました。」


    こくっ、と小さく隆人は唾を飲んだ。


    乙女ですって 9 (R-18) 自己辯護

    Posted by 碧井 漪 on   0 

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      菜津子の家、ジュエリーショップツナシマと書かれたシャッターが閉められた店の前に立った隆人は、自分の腕時計で時刻を確認した。


      土曜日の朝、八時五分か。


      決して早くはないが、遅くも無い。


      ちらりと辺りを見回すと、そこはまだシャッターの閉められた店が立ち並ぶ駅前の商店街だった。


      綱島さんの家は、おそらく店の上にある二階と三階部分ではないかと考えられるが、どこから自宅玄関へ向かえるのかが分からない。


      店と店の間には細い隙間のみで、猫ならすり抜けて行けそうだが、人は入って行けない。


      商店街の端にあるジュエリーショップの隣は、木塀に囲われた平屋建ての小奇麗な民家が建っている。


      表札はない。この商店街の関係者が住んで居るのだろうか?


      丁度この民家の建っている敷地までで、商店街のタイル敷きの道が終わっている。


      乙女ですって 10 (R-18) 乙女の原石

      Posted by 碧井 漪 on   0 

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        土曜日の朝、

        夜明け前にホテルから帰宅した菜津子は着替えてベッドに横になったが、眠る事が出来ずに、隆人から貰った指輪を眺めている内に、朝を迎えていた。


        菜津子は部屋のカーテンを開けた。


        指に嵌める事の出来ないサイズのダイヤの指輪を、向かいの建物の隙間から覗いた朝陽に翳すと、キラキラと輝く美しい光が見えた。


        今まで、他人からアクセサリーを貰った事が無かった菜津子には、それがたとえお下がりの指輪だとしても関係なかった。


        綺麗・・・これほど美しい指輪を、私などに下さるなんて・・・



        乙女ですって 11 (R-18) 昼休みの思惑

        Posted by 碧井 漪 on   0 

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          「好きだ。俺には君が必要なんだ。傍に居て、ずっと愉しませ続けて欲しい、菜津子・・・」


          隆人が菜津子の両肩に手を置いて、目を見つめて言った。


          どっくんどっくん、ばっくんばっくん、どくどくどくどく、ばくばくばくばく・・・


          そのような事をおっしゃるなんて・・・部長、私、息が出来ません。


          嘘です、夢です、一体どうなさったのですか?


          隆人は菜津子の体を引き寄せようと、菜津子の両肩を掴んだ手にぐっと力を込めた。


          乙女ですって 12 (R-18) 経理課室での密事

          Posted by 碧井 漪 on   0 

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            菜津子の後に付いて総務の部屋の中を段ボールを抱えて歩く隆人の姿は、お昼の時間に残って居た社員達の注目の的だった。


            ザワザワ・・・


            同じ部屋の奥の続き部屋が経理課のスペースだった。


            パタン、とその閉められたドアの向こうに菜津子と隆人が消えると、


            「綱さんが安藤部長を従えているみたい。」


            「ほんとだ、女ボス的な。」と総務課の社員達がひそひそとお喋りを始めた。


            「綱さんはそんな事出来そうな人じゃないでしょ。」


            「人って意外だからなー。何か部長の弱味を握ってるとかさ・・・綱さんのが社歴長いんだっけ?」


            「そうそう。経理課長より長いでしょう。うちの会社ってみんな結婚退職しちゃって女性課長いないから。でも綱さんが課長になったら厳しくなさそう。」


            「綱さんが課長になって残業がなくなるならいいんじゃない?」


            「もしそうなったとしても、それって経理だけでしょ。」


            総務の女性社員三名と男性社員一名の集う場所に、


            「今、戻りましたー。九子(くし)先輩、次お昼どうぞ。」


            同じく総務の爽やかな感じの三十代男性社員が昼の休憩から戻って来た。


            「加集(かしゅう)、お帰り。あ、そうだ、ちょっとちょっと。」


            乙女ですって 13 (R-18) 乙女の輪っか

            Posted by 碧井 漪 on   0 

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              昼過ぎから行われた、会社の上役を集めた会議が終わったのは夕方だった。


              まったく。会議と言っても最後の方は単なる世間話というか常務のさりげない自慢話ではないか。


              年末に向けて忙しい時期なのに、くだらない話に調子を合わせて神経をすり減らす事は、労力の無駄以外の何物でもない。


              残業させるな、効率重視、無駄を省けと動かそうとする上の人間達自身の存在が無駄を引き起こしているという自覚がないから憤っている。


              ただ会社に来て、あれをやれ、こっちはどうなってる?そんな指示だけして定時で帰り、残業の実態も知らずに、俺達がやむを得ず皆を残業させたら管理職連中を叱責する・・・あなた達く口先だけで何の現場業務に役立っているのかと伺いたい。たかがお茶汲み、たかがコピーと馬鹿にしている仕事をしてみてから残業するなと言ってみてと言いたい。


              最新コピー機の使い方も解らないくせに・・・


              はぁ、部長という役職の人間がこの会社では一番いいように使われてる気がするな。



              乙女ですって 14 (R-18) 乙女をめぐる秋の夜

              Posted by 碧井 漪 on   2 

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                階段を下りていると、足を踏み込む振動が下半身に伝わり、寒かったせいもあって、隆人は急に催した。


                う・・・トイレ行こう。


                隆人は三階の男子トイレに書類を抱えたまま入った。


                置く場所がないので、個室に入って脇の棚に書類を置いた。


                ベルトを外してズボンを下ろすと、温かい便座に腰掛け、ふーっ・・・と息を吐いた。


                何だか今日は朝から気疲れしたな。


                今朝早くから運転したから疲れたのかな。ふあぁー、早く帰って寝たい。


                ふー、立ちたくない。だけどこんな所でゆっくりはしていられないか。


                拭き終えたトイレットペーパーを捨てて立ち上がろうとした時、誰かが連れ立って男子トイレに入って来た。




                乙女ですって 15 (R-18) 嵐の中の訪問者

                Posted by 碧井 漪 on   0 

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                  ザーザー、激しく雨が降り出した時、隆人は間一髪だったと、マンションの入口に駆け込み、濡れずに済んだ。


                  三十分でとは行かなかったが、いつもより早く残業を切り上げたおかげで雨に当たらず済んで今日は運がいい・・・のか、それとも悪かったのか。


                  結局、朝から考えていた綱島さんに秘密裏に接触大作戦は失敗に終わって、今夜は寒くて雨も降り出して、だからトイレも近くなる・・・


                  帰り際にコンビニに寄って買って来たハンバーグ弁当、奇跡的に一つだけ残っていて、迷えず手にしたそれを抱えて、エレベーターを降りた隆人はポケットの中の鍵を探りながら、足早に廊下を歩いた。



                  ううう・・・振動で漏れそうって、やっぱり齢かな。いや、残業中にトイレに行くのを我慢したからだ。

                  玄関を入って靴を脱ぐと、トイレに直行した。

                  あー・・・おしっこの方が温かい。今夜は冷えるなぁ。

                  風呂を沸かしながら、弁当食べて、風呂に入って体が温まったら寝よう。

                  ふぁー・・・眠い。

                  何だか、疲れた日って、眠ったら朝、目が醒めなければいいのに・・・と考えてしまう事が最近多くなった。


                  乙女ですって 16 (R-18) 秘められた夜の愉しみ

                  Posted by 碧井 漪 on   0 

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                    お茶を啜って、飲み干した菜津子は、湯呑みをテーブルの上へコトリと置くと、静かにソファーから立ち上がった。


                    そして菜津子は洗面所から自分のバッグを持ってリビングの隆人の前へ戻って来て告げた。

                    「服が乾きましたらすぐに失礼します。その間に、見せて頂いてもよろしいですか?」


                    「見せる・・・って、何を?」


                    隆人は、ちらりといやらしい想像をしてしまった。


                    菜津子は床に置いたバッグの中をゴソゴソと探り始めた。


                    ここに訪れた時には手提げビニール袋の中に入れていたそのバッグは、少しも濡れていなかった。


                    「何を探しているの?」


                    「これです。」と菜津子が取り出したのは、沁みないという傷薬と軟膏、ガーゼと肌にやさしいテープ、脱脂綿に鋏まであった。


                    「それ、どうするの?」


                    「部長のお顔の傷が気になっていまして・・・それに”輪っか”の件でご連絡をしなければなりませんでしたのに、今まで出来ずに申し訳ありませんでした。」

                    乙女ですって 17 (R-18) ゾクゾクする行為

                    Posted by 碧井 漪 on   0 

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                      「耳かきは巧い方なのでしょうか?よくは判りませんが、おじいちゃん、私の祖父はよく耳かきして欲しいとお願いされましたけれど・・・」


                      「おじいちゃん?いつも耳かきをしてあげているの?」


                      「祖父は、もう亡くなりました。」


                      「あ、そう・・・それはごめん。」


                      「いいえ。」


                      加集とは言わなかった。では、綱島さんが加集にした耳かきは一度きりなのだろうか?


                      「・・・部長もここ、気持ちいいですか?」


                      「えっ、あっ・・・あ・・・う、んっ・・・」


                      菜津子に耳の中の快感スポットを擦られた隆人の中に、再びゾクゾクする気持ち良さが訪れた。


                      「くすっ・・・おじいちゃんと同じです。」


                      笑った菜津子のその声は、嬉しそうで、隆人が可愛らしいと思える声だった。


                      やわらかい膝の上に顔を乗せて全身の力を抜き、耳の中をやさしく擦られ続けてゾクゾクさせられ、菜津子の温かい指先とぽよんとした胸の感触を顔で感じる。


                      目を閉じると、相手が綱島さんだという事を忘れそうだ・・・

                      乙女ですって 18 (R-18) 従うハラスメント

                      Posted by 碧井 漪 on   0 

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                        隆人は菜津子の反応に驚いた。


                        ええっ?


                        そんなに感じてる?


                        「気持ちいい?綱島さん?」と訊くと、

                        「ふ、しぎな、感じが、しています・・・」と目が開けず、息も荒い中で何とかというように返された。


                        「どんな?やめたい?それとも続けてもいい?」


                        もしも続けてもいいなら、「パワセク」ではなくなる、かな?


                        「はい・・・お好きに、なさって下さい・・・」


                        うわ・・・"お好きになさって"とは、いやらしい響き、だけど彼女の場合は天然で、計算したようないやらしさというのは感じない・・・そこがまた、好い感じだと思うのかも。


                        本当に見た目、顔と体型以外は極上の女性かもしれない。


                        乙女ですって 19 (R-18) 二人の朝

                        Posted by 碧井 漪 on   0 

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                          俺の事が嫌なら拒絶する筈・・・と考えたが、あっ!そうか、綱島さんの性格を考慮すると、これは「パワセク」ハラになってしまっているのかも。


                          それはいけない。


                          「や、やっぱりいい、ごめ・・・」


                          「どうぞ。部長!」


                          ああ、やっぱりだ。


                          部長と言われた瞬間、俺は最低な「パワセクハラ部長」の烙印をしっかりと押されてしまった。


                          「あのさ、部長って呼ぶのやめない?会社ではないし。」


                          「では、安藤さまでよろしいでしょうか。」


                          「それでは、お客様みたいだよ。隆人でいいよ。」


                          「隆人さま、お顔を。」


                          「さんにしてくれる?菜津子さん。」


                          「えっ、あっ、あの・・・菜津子さんって・・・」


                          俺が名前で呼ぶと急にオロオロしだした綱島さん。


                          乙女ですって 20 (R-18) オト×の週末

                          Posted by 碧井 漪 on   0 

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                            あの停電した嵐の夜から四日後、金曜の夜。


                            現在は電話番号も交換して、いつでも連絡が取れるようになった俺は、今夜、俺の部屋に来たいと申し出た綱島さんの為に、というか俺の為に、

                            例の如く残業も早々に切り上げ、コンビニで買って来た売れ残り弁当、今日はビーフシチューだかハヤシライスだか、とにかく茶色っぽい洋風なそれをよく見もせず掻っ攫ってレジに、おっと栄養ドリンクも一つ捻じ込んで会計を済ませた。


                            寒風の中、小走りで帰り着くとすぐに風呂を沸かし、急いであまり好みでない味の弁当を食べ、栄養ドリンクを流し込んで風呂に入った。


                            今夜こそ、挟む!


                            ふっふっふふっ・・・特に念入りに"欲望に忠実で全身で一番デリケートなオトコ特有の部分"を洗う。


                            乙女ですって 21 (R-18) 彼と彼女の関係は

                            Posted by 碧井 漪 on   0 

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                              いつも真面目でお堅いタイプの綱島さんをこんな風にふにゃふにゃにして、喘がせるのは楽しい。


                              もっともっと脱力して俺に全身を委ね、そして乱れ狂う彼女も見たい。


                              「縛りたいな・・・」


                              隆人は思っている事が意識せず口から零れていた。


                              「縛るとおっしゃいますのは・・・あっ・・・」


                              ぷるっ、ぶるるっ、菜津子が体を捩ると胸と一緒に腹肉も揺れた。



                              乙女ですって 22 (R-18) 彼女の好み

                              Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                土曜日の九時半過ぎに菜津子は一人で隆人のマンションを後にした。


                                ジュエリーショップの手伝いをする為に帰宅すると菜津子に言われた隆人は少しがっかりしていた。


                                本当は今日、天気も良かったので、菜津子とドライブへ行こうかと考えていた。


                                綱島さんだったら、一緒に出掛けても俺に合わせてくれそうだから、色々気を遣わなくていいと思った。


                                それに、もう少し綱島さんの好みを知りたい。


                                綱島さんは他人を優先して自分の好みを表に出さない人に思えるから、何気ない行動を見て判断するしかない。



                                乙女ですって 23 (R-18) 妄想男

                                Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                  「すみません菜津子さん、部屋の片付け手伝わせちゃって・・・とても助かりました。ありがとうございます。」


                                  「いいえ、こちらこそ。今朝お店のシャッターを直して開けて下さって助かりました。お昼を用意しますので、後で家にいらして下さい。」


                                  「では、お言葉に甘えて。後で伺います。」


                                  「はい、お待ちしています。」


                                  菜津子は三階の加集の部屋から出ると、一階のショップに裏から入った。


                                  乙女ですって 24 (R-18) 加集の告白

                                  Posted by 碧井 漪 on   2 

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                                    菜津子が商店街で買い物を終えて帰宅しようと歩いていた時、

                                    「菜津子さん!待ってー!」と加集敦也が商店街の中を走って追いかけて来た。


                                    「加集さん。」


                                    「お手伝いしますよ。貸して下さい。」


                                    加集は菜津子の両手に提げられていた布製の買い物袋を持ち上げた。


                                    「大丈夫です。後は帰るだけですので私が・・・」


                                    「こういう時は、男が持つものです。」


                                    「はい、ありがとうございます・・・」


                                    菜津子は小さい頃から女の子扱いされた事が無かったので、戸惑っていた。


                                    そして、過去に菜津子を女性として扱ってくれた唯一の男性の事を思い出していた。



                                    乙女ですって 25 (R-18) 乙女の悩み

                                    Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                      「好きな人・・・」菜津子は隆人の顔を思い浮かべてしまいそうになり、

                                      「いっ、いいえ・・・私などが想ってはならない方ですので・・・」

                                      菜津子は赤くなった顔を下に向けて、手のひらを広げて左右に振りながら否定した。


                                      「想ってはならない相手って?やっぱり部長の事ですか?」


                                      冷や汗をかいた菜津子は落ち着かず、ベンチに座っている腰を思わず浮かせてしまいそうになったのを何とか抑えていた。


                                      二人の後ろに潜んでいた隆人はぐぐっと拳を握り締めて耳を澄ませた。


                                      「違います・・・部長、では、ありません。」

                                      絞り出すような声で菜津子は加集に伝えた。




                                      乙女ですって 26 (R-18) くちづけ

                                      Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                        赤いバラを一輪下さい・・・とは、キザだった。


                                        思い出すと恥ずかしくなる。


                                        商店街の花屋の人に「赤いバラを”一輪だけ”でいいんですか?」と確認された時、顔から火が出るかと思った。


                                        この花を買うのは、指輪より厳しかった。


                                        乙女ですって 27 (R-18) オトコの悩み

                                        Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                          月曜日の朝。


                                          出社する隆人の足どりは重かった。


                                          はーあ。


                                          有給休暇も余っている事だし、休みたい、けれど休めない。


                                          今日は会議も予定されている。


                                          有給休暇なんて制度が恨めしい。


                                          休めない休暇なら、他の物で還元するか、時短勤務をさせて欲しいなどという決して主張しない提案=愚痴を頭の中にごちゃごちゃと浮かべながら、


                                          今朝も冷たい空気を一度に吸い込まないよう、右手拳を口に当てて、会社までの道のりをてくてくと歩く。


                                          口、くちびる・・・キスか・・・


                                          唇が右手に触れる感触は、思っていたよりよろしくなかった。


                                          俺の唇は女性みたいに口紅を塗る訳でもないから、脂分が無くてカサカサしている。


                                          乙女ですって 28 (R-18) 心許無(こころもとな)い時間

                                          Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                            こんなもの、と思いながら唇をなぞる。


                                            ヌルヌル、ヌリヌリ。


                                            んー、と上下の唇を擦り合わせた。


                                            つやつや、テカテカしている唇は、少し若返ったようにも見えた。


                                            43の俺の唇でも少しは見違えたかな?


                                            女性の方からキスしたくなるかな?


                                            乙女ですって 29 (R-18) 俺にチョウダイ

                                            Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                              火曜日の夜、隆人は帰宅するとすぐに菜津子に電話をした。


                                              ドキドキしながら、隆人は電話に出た菜津子に向かって切り出した。


                                              「もしもし綱島さん、体調はどう?話があるんだ。少しでいいから直接会えないかな?」


                                              「はい、部長。お夕飯は御済みですか?」


                                              「まだ・・・」


                                              「これからすぐ、お宅にお伺いします。」勢いの良い声で菜津子が、いつもより早く喋った。


                                              「あっ、いいよ。君は今日も休んでいたのだから、俺が迎えに行」


                                              プツリ。


                                              電話は切れた。



                                              乙女ですって 30 (R-18) キスの後の祭り

                                              Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                                「可愛い。キスさせて、菜津子さん。」


                                                ソファーに掛けている腰を浮かせ、隆人は菜津子との距離を縮めた。


                                                「えっ、あの、やはりいけません・・・」


                                                「初めてのキスが俺では嫌?」


                                                加集がいいと言われたらそれまでだ。


                                                「・・・隆人さんが、いいです、けれど・・・」


                                                そう言われると安心出来る。


                                                乙女ですって 31 (R-18) キスしますよ?

                                                Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                                  菜津子は大通りの歩道を小走りで自宅に向かっていた。


                                                  はっはっ、と吐く息が白く顔にぶつかり、後ろへと流れて消えて行く。


                                                  私のこの手は震えて痺れています。


                                                  初めて部長にキスをされて、舞い上がってしまいました。


                                                  とてもやさしく包まれる感覚のキスに、もしかしたら部長も私の事を好きになって下さったのではないかと都合の良過ぎる考えが頭を過った時、

                                                  嬉しくなってしまいましたけれど、それは勘違いであると苦しくなった心が教えてくれました。


                                                  乙女ですって 33 (R-18) しあわせな噂

                                                  Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                                    私を想って下さる方からされたキスと、

                                                    私を想って下さらない方からされたキス。


                                                    嬉しいと感じたのは、

                                                    私を想って下さらない方からのキスでした。


                                                    悲しいと感じたのも、

                                                    私を想って下さらない方からのキスでした。


                                                    それはどうしてか・・・


                                                    私が、私を想って下さらない方を好きであるという自分勝手な理由からです。


                                                    私を想って下さる方を私も想う事が出来ましたら、

                                                    しあわせというものを感じられるのでしょうか?


                                                    乙女ですって 34 (R-18) 伴侶を探す旅

                                                    Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                                      経理室に戻って仕事をしながら、菜津子は食堂で見た隆人の顔を思い浮かべていた。


                                                      昨夜は、部長から電話もメールもありませんでした。


                                                      今日の部長はいつも通りの様子で、私と親しく言葉を交わすようになる前の部長でした。


                                                      昨日の屋上前でのような事がまたあるかもしれないという事は私の考え過ぎでした。


                                                      屋上階で部長とお話した経緯を加集さんにお話ししたところ、部長と接触しない為の作戦を昨夜提案されて、

                                                      そして今日、食堂で加集さんとご一緒にお弁当をいただきました。

                                                      社内では私と加集さんがお付き合いをしているという噂が今朝から広まり始めたようで、それを否定する為に今日のお昼をご一緒する事を急遽お断りしたのですが・・・


                                                      「好都合ですよ。それに光栄です。菜津子さんと噂になれるなんて。俺、しあわせなんですけど」という加集さんのお言葉に甘えさせていただく事になってしまいました。


                                                      けれども、昨日部長がまだ私に何かおっしゃりたかったのではないかというのは、完全に私の思い過ごしでしたと、先程食堂で拝見した部長のご様子から判りました。


                                                      私と加集さんの噂を流したのは部長ではないと考えています。


                                                      そのような行動を取られる理由がないからです。


                                                      部長にとって私は、ただの同僚、いいえ、それ以下としかやはり思われていないでしょうから。






                                                      乙女ですって 35 (R-18) しあわせをもたらす巡り合わせ

                                                      Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                                        しあわせってなんでしょう?


                                                        どのようなものなのでしょう。


                                                        小さい頃、

                                                        しあわせという言葉の意味は家族が笑い、みんな揃ってごちそうを食べた誕生日の夜のような事だと考えていました。


                                                        ただそれは・・・"女のしあわせ"といわれるものと違う種類のようです。


                                                        女としてのしあわせは、一生添い遂げられる伴侶を愛して愛されると聞いた事はあります。


                                                        私には添い遂げられる伴侶がおりませんのですが、しあわせにはなれないのでしょうか?


                                                        しあわせという、人それぞれに違う目に見えないものについて、国語辞典で調べてみました。




                                                        【し-あわせ】幸せ(仕合わせ)とは

                                                        めぐり合わせ。運が良いこと。幸福。⇔不幸せ。




                                                        とありました。




                                                        【こう-ふく】幸福を調べてみますと

                                                        恵まれた状態にあって不平を感じたり、心配したりすることのないこと。さいわい。しあわせ。⇔不幸。




                                                        【ふ-こう】不幸

                                                        幸福ではないないこと。⇔幸福。幸運。




                                                        【こう-うん】幸運

                                                        よい巡り合わせ。幸福な運命。⇔悲運・不運・不幸。




                                                        【うん-めい】運命

                                                        幸福や不幸、喜びや悲しみをもたらす巡り合わせ。

                                                        人間の意志を越えた善悪吉凶の現象。

                                                        転じて、今後の成り行き。



                                                        「運命」のページを眺めながら思い出してしまいましたのは部長でした。


                                                        喜びや悲しみをもたらす巡り合わせ・・・


                                                        そして「運命」とは成り行き。


                                                        それでは「運命の相手」=「成り行きの相手」となりまして、

                                                        「運命の恋」=「成り行きの恋」と同じという事になります。



                                                        いいえ、・・・違う意味の様です。


                                                        「運命の相手」=「喜びや悲しみをもたらす相手」

                                                        「運命の恋」=「喜びや悲しみをもたらす恋」



                                                        どうして巡り逢って、どうして好きになってしまったのでしょう。


                                                        この気持ちを知らないままでいられましたら、私はしあわせ、幸福、幸運に当てはまる人生を送れていると思います。


                                                        「運命」の部長という人との巡り合わせてしまいました事が、

                                                        どうにもならない感情が私の心の奥に運ばれて来て埋め尽くされ、

                                                        いっぱいに重くなってしまった心を、私は部長ではない「運命」の人に向けては、

                                                        動かせなくなってしまいました。



                                                        不満のないしあわせと呼ぶ事の出来るこの人生に於いて、

                                                        運命の人を心の奥から消し去って、何事も無かったかのように、

                                                        「しあわせです」と申し上げておりましたら、

                                                        生涯独身を貫きましても、

                                                        私は"しあわせな女"ですと認めていただけるのでしょうか?




                                                        それとも、

                                                        このまま人生の伴侶に出逢えず、

                                                        どなたかと共に過ごせない人生を

                                                        "しあわせ"と呼ぶ事は許されないのでしょうか?



                                                        乙女ですって 36 (R-18) 乙女の情欲

                                                        Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                                          フランネルシャツの襟元のボタンを上から一つ二つ外されたところで、セーターを裾から捲り上げられた菜津子は、仰向けに倒されたままの姿勢で両手を挙げ、そのまま加集の手によってセーターを頭の上に向かって脱がされた。


                                                          少し化繊の混じった毛糸のセーターは静電気を帯び、菜津子の耳にパチッと小さな音が届いた。


                                                          頬に纏わり付く髪の毛先を気にしている間もなく、加集は菜津子の第三ボタンに手を掛けた。


                                                          ウーウー、ピーポーピーポー、ピーポーピーポー。


                                                          突然、近くを通り過ぎて行ったその音に、加集はピクリと反応し、胸元のボタンを外す手を止めた。


                                                          「・・・・・・」菜津子は閉じていた目を開いた。


                                                          映画DVDのエンドロールが終わったようで、その時はすでに黒っぽいメニューの静止画像に戻っていて、本編動画再生中よりも部屋の中は暗く感じられた。


                                                          乙女ですって 37 (R-18) 縛りたい相手

                                                          Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                          にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
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                                                            金曜日の夜。


                                                            隆人が菜津子にキスをしてしまい、会えなくなってから二週間が過ぎようとしていた。


                                                            インターネット通信販売で買った例のセットのコンビニ受け取り期限も明日の正午までだから、そろそろ取りに行かなくてはならない。


                                                            乙女ですって 38 (R-18) 稀有なチャンス

                                                            Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                            ブログランキング・にほんブログ村へ
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                                                              隆人は菜津子の携帯電話に電話をしたが、出なかった。


                                                              菜津子は昔の彼氏に呼び付けられた時のように、ラブホテルの一室でシャワーを浴びている最中だった。


                                                              四十年間、一度も触った事のない場所を、ようやく・・・もっと早くに決断すべきでした。


                                                              パタン。


                                                              ホテルのバスルームのドアを閉めた菜津子は今夜、処女から脱する事を決めていた。


                                                              これでいいのです。


                                                              菜津子はしっとりと潤った肌の上に、下着は着けずに備え付けのバスローブを羽織り、濡れ髪を纏めると、ベッドルームへと向かった。


                                                              そして、コンビニで受け取った紙袋からダンボール箱を取り出すと、ビニールテープを慎重に引っ張って取り去ると、いよいよとばかりに蓋を開いた。


                                                              乙女ですって 39 (R-18) 乙女卒業?

                                                              Posted by 碧井 漪 on   0 

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                                                                やった・・・!


                                                                隆人は、現在から少し先の未来の時間へ向かう希望の力を得たような、明るくウキウキとした気持ちになった。


                                                                そして隆人は菜津子が取り違えて開封した箱の中から自分が買った物を取り出し、

                                                                「あのね・・・これ、綱島さんの為に買ったんだ。使ってもいい?」と菜津子に訊いた。


                                                                拘束具とアイマスクを一目見ただけで、こくんと頷いた菜津子は隆人に何も訊かなかった。


                                                                どうして縛るのか、どういうものなのか、全て受け入れるというように何も言わずに黙っていた。


                                                                部屋の照明を落とし、ベッドの上に正座した菜津子は、もそもそとバスローブを脱いだ。


                                                                乙女ですって 40 (R-18) 自己完結

                                                                Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                                にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
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                                                                  とりあえず、とりあえずなんだから・・・


                                                                  とにかく落ち着いて、やってみるしかない。


                                                                  隆人は、初めて女性を抱いた時のようにドキドキし始めた。


                                                                  突き挿して、

                                                                  血が出たら膜が破れたって事でいいんだっけ?


                                                                  よく知らないけれど。


                                                                  乙女ですって 41 (R-18) 愛の人 恋の人

                                                                  Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                                  にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
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                                                                    隆人はベッド脇のボードの上に菜津子から渡された黒い指輪の箱をトンと置いた。


                                                                    「部長、この指輪を持って行って下さい。」


                                                                    菜津子は慌ててボードの上に手を伸ばし、指輪の箱を持ち上げた。


                                                                    乙女ですって 42 (R-18) 恋愛催眠

                                                                    Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                                    にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
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                                                                      「本当にです。」


                                                                      「もう一度訊くけど、菜津子さんは俺の事を”本当に”どう思っているの?」


                                                                      「好きです。」


                                                                      何度も確かめた隆人は、菜津子の真剣な表情を見て、やっとその言葉の持つ正しい意味を理解しようと素直に聞き入れた。


                                                                      ああ、そっか・・・そうなの。君は俺を"好き"なのね・・・良かった、けど・・・


                                                                      隆人は“好きです”と菜津子に言われた言葉が心にじわりと沁み込んで来たのと同時に、腑に落ちない今までの菜津子の不可解な行動が、次々と脳裏に浮かんで来ていた。



                                                                      乙女ですって 43 (R-18) カンノウ

                                                                      Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                                      にほんブログ村 トラコミュ 小説15禁・18禁(性描写あり)へ
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                                                                        シャワーを浴びて彼女と同じくバスローブを纏い、ベッド前へ戻って来た俺はベッドの上に正座して待っていた彼女に何と声を掛けようか迷って、試しにというか、それに対になる言葉を期待し、あえてそう言ってみた。


                                                                        俺の顔を見た彼女は、一呼吸置いてすぐに、

                                                                        「おかえりなさい。」とはにかんだ表情を浮かべながら答えてくれた。


                                                                        言えそうか・・・な。


                                                                        どすん、と乱暴にベッドの上に腰を下ろし、彼女の膝の上に頭を載せた。


                                                                        まだ濡れている髪を、俺の肩に掛けてあったタオルの端を掴んで、こめかみから耳の後ろを通って襟足まで拭いてくれる彼女。


                                                                        ついでに耳の中までそうっと拭かれて、少しぞくりとした。


                                                                        柔らかい膝枕の上に頭を載せて、彼女にやさしく髪を撫でられている俺は、この安らぎの中で眠りに落ちたくなっていた。


                                                                        乙女ですって 45 (R-18) 恋愛確定日

                                                                        Posted by 碧井 漪 on   2 

                                                                        にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
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                                                                          今一番知りたい点だ。


                                                                          「どこを、と訊ねられましても、どのように答えましたらよろしいですか?」


                                                                          「そのまま言って。例えば、うーん・・・顔とか?」


                                                                          「はい、お顔が好きです。」


                                                                          「他は?俺の好きなところって、顔だけなの?」


                                                                          「いいえ、そのような事は・・・」言い淀まれると、やはり顔だけが好きなんだと決定付けられたようで嫌だな。


                                                                          といっても、俺の顔は言われる程美形ではない、と自分でも思う。

                                                                          乙女ですって 46 (R-18) 蜜月の社内逢瀬

                                                                          Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                                          にほんブログ村 トラコミュ 恋愛小説(オリジナル)へ
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                                                                            昼休みの社員食堂で隆人は日替わり定食を食べる速度を上げた。


                                                                            慌てて食事を終えようとする隆人の様子に、

                                                                            「どうしたんですか?部長。何か用事でも思い出したんですか?」と隣で箸を止めて覗き込んだ細川が詮索した。


                                                                            「あ、ああ・・・まぁ。用事を思い出して。」


                                                                            「どんな用事ですか?代わりましょうか?」


                                                                            「いや、大した用事ではないよ。」


                                                                            代われないよ、というか、細川さんが俺を不安にさせる事を言ったからでしょう、と隆人は内心イライラトゲトゲしてしまっていた。


                                                                            乙女ですって 47 (R-18) 溪の想い

                                                                            Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                                            にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
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                                                                              「渓さん、綿雪渓さんですね。」渓の事が気になっていた菜津子は、溪の名前を総務で調べて知っていた。


                                                                              「今のは・・・あの、どういう事でしょうか?どうしてお二人がここで、キ・・・キス、を・・・お二人は、その・・・」


                                                                              顔を真っ赤にして目を左右に泳がせながら、溪は左手の握り拳で唇を隠したまま訊ねた。


                                                                              それに対して隆人は、

                                                                              「付き合ってるんだ。言いふらしたかったらそうして貰っても構わない。」

                                                                              悠然とした様子で言い放った。



                                                                              乙女ですって 48 (R-18) 乙女な妄想部長

                                                                              Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                                              にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
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                                                                                仕事は休み。


                                                                                けれど・・・


                                                                                菜津子の実家のジュエリーショップは繁忙期だから、昨日の日曜日のように、明日も菜津子は店の手伝いをする、かもしれない。


                                                                                24日水曜日は仕事だから、23日に泊まるのはキツイだろう。


                                                                                すると、今夜か。


                                                                                日が変われば、クリスマスイブイブというものだな、稲木さんによると、そう言ったりもするらしい。


                                                                                前々日、では色気がないから?

                                                                                イブイブ、

                                                                                まぁ、確かに少しエロチシズムを感じなくもない響きかな?


                                                                                乙女ですって 49 (R-18) 心を惑わせるマシュマロ

                                                                                Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                                                にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
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                                                                                  終業後、会社の正面玄関で待っていた菜津子は、受付の制服から着替えてオフホワイトのウールコートに身を包んだ溪を、自宅の自分の部屋に招いて話をしていた。


                                                                                  隆人からは夕方メールで”今夜は遅くなる”と連絡を受けていた。


                                                                                  溪との話が終わったら、自宅で夕食を用意して、隆人のマンションへ向かおうと考えた菜津子は、

                                                                                  “私は一度家に戻り、お夕飯の支度をしてからお宅にお伺いします。少し遅くなるかもしれません”と溪を連れて家に戻ってすぐに返信していた。


                                                                                  菜津子は部屋でテーブルを挟んで向かい合う溪にお茶を出した時、溪から唐突に隆人と”別れて下さい”と切り出された。


                                                                                  「安藤部長は、綱島さんに対して本気なんですか?部長は私に、二人の仲を会社に知られてもいいとおっしゃってましたけれど、本音では嫌だと思っているのではないですか?」


                                                                                  「いいえ。隆人さ・・・安藤部長はそういう方ではありませんし、部長は公表して、社内の皆さんに交際を公表したいと希望しています。」


                                                                                  「では・・・部長は本気で、そして社内にお二人の仲を知られても良いという事でしょうか?」


                                                                                  「そのようです、けれど・・・私は社員の皆さんには部長とのお付き合いを知られたくはありません。」


                                                                                  乙女ですって 50 (R-18) 重ねる姿

                                                                                  Posted by 碧井 漪 on   0 

                                                                                  にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ
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                                                                                  サアッと血の気が引いて行くのと、

                                                                                  じっとりと冷や汗をかくのと、

                                                                                  両方同時に入り混じった何とも言い表せない感覚に包まれた。


                                                                                  振り向いて加集さんの顔を見た途端、

                                                                                  綱島さんの胸に触れていた両手の力が一気に抜けて下に落ちた。


                                                                                  それと同時に、奈落の底へ落ちて行くような感覚を味わった。


                                                                                  「加集さん、どうなさいましたか?私に何か御用でしょうか?」


                                                                                  「あ・・・えっと、おかみさんにお夕飯を呼ばれたんですけど、部屋の前を通りかかったら、菜津子さんの声が聞こえたので、俺はてっきり部長が来たのかと・・・あっ!ち、違う、部長じゃなくてっ・・・えっと・・・」


                                                                                  菜津子に訊かれた加集は、勘違いしてドアを開けてしまってただならぬ事態を理解しようとしながらも思考処理が追い付かず、オロオロしながら放った内容には、溪に知られてはならない事が含まれていたと発した後で気付いて、更にオロオロした。


                                                                                  菜津子は項垂れる溪を気にしていた。


                                                                                  ここまでいらしたのは、部長と別れて欲しいと訴えたのは、加集さんをただ一途に思っての事なのですね・・・




                                                                                  このカテゴリーに該当する記事はありません。