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sazanamiの物語

恋愛小説を書いています。 創作表現上の理由から、18才未満の方は読まないで下さい。 恋愛小説R-18

甘くなくてメンドクサイ 1

Posted by 碧井 漪 on   2 

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私の勤める洋菓子店を含め、製菓業界の繁忙期は、クリスマスとバレンタインデーだ。


今日もせっせと、


十時開店の前に、


ショーウィンドーのガラスを磨く私は、


製菓専門学校を卒業して、


これで晴れて素敵なパティシエールになれる、と


憧れの洋菓子店に就職出来た私は思った。


しかし、お菓子は甘くても現実は甘くなかった。


甘くなくてメンドクサイ 3

Posted by 碧井 漪 on   0 

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    自転車を漕ぐ私の頬にぶつかる北風の冷たさ。


    その正直な気質を感じて、心が洗われて行くように思えた。


    室内から出たてのまだ温い体と中途半端に思える私自身の甘い考えを厳しく律してくれる感覚に委ねると、自分の中が空っぽになって行く。


    心の中に燻る靄(もや)もすべて、自然の冷気の前にはちっぽけで意味のない事だと突き付けられる。


    もやもやした胸から、はーっと吐く息はたちまち白くなり、闇色に溶けてなくなった。


    通り過ぎる家々のオレンジ色の窓の灯かりを見ながら、クリスマスの夜にケーキを囲んで家族で楽しく過ごしているのかしらと、それからはひたすら、寒風の中を無になろうと自転車で突き進む内に自宅に着いた。


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