夜の天気雨 番外編 11 (R-18) よく食べ、よく眠り、よく迫る - sazanamiの物語
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    夜の天気雨 番外編 11 (R-18) よく食べ、よく眠り、よく迫る

    たんぽぽは、日本で自分のブランドを立ち上げる事になった。


    帰国した1月から準備して、現在5月。


    HARUNOグループの新ブランド『たんぽぽのいろ』は、4月にスタートした。


    ・・・と言っても、たんぽぽの役割はデザイン画と大まかな形を作るだけで、後はグループ選りすぐりの精鋭チームが製作、販売を手がけてくれるので、特にたんぽぽは出社せずともよい。


    打ち合わせは担当社員がこの家まで来てくれる。


    ネットショップの規模じゃない。販売利益もその分上がっていて、人気も知名度も上がり、義父は、友人でもある大将に感謝しつつも、自分の娘はすごいと、つい自慢してしまうらしい。


    たんぽぽは、今、ベビー服の製作に意欲的だ。


    市場では、ベビー服よりもペット服の方が活気と需要があるからと社員達はたんぽぽに薦めているらしいが、それは商売と言うよりも、たんぽぽはやりたい事をしているだけだから、聞かないよ。


    ブランドと共に、たんぽぽの腹も大きくなって来た5月。


    ん?5月、という事は、後ひとつきで・・・産まれる!


    産まれる時の事を考えて、俺は何をしたらいいのかとオロオロしつつも、


    未経験だからさっぱり解らない。


    義兄に訊くと、

    「そうだねぇ。特に男がする事はないね。大変なのは産まれてからだから、しっかりね。」と返って来た。


    まぁ、ベビー用品は弥生のお下がりで大抵揃っているし、服もたんぽぽが用意してるし、ミルクとかおむつとか買うのは後でいいらしいし。


    名前を考えると言っても、男か女か、医者は教えてくれないらしいから、両方・・・うーん、イメージが湧かないので、赤ん坊の顔を見て決めよう。


    たんぽぽが考えているかもしれないしな。


    姉さんは、

    「お風呂の入れ方とかは解るでしょ?え?そんな事も解らない?父親教室に行きなさい!」・・・と日曜日に行かされた。






    「次は、沐浴の練習です。お父さんにやって貰いましょう。」


    ベビーバスに張った湯は人肌程度。ただし、人形を入れている間にもどんどん冷たくなって来る。


    ひっくり返して洗う?それも短時間で?人形ならともかく、人間なんて無理だぞ。顔が潜る、滑る・・・はぁはぁはぁ・・・ムリ!


    何で俺が人形を風呂に入れなくちゃならないんだよ。


    ・・・て言うか、耳って、こんなして指で押さえて、骨が折れないのか?と疑問に思った俺は、沐浴指導が終わってから、自分の耳を前に向かって閉じるように折り曲げてみた。


    痛くはないけど、ずーっとこんな状態で風呂に入れられる赤ん坊は嫌だろうな・・・今は人形だから静かだけど、実際は痛いって泣き出すんじゃないか?とか思った。


    「赤ちゃんはしゃべる事が出来ません。」


    それはそうだろう。


    「暑い、寒い、痛い、苦しい、お腹空いた、眠い、も言えません。」


    言葉を知らず、しゃべれないから当然だ。


    「だけどちゃんと感情があります。泣く事はそれらを表現して訴えているので、お父さんお母さんは、根気よく理解してあげるようにしましょう。」


    泣いただけでどうやって理解しろと?


    親だと判る、とか?超能力?うーん・・・たんぽぽなら使えそう。


    隣でうんうんと頷きながら熱心に聞いているたんぽぽのお腹は、毎日少しずつ大きくなっていた。多分中身も。


    この前は、「あっ!動きましたよ。蹴ってます。すごく元気みたいです。」とたんぽぽのお腹に手を当てさせられた。


    ポコッポコッと突き上げて来る感触に、思わず、ゾクッ!として、「何かいる!」と叫びそうになってしまった・・・


    妊婦向け雑誌の胎児の写真を見た時は、目が・・・宇宙人みたいに見えて、ちょっと恐ろしかった。


    本当に、ちゃんと赤ん坊の姿になって産まれてくるのかと心配になる。


    俺のそんな心配をよそに、たんぽぽはよく食べ、よく眠り、そして、よく迫る。


    はぁっ・・・妊娠中ってそういうのしないんじゃないの?







    「ごちそうさま。」


    「はい。・・・あの、大和・・・お風呂沸いてますよ。」


    「ああ、俺は後でいいから、たんぽぽが先に入っていいよ。」


    「今日は、一緒に入りませんか?」


    またか。


    「・・・いいけど。」


    本当は、よくないけど。


    たんぽぽ、以前より性欲増してないか?


    俺は嫌なんだよ。


    お前のお腹を誤って潰したりしたらやだし、なんだ、その、出血とか早産とか怖いし。


    この前は、医者に乳頭マッサージの為、旦那さんに乳首を揉んで口で吸って貰いましょう、と言われただなんて、本当なのか?と疑いたくなった。


    たんぽぽに限って、そんな嘘はつかないと思うけれど、実践したら、

    「あ、あ・・・や、何だか、すごく、あの・・・あっ・・・い、いたっ!」と悶え始め、

    「痛いなら、やめといた方がいいんじゃないの?」心配になった俺がやめると、

    「やめないで、ください。」と言って、結局ベッドの中で最後までをねだられて・・・



    最近、ヤリスギの気がする。


    別に俺がしたいからと強要している訳ではない。


    「お医者さんは、セックスしても大丈夫だって言ってました。」・・・それを妊婦検診で訊くたんぽぽもすごい。


    安定期だから、激しくしなかったら、ゴム着けたら挿れていいってホントに?


    そりゃあ、中には妊娠中にセックスする夫婦もいるだろうけどさ。


    俺は怖いんだよ。


    今夜も風呂に一緒に入り、ベッドの上でニコニコと待つたんぽぽの視線が、まるで俺に圧し掛かるみたいだ。


    奥さんがヤラせてくれないと嘆く旦那が羨ましくなって来た。


    妊娠中の妻を持つ男は、浮気する程ヤリたいみたいに言われるけれど、そんな事はない。


    多分、奥さんに対して性欲を向けられなくなったから、そう誤解されてしまっているのだろう。


    いつも挿れている穴は、もはや赤ん坊の産まれてくる産道としか思えなくなった。


    そこに挿れてよがってるのを想像するだけで、男って嫌なもんだと思っちまう。


    けど、それの上を行くのが女。


    俺と出逢うまで男を知らなかったたんぽぽが、俺の子どもを妊娠して、その上、もっと抱いてくれとねだるようになるとは、想像出来なかったよ。


    ハイハイ・・・俺のせいだって言いたいんでしょ?


    解ったよ。抱くよ。


    軽くキスを交わして、たんぽぽのパジャマを脱がす。


    柔らかく張った両胸を持ち上げるようにして、手のひらで掬い上げて撫でる。


    乳首を扱いて、口で吸うと、

    「ふあ・・・あぁん。」と声を漏らし、正座していた姿勢から膝立ちになるたんぽぽ。


    するる、とパジャマと下着を一緒に引き下ろしてやると、たんぽぽは俺のパジャマのボタンに手をかける。


    うなじに手を当て、ベッドの枕の上に仰向けにそっと寝かせると、上を脱がせるのを諦めたたんぽぽが、俺のパジャマズボンに手をかける。


    「ダメ。」とたんぽぽの両手をシーツの上に押さえ付けると、

    「大和・・・」と瞳を潤ませ頤を上げ、今宵も俺に訴える。


    夜の天気雨 番外編 11


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    ※2017.7.19 改稿



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      Author:碧井 漪
      絵師 西洋蔦(ib)さんと共に更新中


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      ☆総合目次☆

      *乙女ですって 相関図*

      *近男 登場人物紹介*

      *SとS 家系図*

      *恋愛小説 官能小説 作品一覧
      +覚書 2017.2*

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      2014.10.16設置



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