夜の天気雨 54 R-18 - sazanamiの物語
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    夜の天気雨 54 R-18

    いつもは白い肌が、風呂上がりの今、ほんのり赤い。


    たんぽぽは、一度着たパジャマのボタンを自ら外して、俺の前に晒した。


    今日まで触れられる目の前のやわらかな肢体に、俺は一瞬、腕を伸ばす事を躊躇った。


    いつまでかわからないけれどしばらくは触れられないと思うと、手を離す時の怖さが勝って指先すら動かせない。


    「大和・・・」


    焦れて漏れる呼び声と、誘うような吐息。


    「ん・・・」分かってる、分かってるけど、最後みたいで、なにか嫌なんだ。


    ベッドに横たわって静かに目を閉じたたんぽぽにくちづける。


    そのまま目を瞑っていて欲しくて、自然と長く深くなるキス。


    今の俺の顔、たんぽぽに見られたくない。


    引き摺り込まれるように昂らされて、引き返せない階段を上って行く心境。


    脱いだ物を投げ捨てたら、目の前のお前の体しか見えなくなる。


    これは、俺の、俺だけの体にしてよ。


    不安なんだ。


    離れたら、今まで俺の与えて来た熱なんて、簡単に冷めてしまうんじゃないかって。


    それから、お前が俺を必要としているのではなく、本当は俺がお前を必要としていたって事に気付かれるんじゃないかって。


    「好きだよ。」


    さっき言えとねだられた言葉を言ってやる。


    体中にキスで紅い印を刻みつけながら、

    「好きだ、好きだ、好きだ・・・ここも全部、好きだよ。」いやみのように何度も繰り返す。


    柔肌を吸われる痛みにビクッと全身を震わせながらも、たんぽぽの赤く潤んだ瞳は、これ以上の淫らな行為を望んでいるようにも見える。


    言葉にして吐き出せない想いをぶつけるように、唇で全身を撫でるように愛撫した後、繋げたい部分に手を伸ばした。


    火照るカラダを濡らした蜜を、この指に絡みつけ、やわらかな処の周囲を潤わせるようになぞって行く。


    羞恥に耐え、声を抑えながら捩られる体はすでに、酔った事のある快楽が与えられる瞬間を期待している。


    「んっんっ、んっ、ふっ、はっ、ああっ、ああぁん、も・・・イッちゃいます。」


    たんぽぽの内腿が震えて

    「あぁっ、ぃああーっ・・・」弛緩した体はくたりとなり、途端に重くなってしまった様に見えた。


    果てさらせれて荒い息を吐きながら、腕を伸ばして俺の首に縋り付く。


    涙を零した目元でキスを訴えるたんぽぽの半開きの唇を啄ばむと、物足りなそうに見つめられ、中で探し出した舌を絡め取ると、うっとりしたように瞳を閉じた。


    「挿れるよ?」


    「はい・・・」


    たんぽぽの少し掠れた声を聞いた後、ようやく繋げる体と体。


    こんな生殖行動、快楽を求める以外に何の意味がある?俺のそんな考えは、たんぽぽの前ではなくなる。


    気持ちいいだけじゃないよ、その小さな体で俺に愛を教えてくれる。


    正の時には向けるだけだった愛を、たんぽぽは受け取って増やして返してくれるから、俺のこの胸はいつもいっぱいにさせられる。


    乱れる前と後では別人のようだけれど、一生懸命な姿は変わらず可愛くて、それにメロメロにされた俺は、たんぽぽに操られているように感じてしまう。


    「はっ、やんっ、あ、あ、大和・・・んっ、んっ、んっ・・・」


    「はっ、はっ・・・痛い?平気?」


    「あっ、んっ、平気で、すっ、んっ・・・」


    熱いな、とても熱いよ・・・このままお前の中に、俺も融けてしまいたいよ。


    そうしたらお前の熱を感じたまま、ずっと一緒に居られるのにな。


    俺を忘れないでいてくれると思う事が出来るのに。


    寂しくならないのに。








    私の心の奥底から湧き上がってくるあたたかい感情。


    「愛」って、こういう事だと信じられる。


    どんどん増えた「好き」がいっぱい集まって、嬉しくてたまらない気持ち。


    目の前のこの人をぎゅうって抱きしめて、そして抱き締められて、心地良い感情に包まれ、希望で満たされる。


    これが「しあわせ」って事なのだと、思ってしまう。


    それが私だけではなくて、あなたもそうだと解ると、もっと「しあわせ」な気分になっていく。


    私の居る世界にこの人が居てくれた事を感謝する。


    巡り逢って、愛し合えた事に感謝する。


    今まで善い事ばかりしてきた訳ではないけれど、それでも私にしあわせを与えてくれた神様に感謝する。


    苦しい時、辛い時には、

    「神様なんていない」と恨み言を呟いていた。


    それなのにずるいと思うけれど、しあわせだと感じる今、

    神様が叶えてくれたように思ってしまう程、

    奇跡のように思える。


    存在しないと思っていた愛が、私の元にやって来たから。


    ありがとう、大切にします。


    ずっとこの人を愛して、愛されたいと願います。


    大和が、どうかしあわせになりますように。


    そして私が、しあわせな大和を、ずっとずっと傍で見守る事が出来ますように。


    夜の天気雨54
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    ※2017.5.15 改稿




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      No title

      うん、しあわせな愛って、こうですよね。
      相手のしあわせと、自分のしあわせを重ね合わせる。
      その結果がズレてしまっても、それも愛情ゆえだって思えるから。
      ああ、なんだか切ないです。

      くるみさん、ご訪問&コメントありがとうございますm*^▽^*m

      54話をUPして読み返そうと思っても読み返せず、何て恥ずかしい話をUPしたのだろうかと、

      今日になって引っ込めようと思ってしまいましたが、コメントいただけましたので、

      思いとどまって、さらしたままに・・・なっています。



      だけどやっぱり、うーん・・・イラストがなかったら下げていたかもしれません((((--;))

      管理人のみ閲覧できます

      このコメントは管理人のみ閲覧できます

      ありがとうございますm__m エロnami復活します。

      エロnamiを「〇〇〇〇」(←好きな言葉とご存知でいらっしゃる)(//▽//)とおっしゃっていただけて、浮上・・・復活です*^x^*


      もうとにかく自信喪失していまして、こうして必死に毎日書く事に意味ないよなぁ・・・と近頃は書く事を一時休む事を毎日考えていました。




      こうしてコメントいただけると、単純なので「書く意味あった!*≧▽≦*」と勘違いします。

      手のひらの上で勝手に転がっちゃうタイプです。


      今夜は自信喪失中の姫麗のお話です。

      コメントありがとうございました☆
      プロフィール

      碧井 漪

      Author:碧井 漪
      絵師 西洋蔦(ib)さんと共に更新中


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      sazanami&ibにあります。
      無断転載は禁止しています。



      ☆総合目次☆

      *乙女ですって 相関図*

      *近男 登場人物紹介*

      *SとS 家系図*

      *恋愛小説 官能小説 作品一覧
      +覚書 2017.2*

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      2014.10.16設置



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