銀と千の心 21 (R-18) - sazanamiの物語
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    銀と千の心 21 (R-18)

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    「買って行こう。こっちのじじばばの分も。」


    「じじ、ばばって?」


    視線を棚へ移すと、おじいちゃんの絵の下に『じぃじ』、おばあちゃんの絵の下に『ばぁば』とある。


    「親父達のもないと僻むだろ?」


    「え?これをお義父さんとお義母さんに?」


    ふふっ、と千里は笑い出した。銀矢の両親はイラスト程、老けてはいないと。


    「いいんだよ。聖矢達の”じじばば”なんだから。」

    プラスチック籠に、『パパ』『ママ』『ぼく』『じぃじ』『ばぁば』の計五点のマグカップを入れた。


    他に、『わたし』『にぃに』『ねぇね』『にゃんにゃん』『わんわん』『カレ』『カノジョ』もあった。


    マグカップ以外にも、お茶碗、小皿、湯呑み・・・


    お茶碗もいいな、と手に取った千里に、

    「茶碗は今度、みんなで作りに来るか?」と銀矢が言い出した。


    「え?みんなでって?」


    「陶芸教室。次の休みに来れるよう申し込んでおけば作れるだろう?」


    「いいの?」


    「聖矢、やりたがるんじゃないか?まぁ、一人で作るのは難しいと思うけど。」


    「ううん、やらせてみたい。きっと喜ぶと思う!」


    出来る出来ないはともかく、銀矢が聖矢と一緒に何かしようと考えてくれた事が嬉しかった。


    「じゃあ、これ買って、茶碗は今度でいいか?」


    「うん!」


    一個850円のマグカップを5個買って、次の休みの日に陶芸体験五人分を予約した。


    帰り道、近所のスーパーで「たまには手抜きして」と、銀矢に勧められてお惣菜を買って帰ると、両親と子ども達は帰って来ていた。


    「お風呂沸かしたの。あなた達、先入る?」


    「俺達は後でいいよ。母さん達、先入って。」


    「あらそう?じゃあお父さん、聖ちゃんと先に入って。次、寿ちゃん連れて行くから。」


    バタバタバタ・・・四人がお風呂場へ向かうと、銀矢と千里は顔を見合わせ、くすっと笑った。


    トン、と銀矢は体の右側を使って千里の腕にわざとぶつかった。


    千里が銀矢を ちら、と見上げると、こちらを見て、にやにや笑っている。


    くすっと笑った千里も銀矢にお返しした。


    トンと軽くぶつかると、「痛ったいなあ。ちょっと来い!」と怒った風な銀矢に千里は腕を引っ張られ、二階へと連れて行かれた。


    銀矢に腕を掴まれたまま部屋に入った千里は、黙ったままの銀矢に壁際に追い詰められた。


    調子に乗ってぶつかったの、そんなに痛かったかしら?


    だけどそんなに怒る事?


    俯く千里の両肩に、銀矢はポンと手を乗せて、

    「ありがとう。」と言った。


    「え?」


    「今日は楽しかった。」


    「ホテルが?」


    「それは予想外だけど、ま、それも含めてさ、千里が笑ってくれて嬉しいなって。」


    「私が笑うって、なんでそんな事くらいで・・・」


    「最近、笑わなかったから、千里。俺と暮らしてて楽しくないのかなって不安だった。」


    「そ、それは、子ども達の事とかで・・・」


    「隠さなくていいよ。実は俺も、ちょっと考えてた。千里と昔みたいな時間を過ごせなくてつまらないって。」


    「そう、なんだ・・・」


    パパも、そう思っていたんだ。少しショックだった。


    「夜も、千里疲れてるみたいだからって、俺からは言い出せなくて。子ども達と一緒の部屋ってのもあるしさ。」


    「それは、私も、パパが疲れてるみたいだったから・・・実を言うと、触られたくないって思う日もあるし・・・」


    「うん。別に無理させたい訳じゃない。ただ、千里の一番じゃなくなった事が寂しかった。」


    「子ども達にヤキモチ?」


    「まぁ、そうかな。聖矢と寿矢に千里を取られて。忙しいとは思うけど、時々は俺の事も構ってよ。これからはもっと、今日みたいな時間を作ろう?」


    「今日みたいな時間・・・って・・・」


    またセックスする為にホテルに行くって事?


    「夜、子ども達が眠ってから10分、千里は俺の事だけ考えるってどう?」


    「10分って、それだけしか考えないの?」


    「そうは言うけど、最近10分でも、俺だけの事を考えてた?」


    「考えてたよ。浮気してるんじゃないかって。」


    「そうじゃなくて、俺の事、”好きだ”って10分、ずっと想ってよ。」


    「どうやって。」


    「んー、例えばこうやって。」


    一歩近付いた銀矢は、千里の服の裾から手を入れた。


    やわらかな膨らみを両手に掴み、わしわしと揉んだ。


    「ちょっと、パパ!今日はもう・・・」


    「まだ10分、経ってない。」


    千里の胸を掴んだまま、銀矢は千里の唇にくちづけた。


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    テーマ : 恋愛:エロス:官能小説
    ジャンル : 小説・文学

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    碧井 漪

    Author:碧井 漪
    絵師 西洋蔦(ib)さんと共に更新中


    作品の著作権は
    sazanami&ibにあります。
    無断転載は禁止しています。



    ☆総合目次☆

    *乙女ですって 相関図*

    *近男 登場人物紹介*

    *SとS 家系図*

    *恋愛小説 官能小説 作品一覧
    +覚書 2017.2*

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    2014.10.16設置



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