sazanamiの物語
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    縺曖 139

    「だってさ、伸長くんこそ不愉快な思いしたんだから・・・でも、勇田さんの事、許してあげて。」


    「そんな、許すだなんて、僕は・・・」


    そんなやり取りをしながら、図書室の前に着いた途端、口を噤んだ僕の心臓の鼓動は、どっどっどっ・・・一段と強く速くなった。


    深呼吸して、それを何とか落ち着かせようとしたけれど、上手く息を吸えなくなっていた。


    どうしよう。彼女と顔を合わせて、謝る以外のどんな事を話したら―――


    伸長は酷く緊張して、握った手のひらの中に汗を掻いていた。


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    縺曖 138

    「何もしてないなら、伸長くんが謝る必要ないでしょ。しかもこんな風に逃げて来たら、何かしたのかと思うじゃん。」


    伸長が彼女に対して嫌がらせをしたとは思っていないという様な皇の口ぶりに、少し安堵しながら

    「でも、彼女が不愉快な思いをしたのなら僕のせいだから――」伸長は反省している様子を語った。


    「あのさ、それって自分の事を卑下し過ぎ。仮にそうだったとしても気にする事ないよ。勇田さんが大袈裟に騒いだせいで、伸長くんだって傷付いたんでしょ?」


    どうして、それ—――

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    銀と千の心 30 (R-18)

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    ゆっくり もそもそパジャマを脱ぐ千里とは対照的に、銀矢はバッと素早く脱いで、一足先に全裸になると、布団の上に胡坐をかいた。


    隣には、布団で眠る子ども達・・・背徳感を覚えた千里は全裸の銀矢から目を逸らした。


    「まだー?」


    銀矢が催促する。聖矢の言い方に似せていると気付いた千里は笑いを堪えながら、パジャマ上衣を脱ぎ捨てた。


    パサリ・・・


    どうしたらよいのか分からない千里は、取り敢えず銀矢の前に腰を下ろそうと布団の上に足を踏み入れた。すると、


    「千里、動かないで。そのまま。目を瞑って。」


    銀矢の指示通り、千里は立ったまま目を閉じた。

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    縺曖 137

    けれど、皇くんと彼女が恋人同士になる事についてはいいと思った。


    ただ、そうなると・・・僕と皇くんが一緒に過ごす時間は減るだろう。


    一緒に図書館やキャンプ場へ行ったり、お互いの家へ遊びに行ったりという事もなくなる。


    そんなぁ・・・


    ハッ!


    鏡に映る自分の情けない顔に気付いた伸長は、「バカ、バカバカ!」と握り締めた両手で頭を交互に殴った。


    「僕は・・・最低だ──」俯いて吐き出した伸長は、両手で頭を抱えた。

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    縺曖 136


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    学年全体で見ると、何組かカップルが成立しているのを確かに僕も知っている。


    だけど実際の恋人同士を目の当たりにした事はなく―――はっ、まだ恋人同士ではないみたいだけど、でも、何だかいい雰囲気だった。


    二人共すらりとして、身長が僕より高く、並んで立った姿が雑誌のモデルさんみたいに絵になっていた。


    皇くんの手は、彼女の肩に自然と触れ、二人きりになった図書館で、視線と視線が—――

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    乙女ですって 192 (R-18) あなたへの贈り物




    異動の辞令が社内全体に発表された週の金曜日、3月20日の夜、隆人の送別会が催される事となった。


    参加者は隆人と同年代以上、30代半ばから50代前半の社員が主で、各部署の部長、課長と肩書のある者が多く集まる予定だったが―――


    午後三時過ぎ、「弱ったな・・・」携帯電話を上着のポケットにしまいながら経理課室室長が呟いた。


    その時丁度、室長の机の上にお茶を置いた菜津子に「綱島さん。今夜、空いてる?頼みがあるんだけれど。」と室長が告げた。

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    縺曖 135

    もしや皇くんは、僕が彼女に何かしたと疑っているのだろうか。


    僕は何もしていないが、彼女を不快な気持ちにさせてしまったのなら謝るべきだと考えた。


    空気が読めない僕は、男子ならまだしも、女子の気持ちは全く解らない。解りたくても、教えてくれる人がいないというのもあって、これについては、本の中で得た知識を掻き集めて対応するしかない。


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    プロフィール

    碧井 漪

    Author:碧井 漪
    絵師 西洋蔦(ib)さんと共に更新中


    作品の著作権は
    sazanami&ibにあります。
    無断転載は禁止しています。



    ☆総合目次☆

    *乙女ですって 相関図*

    *近男 登場人物紹介*

    *SとS 家系図*

    *恋愛小説 官能小説 作品一覧
    +覚書 2017.2*

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    2014.10.16設置



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