sazanamiの物語
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    そうそうない 159 2016年1月8日のこと(9)

    ああ・・・僕は、両親の前で何をしているんだ、まったく。恥ずかしい。

    火照る顔を何とかしたくて、洗面所へ急いだ。

    冷たい水でバシャバシャ顔を洗い、シェーバーで髭を剃って歯を磨いた。

    濡れた前髪を櫛で梳かして、後ろに流してみたりする。

    会社に行っていた頃の僕のスタイル。

    でも、美和は僕にこの髪型は似合わないと思っているようだから、いつもの状態にしておこう。

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    そうそうない 158 2016年1月8日のこと(8)

    お風呂上がりの美和と両親、僕の四人で、居間のテーブルを囲んだ。

    両親は隣同士座り、母の向かいに美和、僕の向かいに父さんが座った。

    ご飯に味噌汁、肉じゃがにひじきの煮物、白菜の浅漬けに父の好物・風呂吹き大根。

    「あれ?ひじきなんてあった?」

    確か、乾物の引き出しには無かったと思う。干ししいたけはあったけれど、大豆も無かった筈だ。

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    そうそうない 157 2016年1月8日のこと(7)

    僕のせいだから、と謝った。

    「ごめん。まさか両親が訪ねて来るなんて思わなかったから。」

    だけど言い訳みたいに聞こえる。

    「私はいいけれど、元のご両親が嫌じゃないかしら?私みたいな者が勝手に住み着いていて。」

    「勝手にって、もうそういう次元の話じゃないだろう。」

    あの日突然強引に住み始めたくせに、僕の両親が訪ねて来たぐらいで怯え始めるなんて可笑しい、と僕は笑ってしまった。

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    暁と星 92 (R-18) 甘噛み

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    「いつまで寝ているのですか!早く起きて下さい!」

    眩(まばゆ)い陽の光に包まれた部屋のベッドの中で、毛布に包(くる)まり、ぐっすり眠っている励の体を枝野が揺さ振った。

    「うーん・・・」

    励は目を擦りながら、体をゴロリと仰向けにした。

    「朝です。起きて下さい。支度して帰りますよ?」

    「帰る?・・・いや、このまま帰らないよ?」

    「えっ?このまま帰らないって、まさかもう一泊するなんて言うのでは──」

    「違う。行く所がある。まあ、俺はるびぃとだったら、何泊してもいいけどね。」

    ベッドの上に寝転んだまま頬杖をつく励がにやりと笑った。

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    そうそうない 156 2016年1月8日のこと(6)

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    僕も父の隣で目を閉じた。

    僕の死後を両親に頼めないとなると、頼れるのはやはり美和しか居ない。

    だけど、美和には出て行って貰うつもりだから、頼めない。

    仮に、独りになった僕が死んだ時に、第一発見者になってくれそうな在宅訪問医の加藤先生に話しておくのと、志歩理にも、万が一の時は僕をわーさんのお墓に一緒に埋葬して欲しい旨を伝えて、一応両親にも、言い難いけれど、両親が建てようとする木村家の墓ではなく、この家の裏のわーさんのお墓に入りたいと思って居る事を伝えておこう。

    美和に頼るにしても、そうではないにしても、両親には一応、僕が考えて居る事を伝えておかなければ。

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    そうそうない 155 2016年1月8日のこと(5)

    ああ、だからなのかな。人が結婚をするのは。

    血が繋がって居なくても家族になれる制度。

    僕と美和のように、何の関係が無い者同士でも、一応男と女だから、婚姻届を役所に出して受理されれば、家族と認められる・・・って、僕は何を考えているんだ。

    ザクザクザク、ザクザクザク・・・

    美和は結婚なんて考えていない。特に僕なんかとは。

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    そうそうない 154 2016年1月8日のこと(4)

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    涙を拭ったハンカチをポケットにしまうと、正座したまま父が振り返り、「彼女はいつ帰って来るんだ?」と言い出した。

    「ええと、夕方、幼稚園まで迎えに行くんだ。」

    「車で?」と父が訊いた。

    「うん。駅まで乗って行く?」と僕が訊くと、

    「何で?」と母が訊いた。

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    プロフィール

    碧井 漪

    Author:碧井 漪
    絵師 西洋蔦(ib)さんと共に更新中


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    ☆総合目次☆

    *乙女ですって 相関図*

    *近男 登場人物紹介*

    *SとS 家系図*

    *恋愛小説 官能小説 作品一覧
    +覚書 2017.2*

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    2014.10.16設置



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