sazanamiの物語
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    縺曖 115

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    図書館から駅まで歩く途中、どちらともなく手を離し、並んで歩いた。


    背中側から吹いて来る風が、少し伸びた後ろ髪を擽るようにてっぺんまで持ち上げる。


    僕の心みたいに浮かれて踊る髪の先。


    中央図書館、本、友達、

    しあわせがいっぺんに訪れた僕を、さわやかな初夏の風が祝福してくれているかのようだ。


    「このあと、どうする?」皇くんに訊ねられた。


    丁寧な口調より、こちらの方が嬉しい。

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    乙女ですって 183 (R-18) 男の家に泊まる覚悟


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    「え、あー、ごほん!」


    抱き合う私達の横で、男の咳払いが響いた。


    「コタロー。」真琴さんは私を抱いていた腕を緩め、顔を上げた。


    「お取込み中、悪いな。」


    「あ、いや、俺の方が。ごめん、こいつ勝手に入り込んで。」


    「彼女が”例の子”か。へー、そうか。初めまして、ここのオーナーでこいつのダチの飯田虎太郎です。」


    “例の子”って何?

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    縺曖 114

    太枠内の記入欄を埋める事を急ぐ僕に、

    「さっきの、ああやってカウンターの上に出されたら、誰だってここで書くものかと思っちゃうよね。」と用紙を覗き込むように顔を近付けた皇くんが囁いた。


    「え?」


    「俺だったら移動するの面倒だから、ここで書いていいですか?とか言っちゃってたかも。」


    トン、と僕の背中が叩かれた。皇くんの空いている左手で。


    僕は唇にきゅっと力を込めた。笑い出さないように。でも、口の両端が上がってしまうのは止められなかった。



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    銀と千の心 22 (R-18)

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    「んぅ・・・っ!」


    クリクリ、クリクリと、銀矢は千里の乳首を左右同時に抓んで転がし始めた。


    「感じる?」銀矢の唇は次に千里の右耳を食んだ。


    クチャ、クチャッ、


    耳殻を舌で濡らされる感覚に、千里はぶるりと身を震わせる。


    「俺の事、好き?」


    「好き・・・」


    はぁ、はぁ、はぁっ、熱い息を繰り返してしまう中、プチッ、ズボンのホックを外されて、ジーッ、ファスナーを開かれた。


    銀矢の手は千里のショーツを掻い潜り、その指先は、千里が敏感に反応する場所に辿り着いた。


    傾いて赤みを帯びた陽は窓枠の影と共に長く延び、部屋の壁際で息を乱す二人の近くまで迫っていた。


    「パ・・・銀矢・・・・・・」


    欲しい、また、胸を吸って、蜜穴を指でぐちゃぐちゃ掻き混ぜて、それからここに熱くて太いあなたのモノを・・・

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    雨のち晴れた日に 14 見つけたんだ

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    靴下を履いていても、俺のつま先はとうに冷え切っていて、目の前には、いつも使っている俺の布団に包(くる)まる由佳が俺にも布団に入れと誘っている。


    エッチな意味というよりも、この寒さに負けた。


    頭の中でそう言い訳して、「少しだけだぞ」と入った布団の中は、いつもの布団とは違う熱を帯びていた。


    由佳に背を向けると、由佳は俺の背中に体をぴたりと寄せ、両手で俺の体にしがみ付いた。


    やわらかくて、あったかい、そして擽ったい。


    何故だか急にどきどきと心拍数が跳ね上がり、息苦しくなった。


    「真琴さん・・・ありがと。」


    俺の背中に響く声。由佳は背中に顔を付けているのだろう。


    「ありがと、って何。」


    別に礼を言われる事なんか何もしてない。


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    縺曖 113

    図書館一階の『新規登録』と書かれた看板、その下にあるカウンター前まで連れて来られると、皇くんがパッと手を離した。


    ああそうか、ここまで来たら手を繋ぐ必要はないから、と僕は、涼しくなった右手をグーの形にした。


    そして、そんな僕を振り返って皇くんは、

    「貸し出しカード、持ってないですよね?生徒手帳出して下さい。」と、図書館の職員の人の前で、さっきより丁寧な口調で話し掛けた。

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    馮離 A面 19

    車椅子1
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    それから頑張ってはみたものの、

    結局、形にならなかった。


    これだという題材を決め、それから必要な資料を集め、一つ一つを組み立て、繋ぎ合わせる。


    賞を取った小説を書いた時は確か、鉄筋コンクリート造りの三階建てを作ったような気分でいた。


    今の俺は、基礎すら築けないでいる。


    どうやって書いていた?


    終わりの見えない渦の中から逃れたくて指を動かしてみても、それは小説に発展しない言葉の羅列に過ぎなかった。

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    プロフィール

    碧井 漪

    Author:碧井 漪
    絵師 西洋蔦(ib)さんと共に更新中


    作品の著作権は
    sazanami&ibにあります。
    無断転載は禁止しています。



    ☆総合目次☆

    *乙女ですって 相関図*

    *近男 登場人物紹介*

    *SとS 家系図*

    *恋愛小説 官能小説 作品一覧
    +覚書 2017.2*

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    2014.10.16設置



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